※元ネタはリゼロです。Web小説の六章までのネタバレになる可能性があるのでお気をつけて。
しょっぱなから元ネタのネタバレあるよー
アニメ勢はお気をつけてー
てー(エコー)
リゼロという小説に、暴食という敵がいるんです。この敵は、記憶を食らう能力を持っているんです。
記憶を食われた場合の症状は三パターンあります。
1.意識を失い眠り続け、周囲の人間・世界からその存在の記憶を抹消される。
2.意識がある状態で1の状態。
3.当人だけが記憶喪失になる。
また、どのパターンになっても、暴食は対象者の記憶を自分の経験として取り込むことができます。
ってことでどのパターンで食らわせてもとっても楽しいのでめっちゃ妄想しちゃいました。
なお、元ネタでは能力を発動するには「名前を食らう」「名前を知っていないと食えない」「偽名だと食えない」ってのがあって、下手したらロー君、能力使われても「うえっ! まずっ! てめぇ偽名かよ! ペッペッ!」ってされちゃうけど、食ってもらわないと妄想できないのでこの設定はガン無視!!
パターン1.眠り続け・周囲の人間・世界からその存在の記憶を抹消される。
※元ネタではそんな中、何故か主人公だけは対象者の記憶が抹消されない。という設定があるので、是非ともこれをルフィ君にあてたいです。ニヨニヨ。
突如敵として現れた暴食君。もう設定考えるのめんどくちゃいからリゼロの暴食と全く同じものとして考える。悪魔の実の能力かどうかなんて知らぬ! 一応リゼロの暴食と同じってことにするけど、リゼロ一読しかしてないから暴食君のキャラ全然違う。気にしないで……。決め台詞っぽいやつとか謎の一人称とか忘れちゃった……。ぶっちゃけ名前も憶えてない……。
で、そんな暴食君に突然襲われたルフィとローは戦うことに。
戦闘中、突如人が変わったように戦い方が変わる異様な敵に苦戦させられる。(暴食君は他人の記憶を自分の物にするので、他人の戦闘経験値も自分のものにできます。故に奪った他人の戦闘の癖だとかを使えるんですよね。たぶん。)
「くっそぉ! なんなんだこいつ、気持ち悪ぃ!」
「……」
子供の姿をしているというのに、そのなりに見合わぬ豊富な攻撃手段、経験が垣間見える。ようやくその癖を掴んできたと思ったら、次には全く違う攻撃の仕方に変わる子供に、意表を突かれることが多い。
「ふふ。お兄さんたち強いねぇ」
子供は笑う。
「でも、そろそろおなかすいたから」
ふらふらと動いていた子供の動きが一度止まり、その目がぎょろ、と一点を見つめる。
「にゃろ!」
その止まった隙を突き、ルフィが腕を伸ばす。
「いただきます」
その伸びきった腕を避け、子供は瞬時に加速し、ルフィの懐へと入った。子供は腕を構え、それをルフィへと突き出す。
その瞬間。
ぱっと、ルフィの視界が一瞬で変わった。慌てて辺りを見回す。一瞬遅れてすぐに気付く。それがローのシャンブルズによるものだったと。
そして振り向いた先には
「トラ男!?」
子供と、その前に立つロー。そして、そのローが、ふらりと、倒れ行くところが、見えた。
子供がそれを受け止めるかのように手を伸ばそうとしていた。だが、その子供はルフィへと目を向けると瞬時にその場を飛び退く。子供が先ほどまでいた場所を、ルフィの伸びた拳が通り過ぎる。
そのままルフィはローの体をとらえ、自分のもとへと引き寄せた。
「トラ男!? どうした!? 大丈夫か!?」
腕の中のローは完全に意識を失っており、ぐったりとルフィの腕に体を預けている。外傷は見当たらない。呼吸も正常に見える。眠っているかのようだ。だというのに、どれだけ声をかけても一向に目を覚ます気配がない。
「トラ男!? トラ男!?」
「あー、びっくりした。突然変わっちゃうんだもん。でもおいしかった。ご馳走様」
その陽気な子供の言葉に、ルフィは目を見開き子供へと目を向ける。
庇われた。ルフィが食らうはずだった攻撃を、恐らく代わりに食らったのだ。困惑に近かったその目は、やがてローのこの様子は、あの子供が何かをした為だと悟り、怒りにギラついていく。
「お前……トラ男に何をした」
「あれ? お兄さん、覚えてるの? おかしいな。でもちゃんと食べたよね? 食べれたよ。だっておなかの中にある。おいしかったよ。おいしいよ」
覇王色がビリビリと場の空気を揺らすが、それにまったく動じる様子のない子供は、ぺろりとその唇を舌で舐めて小首をかしげる。答える様子のないその姿に、ルフィの眼光は更に強くなった。
「はは。怖いなぁ、お兄さん。でも今日はもういいや。このご馳走の後味をゆっくり味わいたいからさ」
子供に似あわぬ妖艶な笑みを浮かべ、子供はゆっくりとルフィに背を向けた。
「さようなら」
「待てよ!」
ルフィがその腕を再び伸ばすが、子供はふわりとその場から消えた。ルフィの腕はただ空を切り、何も掴めぬままにその手に戻っていった。
「くそ……!」
ルフィは意識を失ったままのローをその肩に担ぎ、慌ててサニー号まで駆けた。
仲間たちは特に敵と戦った様子もなく、各々町で過ごしたようだ。
(あ、なんかもう場面設定なんも考えてなかったんだけど、同盟二船が一緒にどっかの島に寄って、各々町で買い物したり休んだりって別行動とってたら、船長二人が暴食に襲われただのそんな適当な感じでいいや。あと暴食の被害者はこの島の至る所で起きてるとかそんな設定ってことで)
「チョッパー!!」
ルフィはサニー号へと腕を伸ばし、飛ぶように乗り込みながら、その名を呼ぶ。
「チョッパー!! いるか!? チョッパー!!」
「ど、どうした!? ルフィ!? 何かあったのか!?」
そのあまりの必死な呼び声に、チョッパーは驚いて船内から出てきた。
「チョッパー! トラ男を見てくれ! 全然起きないんだ!!」
