ローさんネタメモ帳2

OP妄想書き殴り
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まだまだ残ってるぞ死の外科医妄想。ってわけでメモ帳第二段。

センゴクさんにローさんのこと語ってほしいでおじゃる

センゴクさんとローさんのお話いいよなぁ。DR終戦後のセンゴクとの会話はまじ神シーンだと思うのほんと。あれまじ神シーン。めっちゃ震えた。泣いた。ローさんのこれまでの苦しみをセンゴク様は解放してくださった・・・まじセンゴクさま仏様・・・。ってわけでローさんとセンゴクさんの絡みが好きでおじゃる。

 

何か海軍も海賊も入り乱れて戦うことがあって、センゴクがぴんちになったとき、ローが身を挺して庇うとかいう展開があったらくっそ萌えるん。別にコラさん並にセンゴクが大事ってわけじゃないんだけれど、思わず放っておけないって感じでさぁ! でも味方って感じでもないなんとも複雑な感じでね。なぜ助けた。気まぐれだ。くらいでさっさと退散していく感じでさぁ!

でもそのやりとりを実はスモーカーが見てて、センゴクにどういうことだーって問い詰めるて、仕方なくローさんのことを語るセンゴクさんみたいなシチュエーションを妄想した。

 

「センゴクさん、なぜローはあなたを助けたのですか」

ずっと信用している上司といえど、これは見逃すわけにはいかない。スモーカーの声は厳しいものだった。隣に立つたしぎは困惑と緊張に冷や汗をもかいている。センゴクは正直に全て話すべきだと、深くため息をついた。

「……長話になるぞ」

スモーカーは神妙な面持ちでゆっくりと頷いた。

 

 

「今から30年ほど前だ」

満を持して話し始めたセンゴクに、スモーカーは目を丸めた。

「そんなに遡るんですか」

「長話になると言っただろう」

スモーカーは顔をしかめた。トラファルガー・ローの年齢は30も満たない。どうも複雑な縁のようだと認識する。

「任務先で一人の子供を拾った。まだ10歳かそこらの子供。たった一人で、この世の終わりかのように泣き叫んでいた。行くあてのないその子供を私は引き取り、実の息子のように育てた」

なら、今は40歳くらいか。と二人は静かに計算する。その後に告げられたセンゴクの言葉に、二人はその冷静な思考を一時吹き飛ばされた。

「名を、ドンキホーテ・ロシナンテという」

「……!!! ドンキホーテ……?」

「そう。当時はまだ海賊として名を馳せていなかったドンキホーテ・ドフラミンゴの実の弟だ」

「なっ……えっ……」

たしぎはうろたえ、スモーカーは手で口を多い、また静かに思考を始める。トラファルガー・ローは過去、ドンキホーテファミリーに所属していたことがある。そこから繋がるのか、と。

「ドフラミンゴが海賊として海軍に名が知れたとき、私は当然ロシナンテにドフラミンゴのことを聞いた。そこで初めてロシナンテも、出会ったあの日、何があったのかを話してくれた」

たしぎも思考がまとまらないまま、とりあえず話を最後まで聞くべきと唇を引き結ぶ。

センゴクは目を瞑り、重苦しいものを吐き出すように言った。

「ドフラミンゴは実の父をロシナンテの前で殺したのだそうだ」

「……ドフラミンゴも、10歳そこらの頃、か」

「あぁ、そうだ」

「……狂ってやがるな」

そう言いながらも、スモーカーは特に驚いてはいなかった。むしろあの男に兄弟がいて、その弟がセンゴクと繋がりがあった、その事実の方が余程驚きだった。

「母は既に他界し、兄に殺された父を前に、ロシナンテはただ逃げ出すことしかできなかったのだと」

たしぎはそっと眉を寄せた。

「話したその日、ロシナンテは私に言った。兄を、止めたいとな。そうしてロシナンテは海兵になった。ドンキホーテファミリーは瞬く間に力をつけていった。お前達も知ってのとおり、やつ等は闇取引を主な活動としている。拠点となっている北の海の闇はどんどん深くなり、また力をつけたドンキホーテファミリーの情報を得るのもずいぶんと難しくなっていた」

センゴクはまた表情を僅かに歪めた。

「今から17年前、ロシナンテは血の繋がった兄弟という立場を利用し、ドンキホーテファミリーにスパイとして潜り込んだ。ドンキホーテファミリーの今の居場所を知らせ、またやつ等が行う商売の取引相手を掌握するのが目的だった」

ひとつ、深くため息を吐く。

「私は、心配だったよ。反対した」

「そりゃ、そうでしょうね」

スモーカーとしては、海軍の情報を兄に流すのではないかと懸念するが、どうもセンゴクは息子のように育てたという男を信頼し彼の身を純粋に案じているようだ。スモーカーはその温度差に僅かに困惑し、センゴクはそれを察したように息子のように育てた男の人となりをそっと告げる。

