ローさんネタメモ帳5

OP妄想書き殴り
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さすがに多分これで書ききるんじゃないかな!!!

死 ネ タ

元ネタはアニメリゼロの15話(だっけ?)のレムちゃんがああいい残して死んでいく姿がほんま、欝くしくて……ってわけでローさんで妄想しました。

 

そのシーンだけ妄想したので相変わらずそこに至るまでの妄想はくっそふんわり。

なんか大きな事件に、麦わら・G5・ハートで巻き込まれてて、その最中何故か()コラさんが蘇ってて()でも何かしらの理由でコラさん長生きできない状況での蘇りで()ローさんはコラさんと出会うんだけど、色々やってる間に離れ離れになって()みんなボロボロになりながら、ようやく脱出するんだけど、ローさんはコラさんコラさん!って必死なんだけど麦わら一味らに無理やりつれてかれて()

でもその場にいたG5 スモーカーさんがコラさん連れて一緒に脱出して。ちなみにスモーカーはコラさんと海軍で面識あり。でもコラさんはその間にどんどん衰弱してて、もう死にかけで、でもローの前に意識を失ったコラさんを連れて現れる。

っていうとってもご都合ふんわり設定から始まるよ!ちなみにハートクルーは別行動中!ごめんね!

 

ドン、と大きな音を立てて瓦礫が飛んできた。それはすぐ隣を通り抜け、後ろの壁に当たって砂埃を起こす。自然と瓦礫が飛んできた方へと視線が集中する。そこから飛び込むようにして現れたのはスモーカーだった。

だが、ローの目はスモーカー自身よりも、その右腕に煙化を利用して抱き込まれている男……コラソンへと向けられ、大きく目を見開く。

「コラさんっ!!!!」

走りよってくるローに思わず身構えるスモーカー。だがローに敵意がまったくないことにすぐに気づく。

「診せろ!!!!」

あのローが焦りを隠しもせず、ほとんど悲鳴のように声を上げてコラソンに手をかける。スモーカーは仲間を海賊に見せることに僅かな躊躇を見せたが、それでも今のローは海賊ではなく医者だと直感し、ローにロシナンテの体を渡した。

だが、スモーカーはもう知っている。ロシナンテから直接聞いたのだ。その体はもう長くない。一度死んだ体を無理やり蘇らせただけの拙い体。一度引き千切られたぬいぐるみの腕を糸も使わずただくっつけて見せているようなハリボテだ。時間が経つにつれ、再び崩れてゆくのが必然。

「ロー……だが……この人はもう……」

悔しげにスモーカーは言う。いくらローがオペオペの実の力を宿した凄腕の医師であろうと、ロシナンテはただの怪我や病気ではないのだ。死んだ人間を蘇らせることができないように、老いゆく体を若返らせることができないように、死んでゆく細胞を止めることなど……。

だが、スモーカーの言葉をローは聞いていなかった。ローはコラソンの上半身を支えて座り込み、胸に耳を当て、その心音を聞いて震えていた。

「生きてる……まだ、生きてる……」

そう、まだ生きている。一度は死んだ彼が、蘇った後もローを置いて一人逝こうとした彼が、もう二度と会えないと思った彼が、今、心音を立てながらここにいる。まだ、死んでいないのだ。まだ死んでさえいなければ、魂がここにあるならば、まだ、間に合うのだ。

ローは体の奥底から湧き上がる感情に感嘆を上げながら震えていた。これはきっと運命なのだ。そう漠然と思った。この能力を得る為に、コラソンは死んだ。だが、この能力があるからこそ……。

「おれなら……助けられる……おれなら…………助けられる……!」

コラソンの体を抱きしめながら、ローは声を震わせて誰に言うでもなく呟く。それは結果的に、自分自身にそう言い聞かせ、これが現実であることを再認識させた。その事実に、ローは恐怖すら抱いた。悲しみを抱いた。そしてそれを上回る歓喜に打ち震え、涙を流した。