「え!? どうしたんだ? この人」
「へんな子供に襲われてよ! たぶん、攻撃されて! それから全然目を覚まさなくて!」
「あ、あぁ、診てみる。とりあえず医務室に運んでくれ!」
チョッパーが先頭を走り、それをルフィは言われるがままにローを担いだまま船内を行く。騒ぎを聞きつけた仲間も顔を出し、おのずと医務室へと人が集まった。
「どうだ!?」
「わからない……眠っているだけのように見えるけど……」
「ルフィ、どうしたの? 何があったの」
ベッドへとローを寝かせ、診察を始めたチョッパーの横で、ルフィは心配そうにその姿を見下ろしている。そんな彼に、医務室に入ってきたナミは声をかけた。ルフィは先ほどチョッパーにしたのと同じように説明を始める。
「なにそれ。あんたが子供に勝てないって信じられない。手加減してたの?」
「完全に本気だったわけじゃねぇけど、でもすげぇ強かった」
「海軍? 海賊?」
「わかんねぇ」
「敵はその子一人だったの?」
「あぁ」
何が目的だったかもわからない突然の襲撃だ。ナミも唸り声をあげるしかない。
敵の正体を突き詰めることを諦めたナミは、次の疑問を、口に出した。
「それで、この人とはどこで出会ったの? この人は何者?」
「…………ん?」
その意味がわからず、ルフィは首を傾げる。この人と、ナミが言いながら指差すのは、今も眠り続けるローだ。
「……何言ってんだ? おめぇ」
ルフィはきょとんと眼を丸めてナミに言う。だが、ナミはその言葉に眉を寄せる。
「だから、この人は誰? どこから連れてきたの」
って感じで、ローの記憶は世界から消されちゃうわけなんですよね。(ルフィを除き)
「お前、何言ってんだよ! トラ男だよ!」
「だから、そのトラ男って誰なのかって聞いてんの!」
「トラ男はトラ男だよ! とらふぉ……とら、……んーっと! 同盟組んでる!」
「同盟? 同盟って、ハートの海賊団の?」
「そう! それ!」
「ハートの海賊団にこんな人いたかしら」
「お前なに言ってんだ! トラ男は船長だぞ!」
とかまぁいろいろgdgd説明するわけだけど
「船長って、ハートの海賊団は船長がいない珍しい海賊団で……」
「はぁ!?」
「……ルフィ。おれも、この人初めて見る人だよ?」
おずおずとチョッパーが診察しながら言ったりとね。こんな感じで周囲のルフィとの記憶の違いにはためた混乱していくんだけど、このへんはめんどくさいから割愛。
でゾロやサンジ、全員に聞いてもトラ男なんて知らないって言われて、違和感と孤独感を感じるルフィ。
まだ一人や二人なら記憶喪失かー、とのんきに言えたかもしれない。だが、全員だ。全員だった。ルフィ以外の全員、誰も。誰もローのことを、覚えていない。自分の信頼できる仲間が、短くも共に死線を潜り抜けてきたローのことを、誰も覚えていない。誰一人、覚えていない。
パンクハザードで出会ったことも、ドレスローザで戦ったことも、すべてローの存在がなかったことにされている。
特に、ドレスローザの戦いがローにとってどれほど大切なものだったかを知っているルフィはそのことに憤慨したが。どれだけルフィが怒ろうとも、その怒りをわかってくれる人は、そのローの大切な記憶に気づいてくれる人は、誰もいないのだ。ローが、あれほどまでに命を懸け、必死にドフラミンゴを追い詰めたことで、ようやく勝利したというのに。彼の命がけの戦いも、すべてなかったことになっている。
作戦のためとはいえ、囮としてたった一人でドフラミンゴと立ち向かい、血まみれになって一度は捕まったことも。そんな彼の姿に応えたいと強い意志を見せたナミも、そのことを全て忘れてしまっているのだ。
ありえない。そんなこと、あってはいけない。
怒りと焦りに焼かれながらルフィはすぐ近くに停泊しているポーラータング号へと乗り込んだ。
「なぁ! お前、トラ男、わかるだろ!?」
ルフィは声を荒げながら、たまたまその場にいたシャチの胸ぐらをつかんだ。鬼気迫る形相のルフィに、シャチは思わず体を強張らせる。
「え、な、なんっすか?」
「トラ男!! お前、トラ男わかるよな!? なぁ!?」
わからないはずがない。彼はハートの海賊団の船長で、目の前のシャチは、そのクルーだ。ローが彼らのことを信頼しているのは短い付き合いとはいえ、よくわかった。特にこのペンギン、シャチ、ベポに至っては十年以上の付き合いと聞く。そんな彼らであれば、ローを知らぬはずがないと
「な、なんだ? トラ男? って」
「……」
ルフィは目を見開いて絶句した。
「……許さねぇぞ」
「え?」
地を這うような声に、シャチはただ困惑する。だが、次に発したルフィの声は、怒りが爆発したかのようで。
「そんな冗談!! 許さねぇぞ!!」
「い、いや、冗談じゃないって! 何言ってんだよお前!」
「トラ男だよ! ローだよ! お前らの船長だぞ!?」
「船長って……」
ずっと同じ船で過ごしてきた仲間のはずだ。ローが、ゾウに辿り着き、ようやく一段落したという段階で、待ちきれなかったかのように一人仲間のもとへ行く背中を、ルフィは見ている。ハートのクルー達が宴の席で、ローをゾウまで連れてきたことに感謝を告げてきたのも、よく覚えている。そう、ペンギンが、ベポが、そして今、目の前にいるシャチが、とても嬉しそうに、本当に、本当に嬉しそうに、その帰りを祝っていたことを……。
「おれらの船には、船長はいねぇって」
そんな彼は、ナミたちと同じような顔で、声で、なんともないようにそう言ったのだった。
っていうね。記憶を食らうというのは、本当にひどい能力だねってのがリゼロではすごく語られててね。そのえげつなさがすごく好きでした(闇の腐女子)
