無性に何か短編小説書きたくなった。しかもものすっごい適当なのを!
適当っていうか、もうなんっていうか、とりあえずなんかもう、短編が書きたいんだ!
何か妙にタイピングしたくなるときはあって、そういうときはひたすら天秤打ち込んでたんだけれど、こんなに思うが侭に適当に何か書きたいって思ったのは久々だなぁー。代わりにタイピング気分が沸かないのですが
カイジュです。
――消えると思うと、心によけいな乱れが生じる
空を仰げば、何の影も映さずただ青が広がっている。
ダイクロフトも、飛行竜も、神のたまごも、この本来あるべき世界には存在しないものだから。
――ただ、「元の形にもどすだけ」だと思えばいいんだ。
この、本来あるべき世界には、存在しないものだから
ところどころ薄っすらと浮かぶ雲は空の青をよけいと栄えさせている。
それがぐにゃりと歪んだ。必死に上を向いてたけれど、やがてそれは溢れて零れていった。
「ジューダス、ジューダス、ジューダス、ジューダス……」
この、元通りの正しい歴史の上に作られた世界では、決して存在しない名を呼び続ける。
――名前など僕にとっては意味のないものだ
正体を知られない為に言ったのだと思ったその言葉は、今になって真実を語る。
俺がつけた名前。ずっと呼んできた名前。俺の仲間の名前。なのに
この世界では、一切意味を持たないんだ。
君よ、この世界では存在しない君よ、意味を持たない君よ
ねぇ、全部知っていた君は何を思って歴史修正を成し遂げたんだろう
その仮面の下で、何度も心の乱れを押し隠したのかな
胸が締め付けられるほどに切ない。
いくつも涙が流れて澄んだ綺麗な空なんて白く濁った。
胸に広がる圧迫感をすべて吐き出し泣き叫んで走り回りたい衝動に駆られる。でもきっとどうやったってこの気持ちは消せないんだろう。やがてそれらは怒りに変わった。
ガン、と思いっきり自分の頭を拳で殴った。
痛みが広がり、少しばかり揺れた脳に思考が一度止まる。
脳をかき乱していた感情が一度止まった。
さっきよりはとても冷静になれた。
冷静に、イラついてきた。
「意味が、ない? うそだ」
誰もいない世界に呟く。
目の前にあるのは小さなただの石と、両親が選び抜いた景色がある。
救えなかった仲間を弔うために用意された他人が一切足を踏み入れたことのないこの場所。
君の死を刻む場所
それを力いっぱい睨み付けた。
意味がないなんて嘘だ。
今この世界に生きている俺に、こんなにも大きな意味を持たせてるじゃないか
この世界には存在しない?意味がない?
嘘だ嘘だ嘘だ。大嘘吐き。
神がいなくなった今、俺はもう過去も未来も知らない。知るもんか。
奇跡は起きたんだ。リアラはこの世界に戻ってきた。
そして俺は消えた世界の記憶を取り戻した。
君の名前は意味を取り戻した。
グイ、と涙を腕で拭った。澄んだ世界が戻ってくる。
俺はこの世界に挑むよ、ジューダス。
未来は此処から始まるんだ。俺が、創るんだ。
全て吹っ切れた顔して、凄く綺麗に微笑んで言った「ありがとう」も「さらばだ」も全部無効!
「意味がない」も「存在しない」も全部無効!
俺は思い出した。だから、君はこの世界にいなくちゃいけない存在なんだ。
ニィ、と笑う。勝ち誇った気分だ。全て思い出した時から俺はもう勝ってるんだ。
君はきっと後ろめたそうに色々難しい言葉を並べるんだろう。
だけどどんな言い訳も俺には全部無効! ね。
大好きだよ、ジューダス。
絶対逃がさないから。
ツイッターのBOTジューダスが切ない台詞言っちゃうから、色々ジューダスの発言思い出して欝に浸ってカイルを巻き込んでカイルに慟哭してもらおうと思ったら開き直ってジューダス引きずり出す勢いで走り出しやがりました。
ジューダスが好きすぎてリアラも驚きの切り替えの早さです。
どこまでもまっすぐで純粋な子はまっすぐ腹黒くなったりしちゃいそうでドキドキしますね。
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