「ロシナンテはとても心優しい子だ。海賊の中に溶け込むのは容易ではないだろう。なにより、あいつはドジだったからな」

「……よくスパイなんて任務を任せましたね」

「あいつの、兄を止めたいという思いが、それだけ強かった」

センゴクはまたため息を吐いた。その憂いの表情から、その任務の先が明るくないことが知れた。

「定期報告のとき、よくロシナンテは子供のことを気にかけていた」

「……子供?」

「ドンキホーテファミリーは子供だろうが使えると見たら仲間に引き入れる。赤子までいるほどだった。それを知ってか、子供がよく入団しようとしたらしい。それほどまでに北の海は荒んでいたのだ」

「……」

「ロシナンテは子供たちを苛めることでファミリーから追い出していた。それでも、3人の子供は出て行かなかった。……その中で、ロシナンテは特に一人の子供を気にかけていた」

スモーカーは目を鋭くした。その子供が、トラファルガー・ローかと察したからだ。

「病気の子供だった。治療法のない、余命もあと3年ほどだという子供だ」

続けられた意外な言葉にスモーカーは怪訝な顔をした。

「治療法が……ない?」

その子供がローかと思ったのだが、余命後3年の子供。ならば違うのかと小首をかしげる。

センゴクは頷いた。

「ロシナンテは私に聞いたよ。治療法はないか、なんとか生き長らえさせることはできないかと。……可哀想だが、ない。そう答えた。随分とその子供に情をかけているように見えた」

「あの、いったい……どんな病気だったのですか?」

センゴクはたしぎへと視線を向け、僅かに沈黙した。

「珀鉛病という」

「珀鉛病……聞いたことのない病気ですね。……難病、だったのですね」

「……」

スモーカーもたしぎも、16年前に縁のない北の海フレバンス国のみで発症したその病気について知らない。たしぎはそれ以上は話が脱線するだけと口を閉ざした。センゴクは内心安堵する。珀鉛病については機密とされていることがある。センゴクは世界政府がフレバンスに取った行いに怒りを感じている。しかし、現状は隠匿による平穏を守るしかないのだ。センゴクがフレバンスの真実の欠片をいくつか拾い集めた頃には、もう全てが遅かったのだから。

「その子供がファミリーに入ったと聞いてから二年ほど経て、ロシナンテから任務を暫く離れるとの連絡があった」

「何か、あったのですか」

「私用だと、言っていた。そうして更に半年後。……今から13年ほど前だ。ロシナンテから久々に報告があった。ドンキホーテファミリーがとある取引に介入しようとしている、と……場所はミニヨン島。取引されるのは、悪魔の実……オペオペの実だ」

「!」

スモーカーもたしぎも息を呑んだ。それはトラファルガー・ローが持つ能力の実だ。

「私はロシナンテに取引場所に近づくなと、告げた。ファミリーが集合する島の場所もわかった。その島でドンキホーテファミリーを一網打尽にする手筈だった。だが、ドンキホーテファミリーは待機していた海軍の船に気づき進路を変更した。結果、取引介入を阻止することは失敗した。ミニヨン島にてドンキホーテファミリーの船に逃げられた」

そこで、また再びため息を吐く。今回、一番長く深い息だった。

「そして……ミニヨン島で、……ロシナンテの遺体が発見された」

「えっ……」

たしぎは思わず声を上げた。センゴクは両手を合わせ、その手に頭を乗せてうな垂れた。

「恐らく、スパイであったことがばれたのだろう。だが、何故ロシナンテはミニヨン島にいたのか。……私はなぜロシナンテがあの日に死んだのか、ずっと疑問だった。……だが、今から二年前現れた男を知り、それまでの疑問にひとつの答えを私は導き出した」

二年前。最悪の世代といわれるルーキーたちを生み出した年。

「ドンキホーテファミリーが手に入れたものとばかり思っていたオペオペの実の力を宿す、北の海出身の海賊、トラファルガー・ロー」

「……」

「そして、あのパンクハザードと、ドレスローザでの事件だ。私の出した答えは、さらに真実味を帯びた。私はすぐ、ドレスローザに向かったよ。そこで、あいつに会って、私はあいつに聞いた。答えあわせを、したかったのだ」