「あぁ……ベポ、ペンギン、シャチ、みんな……悪い……」

「……ロー?」

その尋常でない様子にスモーカーは戸惑う。その呼びかけに応える様子もなく、ローはコラソンを包む青いサークルを展開した。そのサークルが、じわじわと異様な色に変化していく。

それと同時に、剥き出しになったローの感情が、見聞色の覇気を使えるものたちの胸を貫いた。抑えきれない感情が溢れでたそれはあまりにも強すぎて、サンジは思わず胸を押さえ、皆、顔色を変える。

今からローが何をしようとしているのか、漠然とではあるが、わかってしまったのだ。だが、わかっていながら、誰もがそれを止められなかった。誰一人としてそんなことは許せないと思っていた。止めたくて仕方がなかった。それでも止められなかった。ローの想いが、その強さが、それをさせてくれなかった。

だから誰もが、唇を噛み締めて、涙を滲ませながら、ただ見届けることしかできなかった。見聞色を使えぬチョッパーが本能的に不安を感じうろたえるのを、ルフィは行く手をさえぎるように手を伸ばし静止を促した。歯軋りをし、目を見開いて、必死に耐えながら、それを仲間にも強いた。

どれだけ嫌でも、悲しくても、腹が立っても、今、邪魔をしてはいけないのだ。たとえその結果、彼の命が尽きることになるとわかっていようとも。

今、彼は幸せなのだ。大切な人を、大好きな人を、自分のために死なせてしまった人を、救える日が来た。

とてもとても、大切な人なのだ。大好きな人なのだ。復讐しか見出せない日々に、光を与えてくれた人なのだ。自分のために怒り、泣いて、笑ってくれた、唯一無二の、かけがえのない人なのだ。

 

やがて、サークルは力尽きたように消える。

コラソンを支えきれなくなったローは彼の上半身をゆっくり床へ横たえ、同時にその胸へと倒れこむ。そうして、コラソンの心音を静かに聴いていた。トクトクと音を立てるそれは、先ほどよりもしっかりとリズムを刻んでいる。この心拍は、もう、自然に途切れることはない。

憂いがある。それはきっとこの人を苦しめることになるだろう。その罪悪感に胸が痛む。それでも、それでも嬉しい。そのことが、嬉しい。

「う……ん、……」

びくんと、コラソンの胸が動き、やがてコラソンは目を覚ました。ローは薄く笑った。本当は子供のように飛び上がってはしゃぎ喜びたいくらいだった。今のローには、それが今できる最大の動作だった。

「え、なんで……おれ……」

コラソンは上半身を起こそうとして、それが少し困難であることに気づく。追って、胸の重みに、ローの存在に気づいた。

「……ロー……?」

状況の整理がつかないコラソンは、唖然と名を呼んだ。それに答えるように、今にも閉じてしまいそうなローの瞳が震えた。血の気の引いた唇が震えながら開かれる。

「……生きて」

どうか、どうか生きて欲しい。それだけが、ローの唯一の願いだった。

コラソンはローの体を支えながら上半身を起こす。青白くなった頬へ手を添えてみれば、それは涙に濡れていて、そして、氷のように冷たくなっていた。コラソンの手の暖かさに、ローの目が安心したように細められる。

「……大好き」

最期にそう告げて、幸福に潤んだ瞳はそっと閉じられた。真っ白な顔は、穏やかに微笑んでいた。常ならば刻まれていた眉間の皺もなく、幼さすら感じる表情。赤子が親の腕に抱かれ安心して眠るように、ローは幸福に抱かれて眠った。

「ろ……ぉ……?」

コラソンは目を瞬かせた。胸の内を虫がざわざわと駆け巡っているかのような、気持ちの悪い感覚がする。喉は何かに締め付けられたかのようで、声がうまく出ない。

取り返しのつかない、とても悪いことが起きている。その直感が、体の奥底から焦りとなって、体を震わせた。

「ロー……? おい……ロー?」

ぺちぺちと、その頬を叩く。ローは起きない。再び、胸がざわつく。呼吸がうまくできない。まさか、まさか、まさか

「ロー……嘘だろ……おい!? ロー!? お前、まさか……っ!!!!」

本当は、コラソンはもう気づいているのだ。その体がどうしようもなく冷たいことも、その心臓が既に動いていないことも、ローがもう、ここにいないことも……どうして、そうなったかも。それでも、それを信じたくなくて、何度も呼びかける。ロー、ローと、何度も名前を呼ぶ。だが、もう、その声は届かない。

