【他】TOA死ネタ駄文1

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最近ふとジェイド受けを読み漁って妄想がとまらなくなったので

大佐はあれなんだよなー第一印象そんなによくなく、はまることはないだろうって思ったのに、あの素敵過ぎる性格というか嫌味の言い回しというかなんというかw あれにハマッた後に、フォミクリー関係で色々抱え込んでそうなところを見て どっぷりと TOAで一番好きなキャラになったんだなぁ。
久々にジェイド受け読みまわったら楽しいなぁおい!

そして妄想するのが死ネタである内緒はとことん鬼畜。

そんなわけで死ねた&小説とはいえない妄想メモ書きを勢いに任せて
あとTOA一周して以来まったくやってないから設定間違えまくってると思うごめん。あのロード時間さえなかったら3,4週したんだけどなぁああああ!!!

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「死んでください」

世界の為に。
たった一人の人間と、世界を天秤にかけるのであれば、当然傾くのは世界だ。
どれだけそのたった一人が、知人だろうが、仲間であろうが、友人であろうが、軍人であるジェイドは人の命を数で数え、その道を選び取らねばならない。

絶望と虚脱に落ちたルークの目。非難の声があげる仲間達。
ジェイドは眼鏡のブリッジを手で抑え、それらを黙って受け止めた。

罵ればいい。泣き叫べばいい。怒ればいい。どれだけ感情を爆発させようと、ジェイドはその全てを受け入れる覚悟を持って言った。

だが、まだ実質7歳であるその子供は、泣きそうな笑顔を浮かべた。自らが犠牲となる現実を必死に受け止めようとしていた。たった独りで。

たった独りで死に行くその無念を受け止めさせてももらえなかったジェイドは、思わず言うはずのなかった言葉を零してしまった。

「すみません」

少年は奇跡的に命を永らえた。
本当に僅かな時間だけ、永らえた。

残酷に過ぎてゆく時。定期的に図る脈。

聞こえてくる心音を、ジェイドは数値として認識できなくなってきていた。
自身に死を悲しむ感情などないはずなのに、とくとくと指先から伝わる鼓動を感じる度に、言葉にできない感情が胸を渦巻くのを感じていた。

「なぁ、ジェイド……俺、あとどれくらい生きられるんだろ」

ルークの問いに、頭の中を浮かんで消えるフォミクリーの生みの親としての情報。
たとえレムの塔で命を投げ出すことがなくとも、彼は何れ音素乖離を起こし、大爆発によって命を落とす。
だが、確定事項ではない。完全同位体のレプリカがどうなるかなど、確定できるような回数の検証などできてやいないのだから。だから、

ジェイドはそうやって理由をつけ、その場を黙り込むに留めた。
沈黙はルークにとって悲痛な答えにしかならないとはわかっていても、それ以外の答えがジェイドにはなかった。

「なぁ……俺、さ、……こんなこと言う資格、ないって、わかってるけど……」

二人きりの部屋。多くの仲間たちがいる前では決して吐かないだろう言葉を、ルークは言う。
ジェイドなら、叱ってくれる。俺の弱音を受け止めながらも、非情に徹し自分のあってはならない思いなど切り捨ててくれる。それをわかっていてルークは言う。甘えだった。

「生きてぇ……死にたく、ないんだ……俺……」
「……抱いて当たり前の感情です。資格など関係ない」
「なぁ」

ルークから見て、ジェイドは無感情だった。
何も感じることなく、淡々と言葉を返すジェイドの姿に人間性を見つけることができなく、思わずルークは言ってはいけないはずの言葉を投げる。

「何とか、なんねぇ?……ジェイドは、ジェイドは俺を作ったんだろ……っ」

一度口にした言葉は取り返しがつかない。
言葉を出してすぐに後悔し、急いで口を塞ぐも出た言葉がその口に戻るわけでもなく。

「あ、ごめ……ごめん!」

脈を図っていたジェイドの手が離れる。その手はそのまま顔を覆うように眼鏡を押さえた。
一瞬作られた死角。でもすぐにジェイドは顔を上げ、ルークを真っ直ぐ見る。やはりその表情は何を考えているかわからない。死に感情を抱かないと告げられた言葉に真実味を感じ、ルークは安堵と悲しみという交じり合わない二つの感情を抱いた。