センゴクは目を細めながら言った。

「ロシナンテが気にかけていた病気の子供は、お前か、と。ロシナンテがあの日、ミニヨン島にいたのは、オペオペの実を手に入れ、その力でお前の病気を治すためか、と」

はっ、とたしぎは息を呑んだ。オペオペの実は医療に用いればこそ力を発揮する能力。パンクハザードで子供たちの体から薬物を抜いたのもローだ。

「正解、だった」

だが、まさかその力を自分自身に使い生きながらえた過去があったとは。

「ロシナンテが私用と言って任務を離れた半年間。トラファルガー・ローはロシナンテに病院を連れまわされていたらしい。大恩人だ、と……そう、言っていた」

「……一連の事件は、恩人を殺したドフラミンゴへの復讐だったってわけか」

「まぁ、そういうことだ」

スモーカーはなんとも神妙な顔をした。たしぎは何度も瞬きをする。一見海賊同士のつぶし合い。見せしめや仇討ちなども海賊たちの間ではよくあるが、まさか当時幼かっただろう少年が13年をかけてあの事件を起こすとは。

「13年間、そのためだけに生きるほどに、その恩人の育ての親だからという理由だけで敵対する組織の人間を助けるほどに、奴にとってロシナンテという男は、特別なんだそうだ」

本来なら治療法のない病。3年で終わるとされた命を、ドンキホーテファミリーを敵にしてまで繋いでもらった、その恩。

「……まさか、あの男が、そんな情で動いていたとはな」

残虐非道な男だと噂されていた海賊だ。実際、進む道を遮る敵には容赦のない男だった。冷酷な一面も確かにある。だが、確かに、あの男は情のわかる人間だ。パンクハザードでのひと時で、確かにそれは伝わった。

「それでも、海賊は海賊だ」

「……なぜアイツは海賊でいるんだ。ドフラミンゴが七武海だったからか」

「……スモーカー」

「それでも、トラファルガー・ローは海賊だ。残念だが、それは変わらない。あいつは、敵だ」

 

って感じのことをぐだぐだ妄想したけれどぶっちゃけそんなに萌えなかった。

「13年間、そのためだけに生きるほどに、その恩人の育ての親だからという理由だけで敵対する組織の人間を助けるほどに、奴にとってロシナンテという男は、特別なんだそうだ」

って台詞だけ言わせたかった。でもちょっと語り部になるには海軍側は微妙かもしれない。私情を挟みづらいところが多いしなぁ。

ってかセンゴクさんってフレバンスのことどこまで知ってるんだろうね。実は感染しないってことは知ってるんだろうけれど。そもそも現在珀鉛病について世間にどこまで知られているのかも気になるし、フレバンス殲滅にどこまで海軍がかかわったかも気になる。海軍はかかわってないのかもしれんけど、どうなんだろうね。妄想では少しかかわってることにしてるんごん。


シチュエーションわからんけど、こんな台詞言わせたい。

「なんで、なんでだめなんだ。あの人は、おれのために、命を落とした。だったら、おれだって、あの人のために命を使うべきじゃねぇか。そうして、当たり前じゃないか。それの何がいけないんだ」

「馬鹿だなぁ、お前。そんなことしなくても、もうわかってるって」

「お前が、コラさんのこと、それだけ大切だったってことも、感謝してるってことも、そんなことしなくても、ちゃんと伝わる」

 

返しきれない恩と、もう届けることのできない言葉の数々に、ローさんはほんっと苦しんでると思うんだよなぁ。だから、コラさんの本懐のためなら自分の命すら投げ捨てる。同じだけ返さずにはいられない。そうすることで必死にコラさんの愛に応えようとしてるんだと(涙)

だから、そんなことしなくても、もう大丈夫だよ。伝わってるよって誰かに言ってあげてほしいなぁっていう。あとそうしなきゃいられないんだってローさんの慟哭も聞きたい。あぁああああローさんいとおしすぎてはげそう。


ローさんがコラさん並に命を懸けてハートクルーを守るお話とか。

シチュエーションはぜんぜん細部妄想できてないけれど、とりあえず麦わら&ハート同盟がとある島でものすごく追い詰められるって感じから。

 

「ここまでか……」

誰も諦めてはいない。誰もが最後まで戦う決心をしている。たとえどれだけ絶望的な状況であれど、絶望し全てを投げ出し死を待つような者はこの場にはいない。ローだってそうだ。だが、冷静な頭が告げていた。全てを失わずに切り抜けることはできないと。

「麦わら屋。取引だ」

「ん?」

強大な敵から視線を離さぬままローは言う。ルフィは引き締まった表情のままローへと顔を向けた。その後ろでウソップが青い顔で喚く。

「おいおい! お前、取引って、こんなときに何言って!」

「お前らをここから逃がしてやるよ」

「えっ」

ウソップは目を丸めた。ルフィは顔を顰め、小首を傾げる。

「その代わり」

ローは右手をすっと上げ、ROOMを展開した。そしてようやくルフィへと視線を向ける。

「おれのクルーを、頼む」

「トラ男……?」

「キャプテン!! どういうことですか!?」

遠くにいたペンギンが声を張り上げた。嫌な予感がしたのだ。

ローは思わず苦笑いをした。ハートのクルーたちとはそこそこ距離が開いている。すぐ近くにいるルフィにしか聞こえない声量だったはずなのに、ちゃっかり聞き逃さないのだから。