「あぁ……あぁ、ああ……あぁああ」

コラソンはその恐ろしさに震えた。見開かれた目から涙を零し、ローの体を掻き抱き、天を仰いで、意味のない声を上げた。悲しみと、怒りをこめて、抗議するように声を上げた。

「ロシーさん……」

スモーカーが気遣わしげに先輩だったロシナンテの名を呼ぶ。それが引き金のように、コラソンは我に返り、そして慟哭した。

「あぁああ!!! 馬鹿野郎、お前、ロー!!!! 馬鹿野郎!!!! おれは、おれはそんなことのために、お前にこの実を食わせたんじゃねぇんだぞ!!!! お前、せっかく……っ、せっかく、生きられたのに!!!! なんでっ……なんで!!!! ロー!!!!」

コラソンの慟哭が響く中、ルフィは床に座り込んで肩を落とし、暴れ狂いそうになる感情を必死で抑えながら涙した。ゾロはそっと目をそらし、硬く目を閉じる。サンジは自分の前髪をくしゃりと握り締め、その手に頭を押し付けながら深く息を吐いた。ウソップは頭を抱えてぼろぼろと涙を零した。

かつてローも今のコラソンと同じように慟哭したのだ。互いが互いに同じように想っているのだ。あなたを犠牲にしてまで生きようと思っていないと。でも、互いが互いに同じように、思っているのだ。何に代えても、あなたを守りたいと。全てわかってて、それでもやめられなかったのだ。

チョッパーはローの元へ行こうと駆けるが、その体を強く抱くコラソンを前にただ立ち尽くすしかなかった。医者として、ローを診なければと思うのだが、本能的に彼は既に死んでいるとわかって、でもそれが信じられなくて、唖然と泣き叫ぶコラソンとその腕に抱かれたローを見ていた。

ナミはぺたんと座り込んだ。状況がわからないまま、それでも彼が逝ってしまったことだけ理解し、目を見開き涙を流す。ロビンもまた涙を流しながら自分の体を掻き抱く。フランキーはその大きな手で必死に涙を拭いながら現実を受け止め、ブルックは遠い空を見つめローの魂の行く先が安らかな場所であることを祈った。

そうして、トラファルガー・ローは看取られて逝った。

 

 

っていう死ネタでした。ちゃんちゃん(´;ω;)

欝くしいの好き。死ねただめな人はごめんちゃい。

 

この後なかなかローさんを離そうとしないコラさん。でもハートの元に船長返さないとね。で、とぼとぼとハートクルーと合流へ。

ハートはもう、ね。コラさんと同じような反応かな、帰らぬ姿となって現れた船長に唖然として、なんで、なんで、なんで、ってもうほんっと信じられなくて、現実を受け入れられなくて、でもローさん冷たくて、肌青白くて、ぜんぜんおきてくれなくて、答えてくれなくて、じわじわと現実がせりあがってきて、そうしてわんわん泣いて、怒って、悲しむの。

ベポはしばらく立ち直れない。ペンシャチは、コラソンのことを聞いて、あぁ、この人を生かしたかったんだねって、受け入れたくないけれど、でも半分、この人なら仕方ないかっていうちょっと事情知ってるからこそな感じで。

スモーカーから、ローはどうして……?ってコラさんに質問入って、不老手術について伝えたり、ローとの関係を伝えたりとかして、その間もコラさんベッドに寝かせたローさんの頭なでなでして離れられなかったりして。

 

悲しみに沈む中、ペンギンがコラソンに、ローがどれだけコラさんのことを想って生きてきたかってこと、その断片しかペンギンは知らないけどって、色々教えてあげてほしい。だから、あなたはどれだけ辛くても、どうか生きてください。そうしないと、おれは許しませんって、ちょっとおこな感じで。