その後、ハートのクルーたちをローのもとへ連れて行くも当然わからない。でも、手配書や新聞などは形に残っているし、町でも似たような事例があったことから、そういう敵の能力なのだということは理解し、ルフィの言葉にみんな耳を傾け始めるわけね。
「確かに、船長のいない海賊団っていくらなんでもおかしいものね」
「でも、不思議ですね。本当に……覚えが、ない」
「でも手配書や新聞には間違いなく、ハートの海賊団の船長と……」
「この人が……おれたちの……」
「シュガーの能力みてぇなもんってわけか」
みたいな感じでお話ししたりね。
ベポがそっとロー君の顔に鼻先つけてクンクンしたりしたらかわいいなと思います。
全然記憶はないんだけれど、なんだかこの人見てたら、なんか、なんか胸のどこかに引っかかりを覚える……。そんな感覚をハートの人たちには是非持ってもらいたい。記憶がないけれど、でもこの人は船長だったんだな、って認める感じ。眠り続けるローのもとにすごく献身的に通ったりしてほしい。
で、一方ルフィさんは暴食にもうぶち切れ気味でね。
「あいつ、絶対見つけ出して、トラ男を取り戻す……!! ぜってぇ、許さねぇ……!!」
って、仲間つれて暴食絶対倒すマンになっていただきたいですね。それにペンシャチベポも自ら進み出て参加してほしい。ルフィほど必死に怒ることはできないんだけど、でも取り戻さないといけないのはわかる感じで。
この、記憶のある側と、記憶のない側の温度差、辛い。好き。
で、暴食さんに再度でくわすって感じで。
何人かに分かれて探してたらであったって感じにしよかなー。じゃあルフィと誰かとペンギンくらいでいこうか。(誰か確定しない)
「あ。お兄さん。ちょうどよかった。またおなかすいてきたんだ。この前、食べ損ねちゃったから。今度はお兄さんをいただこうかな」
大人三人を前にしているというのに、子供は何食わぬ顔でそう言ってのける。
「麦わら。こいつが……?」
「あぁ。そうだ」
麦わら帽子の影から、怒りのこもった目が暴食を睨み付ける。その目を見て、暴食はただただ笑う。
「怖いなぁ。そんな顔をしないでよ……『麦わら屋』」
目を細めて、にやりと笑うその姿に、ルフィの怒りが燃える。
「てめぇ!」
で、戦闘始まるとね。
「ふふ。『左後方。防御が甘くなる。三日前に指摘したばかりだろ、ペンギン』」
「っ!?」
暴食の蹴りが言葉通りの場所へと入る。名乗った覚えがないというのに、突如名前を呼ばれた気味の悪さ。だけれど、どこか心の奥底を引っかかれたかのような感覚に、ペンギンは受け身を取りながら顔を顰めた。
「……なんだ、こいつ……」
「ふふふ。連れないなぁ。『おれと一緒なら、どこへでも行くんだろ?』 ふふ」
子供は笑う。笑いながら、元の子供のような声色になったかと思えば、また突然、ペンギンの心に土足で踏み入りかき乱すような声を、言葉を発する。そして、また子供の笑い声に戻る。その気持ち悪さに、ペンギンはこめかみに手を当てた。頭痛のような、眩暈のようなものを感じた。
「『ペンギン』」
子供はにやっと笑う。その表情と、言葉が、合わない……合わない……。
「ゴムゴムのぉ……! バズーカァアーッ!!」
目の前に迫っていた子供が、突如吹き飛ばされる。
「……てめぇ……いい加減にしろよ……」
「痛いなぁ。お兄さん。ずいぶんと怒ってるね? 『熱くなるなと、言ったはずだぞ。麦わら屋』」
「……返せよ」
バカにしたような子供の口調。その言葉に、やはり引っかかる何かが含まれる。その違和感の正体に、ペンギンも気づきつつあった。
ルフィは拳をぐっと握る。
「トラ男を、返せよ!!」
その攻撃はもう、子供相手の容赦を一切切り捨てたものだった。
ペンギンにも、その怒りがなんとなくだが、わかる。あの子供の口調。言葉。あれはきっと、あの、医務室で昏々と眠り続ける、自分たちの船長だという、あの人のものだ。あの人が、おれたちにくれた言葉の数々のはずだ。大切な絆であり、記憶のはずだ。
それを、この子供は、弄んでいるのだ。無邪気に、残酷に。おもちゃにしているのだ。
その言葉は、あの記憶は、あの人のものだ。
おれたちのものだ。
「返せ!!」
ペンギンは槍をぎゅっと握りしめ、地を蹴った。
みたいな。暴食はどうなんだろ。記憶を返す方法あるのかなー。ここはまだWeb版でも書かれてないからさ! 戻す方法わかりませんってもしなったら、たぶんペンさんは子供の姿をしていようが殺しちゃうんだろうなーーーーーー。そういう面があるの好き。「ぼくを殺すしかないんじゃない?」って記憶取り戻す方法に対してにっこり暴食が笑って言ったりしたらさ、思わず一瞬ルフィが固まる横で、「わかった」って言って槍を片手に一歩踏み出したりするんだよ。容赦ないペンさんすこすこすこ。
リゼロの暴食ちゃんマジえげつない。好き。こういうえぐさ好きですスンマセン……。
記憶取り戻したら、多分ハートクルーたちは思わず泣き出しちゃう。あまりに大切なものを奪われていたと。こんなにも大切な人だったのに、と。それを奪われていたことに、暴食に怒りを覚えつつ、忘れた自分へ怒りを覚えつつ、必死にキャプテンのもとへ向かうよ。かわいいね!
あ、ちなみにロー君食われた時、別に咄嗟に庇ったとかではなく、シャンブって攻撃を武装色で受け止めて反撃、って単純な戦術的にやったんだけど。体に触れたらアウトでしたっていう感じの能力だったのだーみたいな。
まーーーパターン1はこのくらいで。ひたすらロー君のために怒ってくれるパイセンがかっこいいし、心の奥底に繋がりを感じるハートたちが可愛いかなって思います。でもあんまり萌えなかったな。次行ってみよう! 次!!
パターン.2 意識がある状態で世界から忘れ去られる。
※トラ男が精神的に一番きついパターン。 なお、またもルフィぱいせんは覚えてる。ヤッタネ!