その苦笑を浮かべた顔を、ローは自らのクルーたちに向けた。

「お前ら」

ペンギンが、シャチが、ベポが、みな表情を硬くしてこちらを見ている。ペンギンに至っては血相を変えてこちらに走り寄るところだった。

「ありがとな」

ローは笑みを深くした。少し困ったような笑みは、次に満面のものへと変わる。

「愛してるぜ」

それが別れの言葉であることを、クルー一同は察してしまった。

「キャプテン!!!!」

ペンギンや、ベポ、全員だっただろうか。ローを呼ぶ声がその場に木霊する。だが無情にも、ローは手首をくる、と返した。
「キャプテ……」

みな、唖然とその場に立ち尽くしていた。先ほどまで戦っていた島が遠い彼方に見える。いったいどれだけROOMの範囲を広げたのか。これだけの人数と船を、一斉に移動させるなんて、無茶だ。

ROOMの青いドームがゆっくり窄まり、今度は島をすっぽり覆う範囲で留まる。それはロー本人はこの船に移動するつもりがないということだ。

「戻るんだ! 今すぐ!」

ローは追っての追撃を許さぬよう、一人で島に残るつもりだ。

「なっ」

島全体を包み込む青い円。島が割れ、円の中を漂う。島ひとつが崩壊し、その残骸が宙を舞う様はこの世の終わりかと疑うほどの壮絶さだった。

やがてその円はふっと消え、ドシャドシャと海の中に島の残骸だったものが落ちていく。大きな波がここまで届き、船を大きく揺らした。みな振り落とされないように必死に船にしがみ付く。やがてそれらが収まった頃、初めて見たときとはすっかり姿の変わった、島だった残骸がそこにあった。

「すぐに、すぐに島に戻れ! 配置につけ!」

ペンギンが声を張り上げる。ハートのクルーたちはペンギンの第一声があがった瞬間から既に動き始めていた。それをサンジが苦渋を浮かばせながらとめる。

「馬鹿! よせ! もう無理だ! あそこは!」

「うるせぇ! 船長がまだ残ってんだぞ!?」

 

理由ぜんぜん思いつかないんだけれど、残骸となった島に近づけない何かしらの理由があるとするごん。それを省みず助けに行こうとする無謀なハートクルーが見たいからぁ!

 

「お前らも死ぬだけじゃねぇか!! トラ男の気持ちを無駄にしていいのか!?」

「ローがおれたちの船長だ!! おれたちはローについていくって決めたんだ!! ローが死ぬならおれたちもここで死ぬべきだ!!」

「馬鹿……っ」

 

ちゃっかり船長と似たようなこといっちゃうクルーかわいい。

けど、ルフィがそれを阻止。

 

「ルフィ……」

「行かせねぇ」

「ふざけんな麦わら!」

ハートのクルーたちの前に立ちはだかるルフィを前に、ウソップは硬く目を瞑った。船長同士で行われた、一方的な、残酷な取引を、知っているから。

「トラ男がおれに頼むって言ったんだ」

彼の取引を、尊い願いを、ルフィは決して蔑ろにしない。

「死んでも、お前らを守る。それが、トラ男の想いだ」

「ふざけんな……ふざけんなよ……」

「キャプテン……!!」

ベポが小さな瞳からいくつも涙を落とす。

「いやだ、いやだよ、いやだ! おれ、おれいく! キャプテンは泳げないんだよ! 沈んじゃうよ!! 死んじゃう、死んじゃうよ! キャプテンが死んじゃうなんていやだ!!!」

 

昔のルフィならイガラムのときみたいに 立派だった!って歯を食いしばってかっこよく耐えて残ったハートの人たち守ってくれそう。 今のルフィはめちゃくちゃ感情的になりそうだけれど、やっぱり頼むって言われた限りはそれを頑張って頑張ってめっちゃ頑張って殺して、彼らを守ってくれそう。そんなかんずぃ。

でもハートたちも折れない。だから、もう力ずくで言い聞かせるしかないって感じの一触即発の時に

 

「えっ」

突如再び青いドームが広がった。それは海から広がるように上がり、船をも包み込む。

ハートのクルーたちは見慣れた、船長の能力だ。それが海から広がるという異常さに狼狽しつつも、喜色が広がる。

「キャプテン!!!」

ペンギンは携帯していた小石をポケットから取り出し、船に投げ出した。ローのシャンブルズ用にと念のために常に持っているものだ。

ただの小石に、ごく小さなそれに、一生分の願いを捧げた。ややあって、小石は姿を変えた。みな、息を呑んでその人を見た。そこに現れたのは、ずいぶんと長身の男だった。

黒い羽のコートに、赤いフード、ハートの模様のシャツ。

そして、その男が大事そうに抱えているのは、

「キャプテン!!!」

甲板に現れた長身の男、その腕に抱えられている船長の姿に、ベポは声を張り上げた。

ぐったりとその身を長身の男に預けているローは、意識がない。長身の男はそっと腕の中のローに目を向け、どこか悲しみの混じる笑みを浮かべた。駆け寄ったベポに、そっとローの体を預ける。