麦わらハートの同盟は解消せざるを得ない感じで。麦わらは別にいーじゃん、同盟のままでっていうけど、ハートは新世界を抜ける決断かな。

ハートクルーは色々相談してこれからどうするって話になるんだけど、とりあえず船長を葬ってあげないとって話しになって、またうっうっって泣いて。何処へ葬ろうって話になって、そこでコラさんからフレバンスが故郷だと聞いて、じゃあそこへって話になったりして。

ひとまずコラさん連れて北の海目指す感じかなぁ。

で、たどり着いたフレバンスの荒れ果てた姿に唖然としたりね。そこでコラさんから何があったのか、世界政府がフレバンスに何をしたのか聞いたりしたり。

 

 

コラソンから聞いたフレバンスの真実は悲劇なんてチャチな言葉で終わらせるには余りにも重すぎた。ローが何かとても重いものを背負っていることはクルー皆が察していた。時々、とっても寂しそうな顔をする人だった。その起因が今、目の前に広がっている。

もっともっと、何かしてあげられることはなかったのか。どうしてこんな寂しい世界を一人で抱え込んでしまったのか。

ローはふと寂しい顔をする反面、クルーたちに馬鹿騒ぎの輪の中で安心したように目尻を下げることもあった。その一方で、そんな輪の中に入るのを恐れるように一人離れることもあった。それだけ、家族も友人も全て殺され一人生き残ったという過去は、ローに深い傷を残していたのだ。

 

 

荒れた土地の中、なんとか整理して墓を作ろうとするんだけど、その場が余りに寂しくって、16年前に死んだフレバンスの人たちはどこへ埋められたんだろうって話になったりして、一緒に弔った方がいいのかなとか。(ほんまどこに死体埋められたんだろう)

その場所に弔うことを思わずためらってしまう……そんな事実が悲しくって、コラさんもハートも、何とかしたいって思ってね。コラさんはフレバンスの真実を少しでも明るみに出そうとか、政府が二度とこんなことをしないように、とかそういう方面で動こうとする感じ。ハートは二度とこのようなことが起きないように、どんな病気でも治せるようにって医療団になるのと同時に、船長が残した大切な宝のコラさんをお手伝いしたりね。でもハートの海賊団?医療団?船長はずっと空席で、ペンギンが副船長のままみんなをまとめてる感じかな。

そうしてハートクルーやコラさんは目的のためにまた船を出そうとするんだけど、ベポがこんな寂しい場所に船長一人置いていけないよって言って、ベポと一部ハートクルーがフレバンスに住み始めたりね。。フレバンスに残る組みと、航海して医療団として動いたり政府の裏を暴いたりするのに分かれ、次第にフレバンスが組織本部みたいな感じになったり。いつかフレバンスの人たちが埋められた場所を見つけて、何かしらの方法でフレバンスへつれて帰ってあげて、ローと一緒に葬ってあげたりとか。

麦わらがワンピースを見つけて世界をひっくり返して、現世界政府が転落して真実が色々明るみになっても、なかなか消えないフレバンスへの風評被害を、ゆっくり時間をかけてハートたちが癒そうと努力したり。少しずつフレバンスに人が入るようになって、小さな村になってったり、フレバンス居残り組みが珀鉛の研究をして、とうとう珀鉛病を治療する方法を見つけたり。コラさんも一生懸命医学勉強してみたり。でも結局ドジが怖いから薬とか触らないでくださいってペンギンに怒られたり。

そんな感じで色々しつつ、コラさんは不老なので、輪廻転生を信じて、何百年、何千年とかけて、ローを待つといい。一度滅びたあまりに寂しい姿を見せていたフレバンスが、再び息を吹き返して真っ白な童話のような美しい町を取り戻しているのを、子供が親に作品を見せるような気持ちで、ローに見せる日々を待つの。

