「コラさんが“その仲間の海兵”なら……正直にいってくれ……」考察

OP設定メモ
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設定メモカテゴリにぶっこむけれど、まぁ、考察というか推察というか、自分の中の解釈メモみたいな。

 

ミニオン島にたどり着く前に、ローがコラソンに対して白い町の悲劇の真実を告げ、政府を憎む理由を伝え、その上でコラソンに海兵なら言ってくれって確認とったその心境について小一時間考えたい。地味にあのローの質問の意図がわかってないんだよね。

 

「コラさん………」

「ん?」

「政府は……おれ達が死ぬ事知ってて……金の為に珀鉛を掘らせたんだ……」

「!?」

「おれの家族もフレバンスも……政府が殺したんだ……!!」

「!!!」

「だからもし コラさんが“その仲間の海兵”なら……正直にいってくれ……」

「バカいえ おれは海兵じゃねェ!!!」

「………………よかった」

 

この時ローはすでにコラソンに心をかなり許しているはず。「痛ェのはお前の方だったよな」の件から。

そして、ローはコラソンが海兵だってほぼ確信していた。

めちゃなが三点リーダからも、コラソンが嘘を吐いたってことはローも察していただろうし、何より宝箱の中で海兵だと明かされたとき、ローは「今頃何言ってんだよ!! そんな事とっくに知ってるよ……!!」って独白しているわけで。

まぁ、ただミニオン島上陸~宝箱に至るまで、ローはコラソンから海兵に情報文書のおつかいを頼まれているから、そこで確信で、それまでは疑念だったってのもあるっちゃあるとは思うけれど。「とっくに」が具体的にいつからなのかってのはちょっと気になるけれど、まぁファミリー抜けた初っ端からローはコラソンにお前海兵じゃないだろうなって疑念向けてたからなぁ。あの段階では海兵大嫌い病になってるローが「敵」として真っ先に上がった職がたまたま海兵でどんぴしゃしたってところもありそうだけれど。

オペオペの実を巡ってのセンゴクとの通信でほぼ確信はしてたとはやっぱ思うよね。

 

はてさて、じゃあローはコラソンにわざわざ政府を憎んでいると伝えた上で、なんでコラソンに海兵かどうかを聞いたんだろう。

単純にコラソンに心を許したから、政府側の仲間だろうがコラソンに対して嘘を吐かなくてもいいんだって伝えたかったとか、もっと腹を割って話したくなったとか、そういう気持ちのみならば、わざわざ政府が憎いって言葉を前に持ってこなくていい。

聞き方がすごく気になっちゃうんだよね。単純にコラソンに対してこれ以上もう嘘吐かなくていいよって意味で質問しているなら、言い回しがやっぱ違和感あるわけでして。

 

「コラさんが“その仲間の海兵”なら……正直にいってくれ……」、かぁ。

……ローにとって政府がずっと自分たちを騙してて、大切な人間全員政府が殺したって事実は本当にめちゃくちゃ重たいことだったわけで

あれだけコラソンと痛みを分かち合った崖際のことがあっても尚、ローはまだコラソンが恐ろしい政府側の存在で、ふと突然自分に害するものに豹変する可能性があると怯えて出た言葉だったのかな。

コラソンを信じたくなったからこそ、湧いてきた怯えみたいな。このままだと信じてしまうから、裏切られるなら今のうちにって。憎い政府の顔を持っているなら、まだ信じ切っていない今のうちに言ってくれ、みたいな。そういう怯えからくる言葉だったのかな。

それはそれでロー少年の心の闇が深すぎて涙がちょちょぎれる……。

それだけ政府って存在に対してローは深く疑心と不安と怯えを持っているってことなんだよね。改めて思うと……。

ついつい、ここまで来たら「コラソンどう見てもいいやつだろ! 海兵の中にもいいやつはいるんだよ!」って普通にそう考えるんじゃないかって思っちゃってたけれど、ローの中の普通はもはやあの悲劇の町のせいで感覚が完全にズレてた可能性……闇が深けぇ……今日も染みるぜ

 

これまでは割と、このオペオペの実を巡る曲面にきて、コラソンが危険に飛び込もうとしているから、なんでこんなおれの為なんかにわざわざ危険を冒すんだ、みたいな。おれは政府が嫌いだから、お前が海兵なら一緒になんかいたくないって伝えて、これ以上自分のために危険に晒せないようにみたいな考えだったのかなーとか斜め上の深読みしちゃってたんだけどさ。

どっちかっていうと、単純にローの疑心暗鬼、不安からくる問いかけだった説のが、今回考えていて普通にしっくりきたなー。。

すごく意味ありげに「“その仲間の海兵”なら」ってところが漫画のセリフでも強調されているんだけれど、要は、ローを裏切る存在かどうかをローは聞いている。そういう意味の「国のみんなを殺した政府の仲間・また自分を裏切る存在」なのかどうかって問いだったからこそ、コラさんは「海兵じゃねェ!」って解答になったのかなーって。コラさんはローが海兵を濁った見方しかできないほどの傷を負っていることを全部見てきて、知ってて、だからあえて、こういう海兵もいるから信じてくれとかじゃなくて、もう愚直に「おれは海兵じゃない」を、この時は貫いたのかなぁ。

でももう死ぬ間際になったから、あの宝箱前では、自分の本当の姿を暴け出したんだね。どこかで、海兵にも悪い奴ばっかじゃないんだ。おれは海兵を誇りに思ってるってところも見せたかったかのようだったね。

 

しっかし、今度はその後のローの返答、「よかった」の前のくそなが三転リーダが気になってくる。この時のローの心境はどうなってるんだろう。

恐らく、コラさんが海兵じゃないと言った部分は嘘だってわかってるはず。

でも、政府が白い町にやったことを、ローはここで初めてコラソンに打ち明け、コラソンはここで初めて知ったのよね。最初はコラソン、ファミリーに不在だったから、あの爆弾の人の説明とかもおそらく聞いてないし。

そのローから明かされた真実に対するコラソンのリアクションもローはきっと全部じっと見てただろうなぁ。それで、そういう所作から、この人はあの政府たちのような人じゃないってのはどこか伝わったのかもしれないね。

海兵じゃないっていうのは嘘だろう。そこを正直に言ってはくれない、だまし続けようとはしている。でも、この人はやっぱり信じていいのかもしれない、とか。いろいろ考えたうえで、嘘を分かったうえで信じたのかなー。

 

今まで私の中では

「痛ェのはお前の方だったよな」

の時点でコラさんへのロー君心許し度が100%行ったと勝手に思い込んじゃってた節があったけど、まだこの時点では、信じそう。信じたい。でもこいつは海兵っぽいぞ。怖い。本当に大丈夫なのか。でも信じたい。って感じの不安定だったっぽいなー。

いやぁ、推しの解像度結構上げたつもりだったけれど、まだまだ全然ですね。ハッハッハ

その後、自分のために銃で撃たれて死にそうなところあたりから、本当にこの人は信じて大丈夫な人なんだってなったっぽそうだなあ。ほんと。

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