「キャプテン!! キャプテン……! ペンギン!! キャプテン生きてる!!!!」

呼吸はか細く、脈も弱弱しい。それでも、かろうじて生きている。その体はぐっしょりと海水に濡れて、抱きとめるベポすら凍えそうなほどに冷えていた。

「着替えを、とりあえず暖めて、治療を……!」

突然の奇跡に唖然としていたハートの海賊団クルーは弾かれたように医療準備に走り回る。長身の男はそれを静かに眺めていた。ペンギンは指示を出した後、その男へと目を向けた。男はその視線を受け取り、微笑んだ。そして、ずっと船を包んでいた青いドームごと、シャボン玉が弾けるようにあっけなく消えてしまった。

怪奇な現象だった。だが、今のハートのクルーたちにそれらに驚く暇も、突如ローが助かったことに喜ぶ暇もなかった。

ただ、ベポの腕の中で今にも絶えそうな弱弱しい鼓動を繋ぎ止めることだけを考えた。

現状見ていることしかできない麦わらの一味だけが、先ほどの怪奇現象に目を丸くして疑問を呟く。

「なんだったんだ……ありゃあ」

サンジの問いに答えられるものはない。

「良かった! トラ男、助かるよな!? チョッパー!」

「おれも何か手伝えるかもしれないから、行ってくるよ!」

「あぁ! 頼んだぞ!」

ルフィはあの怪奇現象に特に興味がないのか、ハートのものたちのようにただローのことを気にかけた。ぱたぱたと小さな体が黄色の潜水艦へとかけていくのをじっと見守る。

そんな彼らを横目に、サンジはウソップやロビンへと再び疑問を口にした。

「ローは海水に濡れてたよな? ってことは海に落ちてたんだろう? とても自発的に能力を使ったように見えなかったが……」

甲板に滴る海水へと目を向け、顎に手を上げながら考え込む。ようやくルフィも気になったのか周囲を見回した。

「さっきのやつがトラ男を助けてくれたんだよな? あいつどこに行っちまったんだ? お礼を言いてぇのに」

「能力は、トラ男君のものに見えたけれど……。ROOMも海から発していたように見えたわ」

「何だっていい! トラ男が、助かったんなら……!」

ルフィはぽすん、と甲板にしりもちをつき、両手両足を投げ出し脱力した。

「よかったぁ」

そんな船長の姿に、麦わらの一味も思わず息を抜く。

わからないことだらけだ。きっと奇跡か何かだった。でも、ただただ、そう、ルフィの言うとおりなのだ。

 

もう、なんかさ、オペオペの実って、なんかもうコラさんの願いの塊みたいな感じでさ。今までなかったじゃない。悪魔の実を宿す際にここまで大きなエピソードがあるのってさぁ! それがまたほんっと素晴らしいのよローさんはさぁああああ!!!!! だからさぁあああ! なんかもう、あまりにも素晴らしすぎてこんな意味不明な謎奇跡現象が起きても許されるくらいの思いがあのローさんが宿す悪魔の実にはあると思うんだよおおおおおお。

でもね、ローさん島ぶち壊す際に自分の体ぶち壊す勢いで能力使用しちゃったから、その後遺症がばっちりでちゃうって感じで助かった後のローさん。妄想。

 

奇しくも恩人と同じことをしてしまって、ようやくわかった気がするのだ。あの時、どうしてあの人がおれを助けてくれたのか。きっと同じ想いだったんじゃないだろうか。

センゴクの言うとおりだった。愛に理由なんて、つけようがないのだ。

おれがあいつらを助けたかったのは、あいつらがおれにとって都合のいい存在だったからというわけでは、ない。助けられ、支えられた。愛してくれた。何年もともに居続け、過ごしてきた年月。たくさんの想いがゆっくりと育んだ愛は、もはや一言で表せる理由なんかを超越しているのだ。

それでも理由をつけるとするならば、ただ、 “あいつらだから” それだけだ。あいつらがあいつららしく生きてくれれば、それでいい。そう、自由に生きてくれればいい。何かをしてほしくて助けたわけじゃない。理由なんて、いらなかったんだ。見つからないものを、どれだけ必死に探してしまったことか。