状況はパターン1と同じような感じで、島に海賊同盟で上陸してる最中って感じかなー。ロー君は適当に薬の調達なりで街に出て町民モブ君とお話ししたりするの。
「薬草を探している」
「いらっしゃい。……って、うわ。兄ちゃん、すごい刺青だね。かっこいいなぁ。おれ、刺青憧れてるんだよなぁ」
やけに人懐っこい薬師にローは仏頂面のままだ。
てな感じで適当にモブ君と出会って。で、モブ君は薬草の栽培をしているとかで、その薬草を摘みにいくからと。せっかくだから一緒に来るかと。珍しいものもあるよ。と。で、ロー君も気になるから一緒に行くことに。
で、ちらっと最近この島では不思議なことが起きていて~~っと、暴食の被害にあってる関連のお話があったりと。
そうして、モブと一緒に人気のないところを歩いているところで、突如暴食と出会い、戦闘になる。
突然の子供からの攻撃に、でも子供相手だろうと冷静冷徹に対処するロー君。町民モブを庇いつつ戦うんだけど、
突然「いただきます」って攻撃される。外傷は殆どない。それだけで満足そうに去って行った暴食に(なんだ……?)ってなってると、ふと先ほどまで一緒にいた町民モブの様子がおかしいことに気付く。
「な、なんだったんだ……あのガキ……」
「……怪我はないか」
「あ、あぁ。兄ちゃんも大丈夫かい?」
「問題ねェ」
「いやあ、兄ちゃん強いねェ」
ローは町民モブの元へ歩み寄る。ふと、町民モブの目線がローの手へと向けられた。
そして――
「って、うわ。兄ちゃん、すごい刺青だね。かっこいいなぁ。おれ、刺青憧れてるんだよなぁ」
「……?」
って感じで、暴食によって世界から記憶を奪われたローさん。町民モブが突然の記憶喪失かましたことに困惑。いろいろ話がかみ合わず、どうも町民が記憶喪失になったことは理解。その後とりあえず薬草は受け取って、街を一回りしてみたり。
先ほど訪れた刀好きの本屋も、ローの大太刀を物珍しそうにじろじろと見て、先ほどと全く同じ質問をしたりと、どうも町民皆、先ほどまでの記憶がないことを悟る。で、もしかして……と。
人がまばらに歩く中、奥に白のつなぎを着た二人組の姿を見つける。両手に買い込んだ食材や部品を抱え、陽気に話しながらこちらへと歩いてくるのは、イッカクとシャチだ。
その光景を、ローはまっすぐ見ていた。
二人は、話に夢中のように見えて、周囲をよく見ている。不測の事態にすぐ対処できるように。いつ襲われても大丈夫なように。さり気なく自然に周囲を警戒している。だから当然、ローの存在も認識しているのがわかった。
そして二人は、
何も言わず、ただただ二人で話し合いながら、ローの横を通り過ぎて行った。
人懐っこいイッカクとシャチが、たまたま町に出くわしたローに声をかけないはずがない。というか、ハートのクルーは誰もがそうだ。そこにローがいるだけで、大げさに喜んで声をかける。艦に戻ればいやでも顔を合わせるだろうに、街中でばったり出くわすことに無駄に喜ぶのがハートの海賊団クルーたちだった。
それが、武器を持った男がいる。そういった認識しか持たずに、隣を、通り過ぎて行った。
酷く、疲労を感じた。体の芯が抜かれたような感覚だった。
あぁ、なるほど、そういう能力か、と納得する。次いで、面倒だな、と思った。
まぁ、時に煩わしいほど賑やかだった声が一時なくなるのも静かでいい。
パンクハザードに滞在した時と同じことだ。
一人は、慣れている。
はずだ。
って感じのね。せ、せつな……さび、さびし、かなしい……結構真面目に一番精神的に来るやつ……萌えの前に辛みが結構くるやつ……。
能力者を倒したら、解除されるかもしれない。その間にあいつらが勝手に出航して置いて行かれるかもしれないが、まぁ記憶が戻れば戻ってくるだろう。戻らなかったら……まぁ、また、ここから始めるだけだ。
また、同じことを、繰り返すだけだ。
って、さぁ……ローさんは強いからさ。何とでもできちゃうんだよ。できちゃうんだけどさぁ!! ……辛いに決まってるんだよねっていうね。寂しいに決まってるんだよねっていう……かなちぃ……。
クルーだけで新世界出航してしまうかもしれないことに一抹の不安というか、心配もあるんだけれど、なんだかんだでちゃんと鍛えてきたから、まぁ、あいつらだけでも何とかやるだろうっていう信頼もあったりして。わざわざ記憶のない子たちに、おれが船長だ! なんて言いに行ったりはできないわけですよ。というか多分クルーたちにお前誰?って反応されるのロー君、見てられないタイプな気がする……。ルッフィはそういうのずかずか行っちゃうんだろうけどさぁああ!いや、傷つくけど おれ! お前らの船長!! って強引に押し込むタイプだと思うからさぁ。ロー君もそういうところありそうなんだけれど、でも、なんだろう。ロー君のあのお猫様な傍若無人は、ハートクルーたちがせんちょ~vってハート飛ばしまくってるからこそ、安心して甘えられるっていうのがありそうで、それがないんだから、すっと消えちゃうお猫様になりそうでさぁあああ!! らめぇえハートクルーはよ捕まえてこの子!!!!!
街中でペンギンとベポ見かけて、思わずペンギンの肩にローが手を置こうとして、でも置く前に警戒されるように距離を置かれたりしてさ。(辛い)
「何の用だ?」
って聞かれたりしてさ(辛い)
それに対してね。ロー君無表情なんだけれど無表情なんだけれど!!!! その無表情の中にじわりと、ちょっと傷ついてる様子が滲んだりしちゃったりしてさぁ!!
「……?」
そんなロー君の様子に、ペンギン少し心に引っ掛かりを覚えたりしてほしい!!!! ほしい!!!! でも!!