「申し訳ありませんが、」
「う、ん……わかってる。ごめん……ごめんな。大丈夫、大丈夫だから、俺」

レンズ越しの赤い瞳が、ぱちぱちと瞬くのを作り笑いをしながら見ていた。
やがてジェイドは「ゆっくり休んでください」と言葉を残して部屋を後にした。
扉の閉まる音、足音の遠のく音を聞いてから、ルークは膝を抱え込む。

俺、何してるんだろう。
最低だ。

自己嫌悪と、少ない未来を思い、押しつぶされそうになるのを少年は必死に耐えていた。

突如ジェイドが一行から離れた。
やることがあるから、そう口にした。グランコクマへ戻ると、
暫く別行動を取ると言ったジェイドをアルビオールでグランコクマまで送った。

それから数日後、グランコクマへ戻り、城へと入ったが、城の兵士は誰もジェイドを見ていないと言う。

その日を境に、ジェイドは消えた。

再会は最悪な形だった。
ヴァンを追って彼が作り上げた大陸へと乗り込んだ。
そこで行われていたのは、レプリカの製造。
そして、そこにいたのが、

「ジェイド、なにして」
「おや、見つかってしまいました」

子供とかくれんぼをしていたかのような、一切緊張感を持たない軽い言葉とともにジェイドは薄く笑った。
ヴァンの作り上げたレプリカ研究施設で、彼はディストと共に音機関を操作していたのだ。

「大佐……?」

信じられなかった。あれだけフォミクリーの復活に怒りを覚えていた彼が、ヴァンの元でフォミクリーの研究をしている。何かの間違いに違いないと、きっと何か考えがあるに違いないと

「どうしてこちらにいらっしゃるのです?」

仲間たちの言葉は敵対するものとしての感情を持ち合わせておらず、ジェイドが自分たちの仲間として何らかの意図を持ってこの場にいることを信じて疑わないものだった。
だが、その一切の期待をジェイドは切り捨てた。

「フォミクリーを、完成させたいと思いまして」
「……旦那?」

彼自身の口からそう言葉にされても信じられなかった。
それだけ長い間共に旅をしたのだから。
今ここにきて、彼がヴァンについてフォミクリーを再度手にするなど、不自然すぎる。ありえない。

ジェイドの隣でディストは嬉々として躍り出る。

「馬鹿なお前たちにはわからないのです!フォミクリーの、ジェイドの作り出した技術の素晴らしさが!私とジェイドが一緒に研究すれば、完璧なフォミクリーが出来上がる!ネビリム先生を生き返らせることが可能になる!」
「んな馬鹿な!ジェイドはあれだけ後悔してた!そんなのありえねぇっつの!」

ヒートアップする二人をよそに、ジェイドは音機関を操作する。やがて機械は一枚のディスクを吐き出す。

「はいはい、サフィール。ここはもうダメでしょうから、行きますよ」
「こんなやつら蹴散らしてしまえばいいじゃないですか。私の譜業とあなたの譜術があれば、こんな餓鬼ども今すぐ八つ裂きにできますよ」
「時間の無駄です」
「何を言ってるんですかジェイド!逃げ回るほうがよほど」
「どうせ此処で戦えば音機関も破損します。どちらにせよ移動が必要になるんですよ。私は時間が惜しいんです。これ以上駄々を捏ねると置いていきますよ」
「あ、ま、待って!ジェイド!置いていかないで!」

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書きたいところだけ書くが故にシーン飛び飛び。
一日であげるつもりだったけど寝る時間なくなるから断念。
しかし専門用語さっぱり覚えてなくて困ったナァ。
TOA始めた当初は専門用語の多さに目を回しました。

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