ふ、と苦笑が漏れる。

おれはもう、戦える体じゃない。これからどうしたもんかな。たとえ海賊業から足を洗おうと、かけられた懸賞金が撤回されることはないだろう。もうまともに戦えず、ただの一般人を装い生きていっても、海賊は、海賊。そういうもんだ。それはもう仕方のないことだ。だからそれはいい。おれは別にどこで殺されようが仕方ない。だが、こいつらを守れないのは困る。

クルーたちには懸賞金はほぼかかっていない。ベポの懸賞金なんざあってないようなものだ。ハートの海賊団を解散させ、船長であるおれさえお縄についてしまえば、あいつらにまで海軍の手が伸びることは……。

「キャプテン」

物思いにふけるローをペンギンが呼ぶ。思考を停止させ目を向けたローにペンギンは笑顔を向けた。だが、その瞳は心を見透かさんかのように強くローを射抜いていた。

「どこかに隠居しましょうか。海賊団じゃなくて、医療団とかどうですか。おれたち、別に海賊でなくてもいいんです。キャプテンだからついてきたんです。別にキャプテンが強いからでもない。もう戦えなくたって、おれたちの想いは変わりやしませんから」

ペンギンは布団の下からローの手を探り出し、自分の下へ少し引っ張るとそのまま握り締める。

「だから、もう二度とおれたちを置いていくようなことはしないでください。お願いですから。今度やったら、おれたち全力であんたの後を追いますからね。自分の身柄だけ海軍に明け渡しておれたちを無罪にしようとか考えないでくださいよ。おれたち全力であんたを助けにいきますからね」

「…………考えてねぇよ」

その言葉を返すのに、随分と時間がかかってしまった。

「そうだぞ、トラ男! お前、あんときゃお前が勝手なことして、もうどうしようもなかったから、おれ、仕方なく受けたけどな! もう二度とやんねぇからな! お前、次勝手なことしたら、おれはこいつらの肩を持つぞ!」

「……考えてねぇっつったろ」

 

すっかり見透かされて逃げ道ふさがれちゃうローちゃんぎゃんかわ。

って感じの妄想をした。結構好き。戦えなくなっちゃってかっこいい戦闘ローさんみれないのはさびしいけれど、そんなローさんを必死に守るみんなとかめっちゃおいしい^p^ ローさんピーチ姫化話だいしゅきいいいい。

 


ホラーネタパート2。ラミの魂と触れちゃう話。

ホラーネタ好きやねん()

 

「ここは死者の世界にもっとも近い島。どうかお気をつけください。うっかり黄泉の国へ迷いませぬように」

って感じの設定。死んだ人たちの魂が生きて訪れた者たちに惹かれて寄ってきちゃったりするって設定。ルフィもエースとお話できたりするかもめ。

で、ローさんはこの島でラミの魂と出会っちゃうわけ。コラさんとの出会いはこの場ではなしかなー。個人的にはいくらでも出会ってくれていいと思うんだけれどこのお話の島での設定では、死者側の意思で生きてる人のところに寄るからね。ローさん側の意思なら全力でコラさんに寄るんだけれど、コラさんはもう完全に見守りモードに入ってて自分からはあんまりローさんに寄らないかなーっていう。全力で心配して寄りにいくには、ちょっと年月が経ちすぎたかなと。DR編前だったら寄ったかもしれない。でもこのお話DR後を想定してるからなぁああ。コラさんもう安心してただ遠くから見守ってる位置にいる感じ。そんなわけでコラさんじゃなくてラミちゃんのお話になるのです。

ラミちゃんの魂に出会うローさん。ラミちゃんは島で行われていたお祭りに参加したい、ローと一緒に回りたいと強請り、ローはラミと一緒に祭りへ行くって感じで。ちなみに麦わらの船の一人乗ってるとき設定。背景?そんなもんしらん!麦わらの中にローいるのだいしゅき!でも島では単独行動なう。

島の話を色々聞いている麦わらたちは、ふと小さい女の子に連れまわされるように歩いているローの姿を遠目に見つける。小さな女の子とローという似合わない姿に面白がったり不思議がったりしている麦わらたちに、島の住人が言うの。

 

「あの人、あなた達のお友達?」

「あぁ、トラ男ってんだ」

 

「あの人、まずいよ」

「ん?」

「あの人と一緒にいる女の子」

遠くに見える、アイスクリームを片手に天真爛漫に祭りを歩く女の子を、目を細めながら見つめて、住人は言う。

「あの子、悪霊になりかけてる」

 

 

「あんな小さな、無邪気な女の子が……?」

「だからこそだよ。何もわかってないんだ」

 

「あの人のこと、連れて行こうとしてるよ。生きている人を連れて行ってしまえば、もうそれは悪霊だ。成仏できなくなる。地獄に連れて行かれるよ」

 

って感じのお話。別にラミちゃんは悪気があるわけじゃないんだけれど、悪役みたいにしちゃってごめんちゃい。ちな話思いついたきっかけは犬○叉の初期の頃にあった現代の幽霊のお姉ちゃんのお話。タタリモッケだったかな。