ハートクルーは何世代もかけて不老になったコラさんのサポートをしたりね。いつか不老を治せないかとか研究したりね。あとローのことを語り継いだりね。

フレバンスが復旧した頃には世界も大分落ち着いているけど、悪事はやっぱり起こるものだから、そういうのに目を光らせたり、医療団として動いたり、そして生まれ変わったローを探すハートとコラさん。

そうして、いつか生まれ変わったローに旅先で運命的な出会いを果たしたりね。ローは曖昧ながらも前世を思い出して、コラさんは泣いて泣いて、ローも泣いて泣いて。

そうしてコラさんはローに見せたい場所があるっていってフレバンスへ連れて行くの。ローさんは町並みはすっかり変わってしまったけれど、木々も土も真っ白な、あの美しい白い町が、人が住み、笑顔を浮かべている白い町が、そこにあることに、号泣するの。あれからコラさんとハートがずっとこうして頑張ってくれたのだと知って、そうして今のこの白い町があるのだと知って、はらはら泣くといいよ!!!!!! お前ら馬鹿なんじゃねぇの……!(泣)って感じで感動するといいよ!

その後ローはずっと空席だったハートのなんちゃら団の船長となり、新しい世代のハートたちと一緒にコラさんの不老を治す術を探して、それを見つけて、その後はこれまでのハートの働きに沿いつつも、いろんな冒険を純粋に楽しむの。

遠い昔、珀鉛病でもう死ぬと諦めていた頃、必死に希望を見せようとコラさんが言い続けた言葉(妄想)、「ロー、一緒にたくさん旅をしよう。いろんな楽しいものいっぱい見つけよう。いっぱいうまいものを食べに行こう!」って願いをね、何百年、何千年経って、ようやく二人はかなえることができるの。

ハートたちとコラさん連れてフレバンスでて、純粋に、ただただ純粋に、過去のしがらみとか一切なく、純粋に旅を、大航海をするハッピーエンドへ!!!!!!!!

 

ふぅ。自分が萌えるからって中途半端に書いた死ネタが辛くて思わずハッピーエンドまで妄想したわ(自爆)

じわじわフレバンスに人が増えていったりするの、何か幻想○滸伝で荒れ果てた城ゲットしてじわじわ仲間増やして店とかできたりするような感覚で楽しそう。

 


なんで頂上戦争でルフィを助けたのか質問されるローしゃん

特に萌えシチュとかない やまもおちもいみもない感じなんだけれど、まぁいつものローにコラさん語らせたい病ですねはい。

 

PH後DR前。

「何でお前パン食えないんだ?」

「嫌いなもんに理由なんて必要か?」

「いや、梅干はまだわかるけどよ、パンが嫌いって珍しいと思ってな」

「・・・・・・」

「だんまり決め込むつもりか。まったく。他所の船に乗ってよくもまぁ我侭言ってくれるもんだね」

「別に無理に出さなくてかまわねぇよ」

「お前なぁ、敵地乗り込む前に飯抜くなんて馬鹿やらかすつもりか? コックとしてそりゃあ見過ごせねぇな」

「だから、てめぇの我侭一つ叶えてやる代わりに、一つだけおれの質問に答えろよ」

「・・・・・・」

今まで視線を逸らしていたローは、無言でサンジに視線を戻した。

質問内容によるが、答えられるものなら答えてやる。それで貸し借りなしだ。といったところだろうか。そうサンジは読み取って小さく口元に笑みを浮かべる。その笑みもすぐに消し、真剣な顔でサンジはローと向き直った。