「……悪い。人違いだ」
って言ってロー君背を向けて去ってったりしちゃうんだよ!!! だよ!!!! ペンギンすごい困惑してさ!! めちゃくちゃロー君のこと気になるんだよ!!!! めっちゃ、めっちゃめっちゃ気になるんだよ!! ベポたんもさ、すごい気になるんだよ!!
「なんだろうね、あの人」
「……さぁ」
「でも、なんか」
「すごく、寂しそう」
って、あの人、放っておきたくないって気持ちがすごいあるんだけど! あるんだけどおれたち海賊だしって!! そういう感じの!! アレ!!!!
「あぁ……」
ローは、思わず溜息をついた。
こうなった時のためにと、いつだって覚悟をしてきたはずだ。あの心地よさに、完全に浸りきらないようにと自制してきたはずだ。
だというのに。このありさまだ。
二度も経験していながら、何ら学べていない。
「……ったく……」
そんな自分の愚かさに、嘲笑を浮かべるほかなかった。
で、ロー君は一人暴食探そうと街中うろついて情報集め始めるのよね。麦わらの一味ともすれ違ったりして。でも彼らもハートクルーたちと同じで、まったくローのことを覚えてないわけですよ。
でもそんな中! 救世主! ルフィすぁん!
適当にチョッパーと一緒にいるって感じにしようかな。もうまんま元ネタと同じ展開で。
ルフィはチョッパーとおいしいもの食べたりしてて、ふと人通りの多い中、ローの姿を見つけるんですよ。
「あ」
「ん?」
先ほど買った骨付き肉をほおばりながら、ふとルフィは向かいの路地裏からローが歩いてくるのに気付いた。ローもまた、少し遅れてルフィに気付いたようで、一瞬目が合う。
「トラ……」
ルフィは満面の笑みを浮かべ、その名を呼ぼうとした。
だが、ローはその目をすぐにそらし、ルフィへと背を向け違う方向へ歩き去ろうとする。
彼が連れないのはいつものことだ。何かと面倒事を招くからと、よくこうして他人のふりをされる。慣れっこのルフィは特に気にすることなくローへと向かって走り出す。チョッパーは慌ててそのルフィの背を負った。
「おーい! なんだよー! 無視すんなよぉー!」
その背に、そう声をかけるのだが、何故かローは応えない。
それにむっとしたルフィはその腕を伸ばしてローの体を捕まえた。驚いたようにローは振り向く。
「トラ男って! なぁなぁ、うめェ飯屋見つけたんだ! ほら、これ、うんめェぞぉ~!」
そうやって肉をかじりながらローに薦める。そんなルフィの姿を、ローは唖然と見ていた。驚いて固まっている様子に、ルフィは「ん?」と首をかしげる。追いついたチョッパーもまた、首をかしげた。
「ルフィ?」
「お前……」
ローとチョッパーが同時に言葉を発する。二人とも様子がおかしいことに気付いたルフィは再び首をかしげる。
そんなルフィに、次に言葉を発したのはチョッパーがだった。
「この人、知り合いか?」
そのチョッパーの言葉の意味をルフィが理解する前に、ローが畳み掛ける。
「おれが、わかるのか?」
って感じの、救世主ルフィさん ひゅーひゅー!
まぁ、パターン1と同じように地味混乱かましながらも、今回はトラ男にちゃんと意識があるから、ルフィは一応一人じゃないし、パターン1ほど焦りは強くなくて激情にかられることはないかもしれない。
何があったんだよ? どうしたんだ? なんなんだ? ってひとしきり困惑するルフィにローが、どうもシュガーのような能力らしいって感じで説明していく感じかな。
「じゃあ、誰も、お前のことわからねぇのか?」
「あぁ。だからお前もわからないと、思っていたんだがな」
「おれは覚えてるぞ。トラ男はトラ男だ」
その言葉に、ローの雰囲気が少し和らいだのがわかった。少しの安堵が見えた。珍しいその様子にルフィは少し目を丸める。同時に、誰からも存在を忘れられているという事態に、今の今まで平静に見えたローが、その内心はそうでなかったことを悟り、ルフィは表情を一瞬、真剣なものにする。
「お前の仲間にも確かめたのか?」
「ああ」
「じゃあ、あいつらは知ってんのか?」
「? 何が」
「お前が船長だって」
「だから、覚えてねェつったろ」
「ちげェって。そのあとちゃんと言ったのか?」
「……何を」
「お前が船長だって」
「……覚えてねェ奴に言ったってしょうがねェだろ」
「何やってんだよ、トラ男! ちゃんと言っておかねェと! あいつら知らずに船、出しちまうかもしれねェだろ!」
「……仕方ねェだろうが。あいつらは覚えてねェんだ」
「……なんだ。トラ男、拗ねてんのか」
「そういう問題じゃねェ……」
むすっとするローの顔をじっと見ていたルフィは、にこっと満面の笑みを浮かべる。
「大丈夫だって。おれが何とかしてやるからよ!」
ルフィぱいせん……マジ太陽……。
そんな感じのね。こう、ルフィぱいせんに救われるローたんをね。みたいねっていう。でもローたん素直じゃないし負けず嫌いだからね。
「別に、お前に頼るつもりはねェ。落とし前くらい自分でつける」
「アホだなー! お前! 一人で全部やるつもりだったのかよ!」
「アホ……だと……? お前にだけは言われたくねェ……!!」
「おれは一人じゃできねェことたくさんあるぞ! だから仲間がいるんだ! 同盟組んでんだろ! じゃー助けるのは当たり前だ! 気にすんな!」
「そういう話じゃねェと……あぁ、もう、いい……」
ごり押しされて結局流されるローたんかわいいよかわいいよ絶対かわいいよ。これだから同盟は(とろけ顔) ルフィさんの前ではプライドなかなか保てなくなるローたんかわいい。
唯一の陽だまりについつい引き寄せられるように、このローたんはルフィぱいせんにちょっと寄りかかっちゃったりすると大変かわいいと思うですね。はい。ルッフィも、トラ男がちょっと参っちゃってるのがちゃんとわかってね。おれが守ってやんねぇと!って思ってたりすると大変かわいいと思いますね。はい。
記憶のない麦わら一味たちもね。あ、こいつほっといたら一人で勝手に死ぬタイプだ。って思ってついついおせっかいとか焼いてくれると大変ロー愛され脳な私がご満悦になりますね。