 

慌ててローから女の子を引き剥がそうとする麦わら一味と、それに苦言するローとか見たい。

「止せ、何をする」

「ロー、あの子はやべぇんだ。これ以上一緒にいちゃならねぇ」

「お前、そんな趣味あったのか? あんな小さい女の子連れまわしてどうすんだよ」

 

「麦わら屋、止せ」

 

「……妹なんだ」

 

って感じの会話とかほしー。てか麦わら一味の中で唯一ロー呼びしてくれるサンジ君が好きでよくしゃべらせちゃう。

 

で、なんやかんやあって。ラミちゃん発狂。

 

「いやよ、いや!!! あんなのはいやなの!!! 暗い、怖い、一人なの、寂しいの! あんなのはもういや!!! いきたくない、一人は嫌!!!!!」

って感じでね、もうね、ラミちゃんやっぱすっごく怖かったんだなーって感じでね(´・ω・)

「うそつき、お兄様のうそつき、私ずっと待ってた。ずっと寂しかった。暗いクローゼットの中、ひとり、怖かったよ」

って感じでね、ローさんの罪悪感煽ってくスタイル。でも誰も悪くない(´・ω・)

「熱かったの、苦しかったの、寂しいの、怖いの、どうして置いていったの、どうして来てくれないの!!!」

 

「いやよ、いや!!!! どうして迎えに来てくれないの!!! どうして一緒にいてくれないの!!!! どうして置いていったの!!! 助けて、助けてよ!!! お兄様ぁ!!!!!」

 

って感じでもうひたすら寂しさのあまりローを引きずっていこうとして悪霊パワーポルターガイストどがしゃーんって感じでローさん傷つけちゃうラミたん。

ってところで、ルフィさん介入。

 

「いい加減にしろよお前!!!!!」

覇王色の覇気は霊魂にもききそう。

「何よ……何も知らないくせに!! 口出さないで!!!! 何もわからないくせに!!!!!!」

「あぁ、知らねぇよ。知らねぇけど、わかることもあるぞ」

 

「お前、トラ男のこと大好きだったんだろ!!! 大事な兄ちゃんなんだろ!? だったら、トラ男を傷つけるようなこと、してんじゃねぇよ!!!!」

ルフィさんの説教ターン

「トラ男が本当にお前のこと見捨てたと思ってんのかよ!? ちげぇだろ!? そんなことするやつじゃねぇってこと、お前が一番わかってるんじゃねぇのかよ!!!」

はっとするラミたん

「お前、本当にこのままトラ男が死んでもいいのかっ!?」

 

「あっ……」

 

「…………だめ……」

「よく見ろよ、お前が何してたのか」

ローを庇うようにラミの前に立ちはだかっていたルフィが、その体をずらす。ラミの前には傷だらけになったローの姿。

「いや……嫌……」

「これがお前のしたかったことなのか?」

「……違う」

ポロポロと、ラミは涙を流し始めた。

「ごめんなさい。……ごめんなさい、ごめんなさい……」

ローの体を傷つけたのはラミだけど、ラミは正気を失っていただけでローを死なせたかったわけでも、傷つけたかったわけでもない。ただ、寂しくて、そして兄のことが大好きなだけ。ルフィの言われたとおりで、ローがラミを見捨てたわけではないことを、ラミだって本当はわかっているのだ。

「嘘なの。本当は、わかっていたの。お兄様が私を守ろうとしてくれてたってこと」

 

「ごめんなさい。寂しかったの。辛くて、苦しかったの。怖かったの」

 

「いい、ラミ。わかってる」

同じように、ローも全てわかっている。ラミはとてもやさしい子であること。本当に自分を殺そうとしているわけじゃないこと。だからルフィ達が介入するのを拒んだのだ。ただ、ラミが我を忘れるほどにその死が苦しく惨いものだっただけなのだ。だから、少しでも助けたくて、何とかしたくてローは彼女から離れられなかった。

「……ごめんな」

ローはラミに目線を合わせるように跪き、そっとその頭を撫でてやる。遠い昔にしたのと、同じように。

 

 