「二年前、どうしてお前、ルフィを助けてくれたんだ?」

ローは三度瞬きをする間を取り、短く「気まぐれだ」と答えた。そのままコーヒーに口をつけるローにサンジは当然納得しない。それはロビンも同じだった。

「頂上戦争よ? 海軍の戦力が極限まで集中していた場所に、ただ気まぐれで行くなんて自殺願望者には見えないのだけど」

「別に殴りこみに行ったわけじゃねぇからな。どこぞの馬鹿と違って」

暗にルフィのことを言われ、サンジは思わずハハ、と乾いた笑いを零した。

「まぁウチの船長はそれだけの理由があったわけだ。だからお前にだってそれなりの理由があると思って当然だろ?」

「・・・・・・」

長引く追求にローの眉間に皺が寄る。それでもサンジとロビンは無言でローの口が開くのを待った。

「・・・・・・別に、本当にただの気まぐれだ。あんなところで死なれんのもつまらねぇだろ?」

「敵船の船長なのに?」

「海軍に首刈られんのは面白くねぇ。それに、こうして同盟を組むこともできてんだ。恩を売って損はしてねぇだろう?」

そう言い切り、ローは残ったコーヒーを呷った。ロビンとサンジは僅かに視線を合わせ、二人とも不満げな顔になる。

「恩を売る為だけとしては、なんとも危険な賭けね」

「随分とルフィに肩入れしてくれるじゃねぇか」

「まぁ、悪くはないと思っている。天竜人を殴るようなぶっ飛んだやつは、中々いねぇ」

そう言って空になったカップを片手にローは機嫌が良さそうに喉を鳴らして笑った。再びロビンとサンジは一瞬顔を見合わせる。先の言い訳がましい恩売りよりはこの言葉の方が余程本音に見えたのだ。

ローはカップをカウンターに置くと「ご馳走さん」と言葉を残し、甲板へと向かってしまった。

 

 

ゾウでのハート麦わら宴中。ハートに麦わら一味が頂上戦争でのこと聞いてみる。

「お前らにはウチの船長が世話になったからな」

「あぁ・・・・・・頂上戦争のことか。懐かしいなぁ。ありゃ肝が冷えた」

「お前らもよくついていったな、頂上戦争の現場になんて」

「そりゃ多少は反対はしたさ。さすがに危険すぎるし、助ける相手は敵船の船長だしなぁ」

「多少、かよ。おれだったら泣き叫んで反対するね」

「船長が決めたんだ。おれらは船長についていくさ」

「それに船長の気まぐれは昔からだしなぁ」

「ああやって無茶やらかす気まぐれは、ほんと結構あったからな。まぁさすがにあの頂上戦争が最大級だけどよ」

「へぇ・・・・・・? よくあったのか」

「あぁ、そしておれたちは大体、その気まぐれに助けられたやつらだからな」

「!」

「だから、慣れてるし、ついて行くんだよ。船長に」

「トラ男はいい奴なんだなー!」

「へぇ、そんなお人よしに見えなかったけどな」

「そう? 私は、今ならなんだかわかる気がするわ」

「おぉ! 姉さんわかってるじゃないか!」

「あんたらみたいにお人よしってわけでも、単なる優しさの一言で表せるもんでもないんだけど、・・・・・・いいやつ・・・・・・かぁ。そうだなぁ、おれたちにとって最高の船長であることに違いない!」

 

ゾウ宴中↑の会話後のロビン&ローさん

「ねぇ、トラ男君。二年前、どうしてルフィを助けてくれたの?」

「・・・・・・その質問には前に答えたと思うのだが」

「もっと深く聞きたいわ。気まぐれの理由を。あなたの気まぐれは、何が理由で生まれるの?」

「それを知ってどうするんだ」

「どうもしないわ。ただ、あなたのことをもっと知りたいと、そう思っただけよ」

そう、今回は裏切りの可能性を追う為ではなく、ただ単純に、もっと彼のことを知りたいとロビンは思っていた。そのロビンの考えは前回のときも、そして今回の思いも全てローに伝わったらしく、ローは僅かに顔を顰める。

「これ以上馴れ合う気はねぇんだがな・・・・・・」

渋るローにロビンはふふ、と笑んで見せた。ローはより顔を顰めたが、ふと、宴に酔う仲間たちの笑い声がより大きくなり、その方向へ視線を向けた。

いつものようにチョッパーやウソップ、ルフィが変な芸をして馬鹿笑いをしているようで、ハートの海賊団のクルーたちもそれを見て腹を抱えて笑っている。その姿を見たローの表情が、気が抜けたかのように一気に和らいだ。

