最後の小片くそギャグ

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カテゴリタグ整理してたら酷いものを見つけたので^ω^;;;

エイプリルフールに最後の小片の続きですぅ!!!!って言ってアップしたクッソギャグなお話です。あとがきも全力でこれが本編ですって言い切ってるくそ野郎ですが、翌日エイプリルフールでしたてへぺろりんぐ~~~って記事をあげてました。

もったいない精神でこれまたアップしておきますね^ω^

\ 2010年4月1日って書いてアルヨ! /


 

最新話晒しです。
修正UPVerしか見ていない人は話が飛ぶので注意。

ジューダスが隠していたかったもの。
どこまでも必死になって、隠し通したかったもの。

ヒューゴ=ジルクリスト

歴史書に書かれている彼ではない、本当のジューダスのお父さん
描いていた幸福か、18年前の悪夢か

18年前の真実を知り、再びヒューゴの分までその選択肢を背負うこととなった彼の心情は計り知れない。
カイルにはそれがよくわかった。

リアラか世界か

選択を迫られたときの胸がはち切れそうな程の想いと苦悩は、いまだに自分自身計ることのできぬほど大きな存在だった。視野から溢れ、その本当の大きさを知ることなどできなかった。
だが、カイルには仲間がいた。支えてくれる人たちがいた。
だから乗り切ることができ、そして未来に望みを託し、再びこうしてリアラと出会えたのだ。
あの時、独りきりだったなら、自分は壊れていたかもしれない。

思えば、18年前だって彼は同じ想いをしたのだろう。
シャルティエという唯一の存在が彼の強い支えになっていてくれたのだろうが
それでも、彼が一人選ぶこととなった選択を、その苦悩を、確かに仲間であったスタン達に打ち明けることもできず、死んでいった彼の想いは、どれほど切なく苦しいものだっただろうか
大切な人に、刃を向けなければならなかった彼の想いはどれほど切り刻まれただろうか

もう、彼を一人にはさせない。
何でもかんでも一人で抱え込むあの厄介者を、捕まえてやる。
もう二度と、何も知らぬままに失いたくない。

消えた歴史の仲間たちも、18年前の仲間たちも、共通の想いを抱き

今、彼へと繋がる扉は開かれる。

「ジューダ…………ス?」
「……………」

そこには、カイル達がこの場に来てしまったことに、ただただ唖然としているジューダスがいた。
当然だ。この場にはカイル達だけでなく、スタンとルーティまで着ているのだ。
やがてフィリアもこの場にたどり着くだろう。

全てが終わったとばかりに、絶望の表情を浮かべるジューダス。
そしてカイル達もまた、目の前の光景に唖然とする。

「あぁ~!エミリオ。私のかわいいエミリオ」

そこにはジューダスをその腕に抱え込み、彼のきれいな黒髪を撫で回して頬ずりしているヒューゴ=ジルクリストの姿があった。
あれ、ヒューゴってこういうキャラだったっけ。あぁ、でも歴史書のヒューゴはミクトランなのだから本当のヒューゴなんて誰も見たことがないわけで、いやいやでもry

現状に思考が追いつかないカイル達一行。
ようやく彼らの存在に気づいたのか、ヒューゴはハッと顔を上げ、彼らを見た。

「ルーティ!ルーティではないか!あぁわが愛娘!」
「……え、えー…え?」
「ほかの人たちは?もしかしてエミリオの友達かっ!?ルーティ見ろ!エミリオが友達を連れてきてくれたぞ!よかったなエミリオ!本当はずっと友達がほしかったんだろう?」
「…………………」

一人驚きつつも喜び声を上げるヒューゴに、ジューダスは話しかけられても冷たく固まりヒューゴの腕の中に納まっている。

あぁ、わかったよジューダス。ごめんね、本当にごめん。
無理に扉を開けてまじでごめんなさい。
そりゃこんな有様ではジューダスでなくとも一人で抱え込み、奥深くに隠しておきたいというものだ。

「ははは、すまないね。エミリオはとても恥ずかしがりやでね。でも本当は友達がすごくほしかったんだよ?きっととても大切にしている。私にはわかるよ!なんせ私はエミリオのお父さんなんだからなっ!」
『ダメねこいつ。ミクトランに操られていた反動で完全に親バカになってるわ。早く何とかしないと』

ハロルドが冷静に分析し、そうつぶやく。
あぁ確かに、ミクトランに操られながらも意識があったのだとしたら、きっととてもつらかったに違いない。ならばあんまり変な目で見てあげないほうがいいのだろうか。カイル達は必死にこの現状への接し方を考えていた。