「私、もういくね」

ぽつりと、ラミは零した。そして一歩ローから離れる。その小さな体が炎に包まれた。

ナミは思わず「あっ、」と声をたてた。熱い、苦しい、そう叫んでいた彼女がどうやって死んだのか、その壮絶な最期を理解したのだ。そして再び彼女はそれに包まれている。

麦わらの一味は思わず表情を歪めた。

ラミは静かに目を閉じる。そんな彼女の体が、唐突に引っ張られた。

ラミが目を開ければ、体中に大好きな兄を感じた。ローは燃えるラミの体をその身に抱き込んでいた。

「お兄様」

「こうしててやる」

「でも……」

傷だらけの兄の体を、自分の体が焼いている。この不思議な炎が兄を包むことはなくとも、今のラミの体は焼けた石と変わらない。

「お兄様……」

「寂しいんだろ。最期までこうしててやる。おれも、本当はこうしたかったから」

「でも、お兄様が」

死んでしまう。それは嫌だ。気遣わしげに声をかけるラミに、ローは笑った。

「大丈夫だ。おれは割りと丈夫だ。これいくらいじゃ死なない」

ラミは体を震わせ、そっと兄の胸に頭を預けた。トクトクと早なる鼓動を聞きながら、ラミは涙を流して目を閉じた。そこにいる。確かにいる。

 

「お兄様……暗い……そこにいる?」

「いるよ。ここにいる。ラミ、聞こえるか?」

「……」

「ラミ」

「……うん、聞こえる」

「ここにいるよ。ラミ」

「うん」

 

「ねぇ、お兄様」

「うん?」

「あの時も、呼んでくれてた?」

16年前。白い町。暗いクローゼットの中で、どこからか、嘆く声。

「名前、呼んでくれてたの……聞こえてた、気がする……」

ラミ、ラミ、と、必死に叫ぶ声が

 

「……あぁ、呼んだ」

 

「……そっかぁ」

ばかだなぁ、わたし

ラミは涙をこぼしながら微笑んだ

「きて、くれてたんだ」

「……」

「うれしい……」

 

ラミはその体をローから離した。ローが追うように腕を伸ばす。死が刻まれる手が、ラミを追う。その手を、ラミは両手で包んだ。刺青をそっと覆い隠す小さな手は、もう熱くなかった。

「ありがとう。ごめんね。もう、さみしくないよ」

ラミを包んでいた炎は消え去り、先ほどまで焼け消えていた視界も戻ってきていた。ようやく、彼女は解放されたのだ。あの悲惨な死の記憶から。

ラミは再び兄へと目を向ける。

「お兄様、最後、お祭り、楽しかったね」

「あぁ」

 

「お兄様、大好き」

「おれもだよ」

 

体中を火傷で真っ赤にしたローの頬へと、ラミは手を伸ばす。その手はもう、ローの体に触れることはできなくなっていた。

「ずっと、元気でいてね」

 

「ばいばい」

 

ラミの体は淡く光、天へ上るように消えていく。

その光を追うようにローは立ち上がろうとするのだが、ふらりと体は傾き再び地面に片膝をついた。

「トラ男!」

ルフィが傾く体を支え、後ろからチョッパーが飛びつくように駆けてくる。

ローはぼやける視界でラミが消えた空中を見ていた。

「トラ男、火傷がひどいよ、早く冷やさないと」

「……あぁ」

火傷の跡、残ってもいい。愛おしいものに触れるように、ローは赤くなった右腕にそっと手を這わせた。

 

 

 

「チョッパー、トラ男はどうだ? 大丈夫か?」

「うん、不思議なことに火傷の跡も裂傷も、魔法みたいにゆっくり、スーって消えていくんだ。自然な治癒力じゃない……」

「きっと、あの子が傷を残すことを望まなかったのね」

――ずっと元気でいてね

少女の声が心に残る。

「ラミは……安らかに眠れたかな」

「うん。天国に逝ったよ。お父さんとお母さんに出会えたのが見えた。血縁の人みんな、辛い亡くなり方をしたんだね。ご両親も彷徨ってたみたいなんだけれど……お知り合いかな? ピエロみたいな化粧をしたやさしいお兄さんが導いてくれてたよ」

 

ちょっとでもコラさんを匂わせたい。

 

 

「麦わら屋」

「お、よかったなトラ男。傷ぱーって消えたんだってよ! きっとラミが消してったんだろうな」

「……あぁ、ラミは、やさしい子だから」

「そっか」

「お前も、傷は大丈夫なのか?」

「あぁ! おれのもぱーって消えた!」

「そうか。……すまなかったな」

「いいって!」

「ラミは、本当に、やさしい子なんだ。おれとは違ってな、お人好しで、楽しいことが好きで、病気で辛くても、ずっと頑張って戦って、家族を困らせないように、必死に我慢してた」

「うん」

「可哀想な死なせ方をしてしまった。だから、我を忘れていただけなんだ。本当は、とても、やさしい子なんだ」

「あぁ、わかるよ。お前のこと、大好きだったんだ。それに、すごくやさしそうな顔してたぞ!」

「……あぁ、自慢の妹だ」

「ししっ!」

 

必死にラミのことフォローするローが書きたい。

あ^~やっぱホラーネタは最高だナァ!!!! この妄想はちゃんとした小説にできるんじゃなかろうかと思っているのだ。

 

は~~~まだ妄想ネタ帳のこってるんだがあああああああああああ

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