ハートたちもね。説明されてね。あぁ、だからあの表情……とかね。思っちゃったりして気にかけちゃうんだよ。
でも覚えてないから、「なんで言ってくれないんですか」とか何か文句を言えるでもなく、ちょっと距離感つかみづらくてもだもだしちゃうんじゃないかなー。
一緒に暴食倒すまでにいろいろ過ごすうちにね。ついついローはいつものクルーの姿を求めるけれど、やっぱりクルーたちの反応が違って複雑な顔をするし、そんなローの顔を見て、クルーもちょっとあわわしちゃうし。
ロー君はルフィから紹介されてからは、ふっきった感じでいつも通りにクルーに命じたりするんだけどね。クルーたちもローと過ごしていくうえで、普通は知られてないはずのことをローが知ってるから、あぁ、やっぱりルフィのいう通りなんだなーって思ったり、あとちょくちょくローに惹かれたり。でもやっぱり覚えてないからちぐはぐなとこもあったり。ローは気にしてない風に見せるんだけど、やっぱりそんな時間にちょっと疲れたりもして。
そんなこんなでついついポーラータングから離れて一人になりがちなロー君。そんなロー君のところにすぐ来るルフィさんと、いつもだったらすぐルフィさんから離れちゃうロー君もついつい長居しちゃう。そんなプチるろー展開。可愛い。
ルローにするなら
「お前ら、思い出せなかったらトラ男はおれの仲間にすっからな!」
とかついついルフィがこっそりハートたちに宣言したりするとくそほど可愛いと思います。ハートたちもウッてなるんだけど、でも思い出せないものはしかたない。
無事思い出せたあとはハートたちまた泣くね(また)
なんで言ってくれなかったんですか! って怒りもあるんだけれど、自分が船長に向けた態度も覚えちゃってるわけで、自分にも船長にも怒っちゃったり、結局暴食許すまじになるんだろうけど。 うわーん船長ごめんなさぁああいってなるんだよ。かわいい。
別にローさん怒ってないけど、ちょっと気恥ずかしいからベポちゃんばっかりモフモフしてほかのハートクルーをあんまり構ってくれないよ。かわいいかよ。ベポちゃんいつも通りに好き放題ぐちゃぐちゃにモフモフされるけれど、ずっとキャプテンごめんね、ごめんね、ってぎゅぅーって抱きしめるんだよ。くそかわいいかよ。ロー君だまってひたすらもふもふしてるんだよ。かわいいかよ。
ペンギンなんかは、船長にあの表情させた……おれがさせた……ってくそほどへこむといいよ。かわいいよ。大好き。あの人あんな顔して。何も言わないで、くそ、畜生ってめっちゃへこむんだよ。キャーーーー!
でも一方で、そう思ってくれるほど自分たちが船長にとって大きな存在になってるんだっていう自覚ももてるわけでしょ。尊いね。もう二度と、彼を一人にしちゃいけないんだって再び強く決意してくれると私が嬉しいです。
で、やっぱりこっそりロー君に言いに行ったりね。
「船長。すみませんでした」
「別に、仕方ねェことだったろう。そもそもおれがしくじったんだ」
「……でも、すみません」
「船長。もし、同じことがあったなら……その時は、ちゃんと、言ってほしいです。あんな態度とっちまった手前、勝手なのは承知してますけど……でも……」
「おれたちの船長はあんただけなんだから。どれだけおれたちが狼狽えようと、おれたちをバラバラにしてでも、我がもの顔でこの艦に戻ってきてくださいよ。そうしてくれりゃ、おれたちはきっと……例え何度記憶を失おうと、絶対、あんたにまた惹かれるんですから」
ってペンさんにはすっごく神妙な顔で、そう言ってほしいなぁ。ほんとハートたちはね、いつだって必死に、ロー君を自分たちのもとに繋ぎ止めようとしてるんだろうなって思うと尊いがすごい。そうしないとこの人は、いつふらっといなくなるかわからないってのをね、ハートクルーたちはよーーーーくわかってるんだよーーーていうね。もーーーローさんひどい人ね! そんなあなたが好き。
そしてなんだかんだで、久々にハートたちの元へ戻れたロー君はきっとすっごく嬉しかったから。「そうだな」なんて言っちゃったりしてさ。
「おれも、もう手遅れみてェだから」
「一センチ角に刻んででも居座ってやるよ。覚悟しておけ」
って不敵な笑みを浮かべてくれたりすると可愛いなって思います。
もう彼らを手放す覚悟なんて、もう無理なんだなって。そうロー君も自覚してね。こいつらが愛おしいなって、改めて思ってくれるといいなーーーーって思います。ハート尊いかよーーーーーーーー!!!!!
はい。パターン.2はこれくらいで。次いこー! 次ー!
パターン3.当人が完全に記憶喪失
元ネタ側見るに、どうも失う記憶は数年程度みたいなんだけれどね。まぁ、ここはせっかくですから(?)ごりっと全部忘れていただこうかと。
これはもう典型的な普通に記憶喪失なお話なわけなんですが。こっちは暴食が記憶を自分のものにしているってところで色々おいしいと思います。
そんなわけで記憶失います。暴食に襲われたくだりはもうめんどくさいからカット。
「トラ男、全部忘れちまったのか!?」
「そんな! おれらのことも!? ベポもですか!?」
目を覚ましたローは、ハートクルーたちのことだけでなく、自分の名前や生まれすらも全く分からない状態だった。
十三年間ずっと共にいたというのに。かけらもわからないのだという。十三年間。十三年間だ。ずっと共に生きてきたのだ。だというのに。
落胆の色が濃いペンギン達を前に、ローの表情がわかりやすく陰る。ここまで感情を表に出すような人ではなかった。不安そうで、それでいて申し訳なさそうな表情。それを前にして、ペンギンは息を呑む。そして首を振って頭から悪い考えを追い出す。
「すみません。あなたは悪くない。そんな顔をしないでください」
「いや……悪い」
「今、一番辛い思いをしているのはあなたの方ですもんね。すみません、混乱してしまって」
「ほら、ベポもそんな顔をするな。こういうとき、おれたちがちゃんとしねぇでどうするんだ」
「……うん。ごめんね、キャプテン」
「おれたちが必ずあなたの記憶を取り戻してみせますから」
このパティーンはハートたちが献身的でとっても安心できますね!