ドレスローザを出てからも随分と彼を取り巻く気配は変わっていたが、仲間と合流してからは更に穏やかになったとロビンは思う。随分と酒も進んでいるようだ。暫く宴を楽しむ仲間たちの姿を眺め、やがてローは口を開いた。

「麦わら屋とおれには、一点だけ、共通するものがある」

どうも、場の雰囲気と酒に飲まれて口を割ってくれるようだ。ロビンは内心驚きと喜び、好奇心を抱えて先を促した。

「なに? その共通するものって」

「・・・・・・麦わら屋は、天竜人を殴っただろう?」

「あら。あなたも殴ったことがあるの?」

「いや。流石にあそこまでぶっとんじゃいねぇよ。……ただ、」

ふとローは手元の酒へと視線を落とす。その目は酒に吸い込まれて、カップの底、そのままどこか違う、遠いところを見ていた。ややあって、彼は口角を上げる。

「――神の天敵ってことだ」

「・・・・・・?」

「だから、だ」

意味を理解できずロビンは無言で次の言葉を待ったが、ローは「理由はそれだけだ」と口を閉ざしてしまった。意味深な共通点に関してはこれ以上語ってくれなさそうだと察したロビンは話を次に進めた。

「何で共通するものがあったからって、命を懸けて助けるに至るのかしら」

それが先ほど黙した理由に繋がるのなら、この問いもはぐらかされるだろうとロビンは危惧したが、意外にもローは笑みと視線をそのままに、ゆっくりと語った。

「昔、それが理由で救われたことがある。・・・・・・それだけが理由だったのかは、わからない。ただ、きっかけだったのは確かだ」

コップの中で揺れる酒を静かに見つめる瞳は、酒の揺れを追うように僅かに揺れていた。

「命がけで、おれを救ってくれた」

言葉少なに語られるそれは、短いながらも、普段淡白な彼からは信じられないほど強い想いを乗せられていた。キャベンディッシュに抱えられ戦線離脱する際に置いて行けと告げた姿を、ロビンは思い出した。あの時垣間見えた彼の本質が、無防備に目の前に突如現れている。

「あの人なら、麦わら屋を助けるかと、思ってな。・・・・・・あの人がそうしたかもしれないと思ったらな・・・・・・」

ロビンは驚いた。プライドが高く、命令されること、縛られることを嫌う彼が、こうも誰かを強く想っているとは。

普通ならば、彼が語る理由だけであの頂上戦争に向かうなんて信じがたいことだ。だが、彼から伝わる何か底知れぬ想いは、それを成し遂げるだけの強さを持っている。

その想いは異常なまでに純粋に感じられた。普段の彼からは想像つかぬほど、その表情も幼く見える。たったそれだけの理由で頂上戦争の場に出向くほどの狂気すら孕んだ、異常な、純粋さ。あまりにちぐはぐで、危うい。

見てはいけないものを見ている、それはロビンにそう感じさせた。

酒を見つめていた目が、ふと宴を楽しむ仲間たちの方へと戻った。

「それに、おれもあんなところで死なれちゃあ、面白くねぇと思ったしな」

そう言って不敵な笑みを浮かべたローは、いつも通りの表情に戻っていた。

「あの人と同じことができたと思ったら、中々悪いもんじゃなかった。海軍の鼻を明かしてやれたしな。面白いオペだった。クク、ありゃあ、悪くなかった」

そう言って酒を飲むローは、随分と機嫌が良さそうだ。

「結局、要約すりゃ気まぐれってわけだ。まぁ、ただの自己満足だな。・・・・・・以上だ。気は済んだか?」

視線だけロビンに向け、ローは問う。ロビンは迷いなく頷いた。十分すぎると言えよう。

「余程大切な人なのね。その人は」

酒に口をつけるローから返答はないが、聞かずともわかる。

「じゃあ、ルフィを救ってくれたあなたとその人に、感謝を」

「いらねぇよ。言っただろう? 気まぐれだ」

「あなたが気まぐれだったとしても、私たちには関係ないの。ルフィはあなたたちに救われた。その事実だけがここにある。あなたも、そうでしょう? 理由はわからずとも、救われたことに感謝する気持ち、わかるでしょう?」