そんな時、さらに奥の扉が開かれる。
廊下へと続いているあの扉だ。
そこから現れたのは、宿敵、エルレインだった。

「やはり…またきたのですね」

冷たい目がこちらに向けられ、カイル達は緊張を濃くする。

「え、エルレイン…てめぇ……!こんな酷なことをジューダスに強いりやがって!!」
「くそっ!お前か!ただでは済まさないぞ!」

ロニが何だかやり場のない気持ちを怒りに変え、とりあえずエルレインを睨む。
スタンもそれに便乗し、剣を抜いた。

「私に刃を向けるというのですか?…やはりあなた達は敵です」
「君達!何をしているのだっ!」

エルレインの声が低くなり、ヒューゴは驚いてジューダスから手を離して立ち上がる。

「エルレインが望むものは、とてもすばらしい世界だというのに…っ!」
「ヒューゴさん…貴方には悪いけれど、でも、夢の世界なんて、まやかしでしかない!」
「夢の世界?なぜだ!なぜ今この現実を受け入れてはならないのだ!」
「違う!エルレインが望んでいるのはこんな生半可なもんじゃねぇ!あいつは、人々を永久の夢へと…」
「それはもういい」

カイルが声を張り上げ、ヒューゴにエルレインの野望を教えようとしたとき、突如エルレイン自身がそれを切り捨てた。
え、とカイル達は目を見張る。だってこれは、彼女の強い強い想いだったはずだ。

「見てみなさい。カイル=デュナミス。私が望んだ幸せ……夢の世界は、今ここにある!!」

バッと指を指し示した先には、軽く失神しているのではないかと疑うほどいまだに固まっているジューダスと、そんな彼を愛おしそうに見つめる親バカ。

「そう、これこそが世界の幸せ!こんな幸せな一家はほかにない!今までの苦悩、苦痛、それらが昇華されこれ以上ないほどの幸福に囲まれているのだ!この幸せはやがて全世界へと広がるに違いない!この幸せは、夢などでは作れないのだ!人は苦しいことがあるからこそに成長し、そしてこれほどまでの愛を生んだ!なんと素晴らしいのだろう人間という生き物は!私はこの親子を生かす為に有るのだ!!この素晴らしい幸福と愛の世界を壊すというのならば、カイル=デュナミス!貴様の頭に神の卵を落としてくれるぞ!」

エルレインまで壊れている。

瞬時にそう悟ったカイルではあったが、よくよく彼女の言葉を聴いていると、今まで自分達が訴えたかった想いを彼女はヒューゴの親バカから学び、取り込んでいるではないか。
つまり、万々歳ではないか

「え、ごめん。エルレイン。ありがとう」
「え、あぁ、ようやくわかってくださったのですね。神は貴方達を許します」

時代を超えて争い続けた神と英雄が、このとき手を取り合った。
が、しかし…

「待てっ!!」

酷くあせった声が部屋に響く。
ようやく我を取り戻したジューダスが、剣を構えてこちらを鬼の形相で見ていた。
相当切羽つまっている。

「勝手に話を進めるな!貴様は何も変わってなどいない!幸せの押し付けなど、迷惑だ!」
「何を言うのですリオン=マグナス!!貴方はツンツンしすぎなのですよ!もっと心にゆとりをもちなさい!幸せを受け入れるのです!あなたは恥ずかしいから現状を受け入れたくなく突っぱねているだけなのですよ!本当はうれしいのでしょう!?私にはわかります!」
「私にもわかるぞエミリオ!」
「あぁ、俺もなんとなくわかるわジューダス」
「あぁ、俺にもわかるぞリオン」
「お前達は黙ってろスタン、ロニ!!!」

エルレインの言葉にすかさず便乗するヒューゴと、彼のツンデレっぷりを見てきたロニとスタンもなるほど納得と2,3首を立てにふる。すかさずジューダスの短剣が二人へと跳んだ。

「こんなの、許されるはずがないだろう!?だって、僕達は犯罪者なんだぞ!?何万の命を奪った人間なんだ!どんな理由があろうとも、この罪から逃れていいわけがないっ!いまさら生き返って、のうのうとこんな暮らし…していていいわけがないっ!」

ジューダスの言葉に、ヒューゴが表情を歪める。
ジューダスの心からの悲鳴だった。
ずっとずっと、彼がジューダスとして抱えていた闇が、目の前に吐き散らされる。

「僕達は、消えるべきなんだ………ヒューゴ」
「エミリオ………」

眉を寄せるヒューゴも、反論の余地がないようだ。
が、

「ばっかやろう!!」

そう声を張り上げたのは短剣を頭に突き刺し血を流しているスタンだ。

「お前はいつだってそうだ!バカ!」
「なっ…バカにバカと言われたくない!」
「確かにお前は頭いいけど頭よすぎてバカだ!」
「何だそれは!?言っていることが支離滅裂だぞスタン!」