で、いろいろ質問を続けていたペンギンが、最後に、ひとつだけ……と少し躊躇いがちに質問。
「コラさんって……覚え、ありませんか?」
場が、静まった。ハートクルー達ならば誰もがその名前の重みを知っている。実際に何があったのかはちゃんと知らされてはいない。だが、ずっと共に海を渡ってきて、肌で感じてきたのだ。それがローにとっては命そのものとも言える程に、大きな意味のある名なのだということを。
だから、あれほどまでに想う人の名前ならば、何かしらの反応を見せるのではないかと、思ったのだ。それは、その場に居合わせたルフィも同じだった。
だが――
「いや、わからない」
それはあまりにもあっさりと、否定された。先ほどまで繰り返された質問の答えと全く同じに。
その大切なものを食らいつくすのが、あの暴食の能力なのだ。
「……そう、ですか」
思わず喉が震えた。腹の奥底に怒りの火が灯るのを感じる。これが、事故などにより起きた障害だったのなら、まだ、まだこれほどまでの怒りは覚えなかっただろう。
だが、これは事故なんかではない。病気なんかでもない。
奪われたのだ。
皆との繋がりも。あの十三年間も。何もかもを。
「ちゃんと……取り戻して見せますからね」
ペンギンの言葉に、ローはただただ困ったような目を向けるばかりだ。
ローは絶対コラさんのこと忘れたくないに決まってるんですよ。絶対忘れちゃいけねェって思ってるはずなんですよ。でもそれを、容易く奪い取って食らうのが暴食の恐ろしいところっていうね。えげつないところっていうね。もうほんと記憶の蹂躙者。ペンギンやルフィさんはローがとても大切に思っていただろう記憶もすべて奪われたことを、彼がそれをどれだけ大切にしていたか知っているからこそ、怒ってほしいなーーーっていうネ!!
シュガーさんの能力って何気にほんっとえげつないっすよね。
記憶のないロー君は素直に感情見せるから、周りの子たちは落ち着かずにわちゃわちゃするんだろうなー。それはそれで可愛いんだけど、こういうお話なんか違うところで妄想して書いた気がするからその辺の話はもういいや!
で、いざ暴食とご対面ってところで、是非とも!! 暴食さんには!! ロー君を!! 言葉責めしていただきたく!!!!
記憶を取り戻そうと戦い始める麦わら一味やハートクルー! メンツはどうしよっかなー。やっぱ2,3人程度がいいんだけど。うーん。またルフィとペンギンでいいかな。(鉄板)
「ふぅん? でもいいの? 本当に記憶取り戻して」
暴食はうっすらと笑って、ローを見た。その気味の悪い瞳に、ローは息をのむ。
「いいじゃない。何も思い出さないほうが。お兄さんは、その方がいいと思うよ?」
にっこりと笑う暴食に、勝手なことを、とペンギンが攻撃する。それをひらりと交わして、暴食は突如違う場所に姿を現し、そこでもじっと、ローを見るのだ。
その瞳が、自分も知らぬ、自分の全てを見透かしているようで、気持ち悪かった。
「自由に、なりたかったんでしょう?」
暴食は笑う。
「いや」
「自由にならないといけないって、思ってたんでしょう」
暴食は両側から襲いかかってきたペンギンとルフィを、何をどうやったのか、その場から軽々と吹き飛ばして見せた。ローは唖然と暴食を見る。その異常な強さからではなく、言葉に絡めとられて、ただ見ることしかできない。
暴食はすぅ、とローの目の前まで移動し、ローを見上げて言った。
「コラさんに、言われたから」
にっこりと、暴食は、また笑う。
「お兄さん、そのままのほうがいいよ? そのほうが、ずっと自由だよ」
「お兄さん、もう十分頑張ったから。もう手放していいんじゃない?」
甘い声で、暴食は言う。
「記憶、取り戻したら、また縛られちゃうよ。それって、本当に自由なのかな?」
「本当に、思い出したい?」
下から覗き込む暴食の、子供特有の大きな目が、じっとローを見上げている。心の奥底を覗き込むように。
ローは何も答えられない。目の前の存在を、ただただ見ていることしかできない。
なのに、暴食は勝手にローから答えを聞き出したかのように、にこっと笑う。
「そうだね。とても幸せな記憶も沢山あるもんね。いいね。すごく素敵だよ。きれいな町だね。真っ白だ」
そう、突然語りだす。うっとりと、幸せそうに語りだす。
「凄く優しかったんだね。父様と、母様。可愛いラミ。羨ましいくらい」
ローはわずかに眉を寄せた。何もわからない。だが、きっとそれが自分の記憶なのだろうということは、なんとなくわかる。自分は、幸せだったのか。と心のどこかで認識する。
だが、
「でも、失っちゃうよ」
胃に直接氷を落とされたかのように、一気に体が冷えた。
「父様と母様が、銃に打たれて倒れているのに、何もできなかったことも」
知らない
「ラミを一人、焼ける病院の中に置いて行ってしまったことも」
知らない
「友達がみんな、血の海に倒れ伏すところを、ただ眺めていることしかできなかったことも」
そんなことは知らない
「死んだ人間の、酷い匂いも、それに触れる感触も。踏みつける感触も」
わからない。
「全部、蘇るよ」
何も、知らない。覚えていない。
「コラさんが、自分のせいで、死んじゃったことも」
琥珀の目が、ぐらぐらと揺れる。
「絶望が、全部、蘇るよ」
何も覚えていない。何も知らない。
だというのに、
怖い。
「お前ぇえええ!!」
目の前を、ゴムの腕が通り過ぎる。その時には、ずっとローを見つめていた子供はその場から飛び退り、ローから離れていた。
金縛りから解放されたかのように、ようやくローは子供の目以外のものを視界にいれる。その場から一歩も動いていないというのに、いつのまにか酷く息を乱されていた。
「船長! 大丈夫ですか!?」
あちこちに擦り傷を作ったペンギンが、ローのもとへ駆け寄る。ペンギンへゆっくりとローは目を向ける。