「・・・・・・」

 

ロビンは微笑むと、持っているグラスでローの持つグラスを打ち付ける。チン、とローの大切な人を称える乾杯が響いた。


珀鉛病時期にくれはに診てもらってたことがあるっていうIF後、麦わら同盟中にくれはと再開したら~みたいな

麦わら&ハート同盟でドラムに一度くることがあった~みたいな。そこでトラ男連れて麦わら一味がくれはのとこにいく~みたいな。

で、実はコラさんと旅しているとき、くれはは北の海を旅してて偶然二人と出会ってローを診たことがあるけれども、治療法はないよって言ったことがあるみたいな。でも唯一まともに診てくれた医者としてローとコラさんの胸に残ってるみたいな。ぶっちゃけpixivの神絵師の神漫画のくれはさんがローさんを診てるシーンを見て妄想したものです……。あの後大きくなったローとくれはが会ったらおいしいんじゃねとか妄想しました……。

 

前もってチョッパーの師がくれはであること、そのくれはに今から会いに行くのだと知っているローはこっそり酒を買い、くれはの元へ共に向かった。

 

「おや、珍しいもん連れてきてるじゃないか ヒッヒッヒ」

「ドクトリーヌ! 紹介するよ、今海賊同盟を組んでるトラ男だ!」

「・・・・・・」

ローは目を丸めた。ドクターくれはの医術は世界に轟くもので、ローもあれから書籍などで何度かくれはの名を目にしたことはある。だが、まさかまだ生きて、こんなにも元気に動いているとは。墓に酒を供える可能性も考えていたというのに。

「驚いた。あれから変わってねぇんだな、あんた。もう老衰してもおかしくないと思うんだが」

「ヒッヒッヒ、失礼な小僧だね」

ローの言葉にチョッパーは面識があるのか、と驚く。

「まさかまだ生きているとは思わねぇだろ」

「そりゃこっちの台詞だよ。お前こそ、よく生きてたね。奇跡が起きたのかい? ヒッヒッヒ」

くれはの言葉に「覚えてんのか」とローは小さく呟いた。

「え? ドクトリーヌ、トラ男のこと知ってるのか」

「あぁ、何年前だったかね? まだ赤子のような小ささだったよ」

「馬鹿言うな。13だったぞ」

「もしかしてトラ男はドクトリーヌから医学を学んだのか!?」

「いや」

「患者だったんだよ」

再び目を丸くするチョッパーの隣で、ローは持ってきた酒をくれはに突き出す。

「土産だ」

「へぇ、気の利いたもんをくれるじゃないか」

「あの時、診察代取らなかっただろ、あんた」

「お前も医者ならわかるだろう? 治せもしないのにとれるわけがない」

「じゃあ、ただの挨拶代わりだ」

 

「余命あと5ヶ月といったところだったのにねぇ」

「えぇええええ!?」

「どうやって治したんだい?」

「オペオペの実をくって自分で治療した」

「大したガキだよ」

 

「あの時一緒に連れてたピエロはどうしたんだい?」

「……死んだ」

「・・・・・・そうかい。お前が治った時は、大層喜んだんだろうね」

「・・・・・・」

 

見たいな。ほぼ会話しか書いてねぇ……。

とりあえず医者たちの会話めっちゃすっきやねん。コラさんのことこっそり話す二人とかいいなぁなんて。あとこうやって小出しにローの過去に触れる感じすこ。

でもこれもやまもおちもいみも特にない。でもたまに見かけるくれは&ローのお話好きなんだよなぁああああ

くれはさんに可愛がられるローさんぎゃんかわ……。

このくれはさんはローさんがどんな過去を生きてきたか察して色々心配してくれそう。絶対かわいい。

 


ぜんっぜん書ききれてなかったわ!!!!!! あと2記事分くらいはありそうだわ!!!!!!!!!!!!

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