ぼっちなので小説書くしー!
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ふと気がついたら町にいた。
あの町だ。二つに分かれた内の、明るい方の町。
コスモスフィアに訪れるのは随分と久しぶりだ。
辺りを見回す。風景は変わっていない。……あいつはどこだろうか。
後ろを見れば二つの町を隔てる門があった。
前のコスモスフィアで俺は、あちら側の町からジューダスを無理やりこっちへと押しやった。
今回は、こちら側にいるんだろうか
そういえば、今日はあのいつも突っかかってくる心の護の声がしない。
ふと空を仰いで俺は固まった。
「………増え……て」
あぁ、あいつのコスモスフィアの最大の特徴とも言える世界を覆う灰色の鎖。前の階層よりもそれが増えているどころか、灰色の鎖に混じって何とも不気味な赤黒い鎖があった。
あの鎖には覚えがある。前の階層で俺の後ろにある門に絡み付いていた鎖だ。いとも簡単に壊せた鎖だ。それが、なんで……。
とりあえず、鎖の色と数が増えた以外は前と大差ない世界のようだ。
「ロニー!こんなところで突っ立って何してるんだい」
聞きなれた声が届く。
「ナナリー」
「ったく、あんたまでサボるつもりかい?」
相変わらずここの住民として扱われてんのな、俺。
こちとらたった今、初めて町に着いたようなもんだって言うのによ
「わり、なんか仕事あったっけ?」
「あんたねぇ……」
ポキ、ポキポキポキ。
え、やべ。待ってくれ、その音は俺のトラウマ……。
「いやいやいやいや待ってくださいませナナリーさん?よーく考えてくださいよ!俺マジでこの世界着いたばっかりで仕事なんて聞いちゃいね……」
「なぁに意味わかんないこと言ってんだい!」
「ちょ、ま、勘弁!マジ勘弁!」
「あっ、逃げるなー!!」
さすがにこの世界に着てまでナナリーの関節技食らうのはご免被る!
全力でナナリーの腕から逃れ、ある程度の距離まで逃げたところで後ろを振り向く。
逃げ切れる距離を測ろうと思ったんだが、俺は信じられないものを見た。
ナナリーが、ありえない速度で、
そう、振り向いた直後は遠くにいたはずなのに、今は目の前にいるんだ。走ってる姿をぎりぎり見ることはできた。というか砂埃が舞うほどのすさまじい走りっぷりだった。
目の前にはとっても輝く笑顔がある。
俺の顔色がサァっと青くなる前にナナリーの腕が俺の体を捕らえていた。
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気づいたら本筋投げて遊んでたw
ナナリー超人コスモスフィア。コスモスフィアではよくあることですエッヘン。
コスモスフィアの性質上、ジューダスがナナリーってこんな人、って思ってることになっちゃったり。ホープタウンであの長身で暑苦しい体をしたロニに関節技決めてる姿はジューダスちゃんにとってすごい印象的だったんだろうね。と笑っておいてくださいw
現実より関節技を決めようとしてくるコスモスフィアナナリーさんにご注意あれロニ!
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