「ロー……?」
ペンギンはローの手へと視線を向ける。その視線をローが追えば、そこにはガタガタと震える自分の手があった。
って感じでトラウマめっちゃ刺激していく暴食たん。鬼畜。こういうの好き。(闇の腐女子)
トラウマもちの記憶喪失ってこういうことするためにあるんでしょ?(真顔)
この後、再び暴食逃げちゃって、ロー君めっちゃ元気なくなっちゃうんだよ。可哀想に……(お前が言うな)
記憶があった頃だったらそいうの隠し通しちゃうんだろうけど、今は一般人だから普通に顔に出ちゃうローたんかわいいね。
ベポがめっちゃ気にしていっぱいもふもふしてくれるよ。かわいい。
ナミさんとかサンジ君とか「何があったんだ?」ってルフィに聞いたりしてね。すごく心配してくれるとよき。
ロー君はベポたんとかペンギンにね、おれ、昔、何があったんだ? って聞いてみたりとか。でも彼らは知らないからなー。
記憶を取り戻すことを怖がり始めるローちゃん。でも、ルフィが助けてくれると思う。
「失ったもんが、お前にはたくさんあるんだろうけれどさ、でもお前は大丈夫だ」
って
「お前には仲間がいる。おれもいる。皆がいる」
「お前は、一人じゃねぇからよ」
って、にかって笑ってくれるんだよ。まじ主人公(顔を覆う)
みんなに支えられて、記憶ないけれど麦わらの一味とかハートクルーたちが好きになって、この人たちとの大切な記憶を取り戻したいって思えるようになって、辛いけれど頑張って記憶を取り戻すローーーーたんとかね。妄想できるね!!!! やったぜ暴食ちゃんありがとう!!!!
以上。暴食君とかいう闇の腐女子のためのお道具かな?って子を知ってハッスルしちゃった人の妄想でした。 チャンチャンッ
暴食たん「トラ男……うえぇっ! まずっ! ぺっぺっ! 名前違うじゃん!」
暴食たん「トラファルガー・ロー……おえええっ! えぇ!? これも違うの!? どういうこと!?」
暴食たん「トラファルガー・D・ワーテル・ロー 御馳走様でした」
Comment
リゼロ1ミリも知らない身分で言いますが、すごく好きです!!!
わーーーー!! ありがとうございます!!!! 嬉しいです!! 私もこういうの凄く好きなんで、同士がいらっしゃるの心強いです……! 安心して闇の腐女子パワーを解き放てます……!!
すっっっっっごいわかりみしかないです好きです!!!!!!
推しが精神的にも肉体的にも弱ってるのが好きで、更に周りの人に愛されてるのが好きなので全てが性癖にどストライクでした。ありがとうございます!!!
2番の、ペンギンたちに忘れられてあまり表情変わらないながらもしょん…となってしまうところや、もしハート達がローさんおいて出航してしまったら一人でまた最初から始めようと決めるところ、ルフィ先輩についつい寄りかかってしまうところ、無事記憶が戻ってきたときにペンギンたちの反応など、全てが可愛くて可哀想で愛おしかったです。
3番は絶対ハート包囲網が出来ますね( ´∀`)
きっと麦一味もなんだかんだで放って置かなくて構い倒してわちゃわちゃ愛されてくれると勝手に信じております。女にしか興味ないサンジさんに構われてたり、女の子ーズにかわいい扱いされていると大変萌えます。
そしてトラウマ抉っていくスタイル最高です。もっとやってください。好きです。
「ハートが夢見る医者」をピクシブで見かけて、
ただ単に推しをいじめたいわけではなく、それによって愛される推しが見たいのだと、自分の性癖を正しく理解することができたので、作者さんの他の小ネタを読むことが出来てとても嬉しかったです!
尊さの極みで語彙力が死滅してしまって大好きです尊いです神様ありがとうございますしか言えないのですが、本当に素敵なネタをありがとうございました!これからも楽しめる範囲で、ご自身のペースでゆるりと楽しんでください!あわよくばそれに便乗させていただけると嬉しいです。
長文失礼しました。
わぁ~~! 読んでくださりありがとうございます!
私も推しが弱ってるところを周囲が一生懸命支えるの、すごい愛されてる感があって大好きなんですよ~~~!! 性癖仲間嬉しいです~~~~!!!!
2のパターン、辛いんですが、精神的に追い詰められたロー君のつらみに、ルフィさんが寄り添ってくれるときの温度差がすごい気に入ってて、好きって言ってもらえるのめっちゃ嬉しいです~~! ペンギンに知らない人扱いされたときのロー君の表情は頭の中に映像があるくらい妄想強いところなんで気にかけてもらえて大変嬉しいです////
3パートはここでは細かく書きませんでしたが、記憶なくして感情を表に出すロー君が見れるので、周囲がほんとそんな風にわちゃわちゃ愛されてると思います! 大変萌えますよね//// サンジ君は男には塩対応ですが、基本的にはとっても人情あふるる方なので、優しく構ってくれそうですよねぇ~~~! そんなサンジの優しさがすごく好きなので、めっちゃ同意です……っ!!
へっへっへ……トラウマ抉られるのたまりませんよね……! ロー君のトラウマって、仲間たちは基本全てを知らないので、思わず見せ付けてよしよしさせたくなるんですよね(ニチョォ
ボロボロになってる推しはとってもエッチでいいですが、やっぱりそれによって愛される推しの姿ってのは本当に胸にくるものがあっていいですよねぇ~~!
こちらこそ素敵な感想をありがとうございます!! めためた嬉しいです~~~~!!!! いくらでも便乗してください~~! ロー君への愛を語り合う仲間がいらっしゃるの本当に嬉しいです////
長文感想大好きマンなので、たくさん感想いただけて本当に嬉しいです! もう5回くらい読み返しちゃいました//// ありがとうございます~~~!!!!