真剣な顔でそう言うスタンに対し、ジューダスはうろたえながらも血まみれの彼を睨みつける。

「別にいいじゃないか!」
「いいわけがないだろう!」
「何でだよ!罪ってなんだよ!18年前の戦いの罪は、リオンとヒューゴだけのものなんかじゃないだろ!?何より元凶はミクトランじゃないか!」
「確かに…そうだ、だが、僕はすべてわかってて…」
「じゃああの時、お前がマリアンさんじゃなくて世界を選んだとする。それでダイクロフトも復活しなかったとする。それでマリアンさんが亡くなってたら、お前はこの幸せを受け入れてるのか?」
「そ…んなの……」
「受け入れないだろ。どっちをとったって、お前は自分の罪に動けなくなるんだ。そんなんで、どうやって前に進めるっていうんだよ!?」
「だから……僕、は……」
「消えないといけない、か?ふざけんな!じゃあヒューゴさんを殺し、リオンを殺した俺はどうするんだ!」
「それは違うだろう!」
「違うわけあるもんか!人の命に善し悪しなんてあってたまるもんか!!ヒューゴさんはミクトランに操られているだけだった!リオンはマリアンさんを救いたいって当たり前の願いをかなえたいだけだった!そんな二人を俺は殺したんだ!」
「…………スタン」

思わぬところでスタンの心の傷に触れてしまったことに気づき、ジューダスは口を噤む。

「亡くなった人のことを想うのは大切だ。その気持ちは絶対忘れちゃいけないものだ。だけどな、それでも人間ってのは、前に進み続けられるんだよリオン。お前は十分罪を自覚している。もう少しだけ、自分を許してやれよ。…な?そうじゃないとさ、俺も、自分を許せそうにないんだ」
「………お前、それは……卑怯だぞ…」

瞳を震わせスタンから眼をそらすジューダス。
仲間達はゆっくり彼の周りに集まる。

「俺は、ジューダスを、リオンを許すよ。何より、俺ジューダス好きだし!幸せになってほしいな」

カイルの言葉に誰しもが頷いた。

「……エミリオ」

ヒューゴがあやす様にジューダスの髪を撫でる。
やがてしばらくの後

「…ん」

彼は小さく頷いた。

「素晴らしい…なんと素晴らしい!今ここに!幸せが満ち溢れている……っ!あぁフォルトゥナ…私は確かに今、使命を果たしたのです……っ!」

感極まった様子のエルレインが天を仰ぎ見、その手にあったレンズを空中へと散りばめた。
レンズの光は一人の女性をかもし出す。

幸福の神は静かに微笑んだ。

そして、デュナミス孤児院に家族が増えた。
経営の苦しい孤児院は、元オベロン社の社長として踊らされた暗い過去を破り、この孤児院に潤いをもたらす光となる。
孤児院の子供達からは「じいじ」と親しみをこめて呼ばれた。
一方、ジューダスはというと、エミリオ=デュナミスという名をもらい、子供達をあしらいつつヒューゴと同じく孤児院の経営を助けている。
時にスタンやカイル達と魔物退治をしにいったり、その度に町の女子供から騒ぎ立てられたりと、中々大変な日々を送っているようだ。

彼らを覆っていた神の眼の騒乱という暗雲は、ゆっくりゆっくり風に流されていく。
少年が満面の笑みを見せるようになるまで、あと少し。

fin.

いやぁー!!ようやく終わりました!最後の小片!!!
後は修正UPをがんばるだけですね!!!
勢いに乗せて書き上げちゃいましたが、書きたいことは全部書いた!
いやぁずいぶんと長いことかかりましたが、楽しかったかな。
最後の小片を書き上げたら処刑場は終わりかなって思ってます。
修正UP全部あげたら終わりですね。まだまだかかりそうですけど(笑
お粗末さまでした。

 


 

翌日4月2日UP分

 

すみませんでした。

お気づきだと思いますが、エイプリルフール小説です。
やっぱ一度は嘘つきたいですよね。えへ☆
警告ナシにギャグでキャラ崩壊させてしまい申し訳ない。でもエイプリルフールだから許されるはzグハッ!え、どっかから石が……あぐぅっ!ま、まってごめんなsゴブェアハッ!!!

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