【TOD2】マスコット – 2 –

TOD2マスコット
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大変だ!一ヶ月更新しなかったら広告出るんだった!せめてレイアウトあわせておくれよ!すっごい汚いよ!あまりの酷さに大慌てでマスコットを書き込む。始終ギャグテイストな感じで楽でいいですね。

まっちゃさん、拍手ありがとうございます。覚えてますよ!まっちゃさんの方で!

ガッシャーンと重たい扉が閉められ、そのまま裏側からその扉を閉ざす障害がかけられる音がした。
思わず額に青筋を浮かべたのは、この部屋に放り投げられた嫌というほど見覚えのある金髪の子供が原因だ。

「………おい」
「わ!カイルじゃないか!! 大きくなったなぁ」
「やはり貴様の子供か……っ!」
「あっちはロニかぁ~♪」

現状を無視して感動に呆けるスタンを思い切り握り締める。

「ギャー!やめっ、ごめんって!!!」
「閉じ込められたぞ……」
「で、でもリオンにはこれくらいどうってことないだろ?」
「大体なんで貴様の息子がこんな所に閉じ込められるんだ」
「あはは……昔の俺にそっくり?」
「…………はぁ」

もう頭を抱えることしかできない。下ではガキがこれは冒険だの英雄がどうだので笑い出しているのだから尚更だ。

「本当にそっくりですね」
「こんなの一人で十分だぞ……」

シャルの発言に頭を抱える。ため息だけではもはやこの胸のむかつきは止められない。とりあえず出よう。こんな奴らとこんな狭いところに居たら変なものが移る気がする。
こいつらが放り込まれる際に咄嗟に飛び乗ったハンモックから降りれば、金髪と銀髪の二人は大げさなくらい驚いて数歩下がった。

「どわ……っ!?だ、誰だ!」

すぐにロニというであろう銀髪の男がカイルという息子を背中に隠して威嚇してくる。面倒なことこの上ないのでシカトした。何だろうか、この手元にある人形さえいなければ故人を想いこれも運命と手を貸す気にもなったかもしれないが、今はとてもじゃないがそんな気分にはなれない。スカタンをこれ以上増やして歩くのはごめんだ。絶対嫌だ。

「か、かっこいい……ねぇ、君誰!?」

が、そっぽを向いた瞬間思いっきり腕を引っ張られ向きなおされた。何だこの強引さ……ルーティの血を引いたのか!?こんなスタンを分解させたような子供にさらにあの女の厄介な血を引いたのか!?
引っ張られた腕が少し痛む。不意打ちとはいえ、完全に力負けした自分が悔しい。身長も全く同じでまっすぐ前にある憎たらしい青い瞳がまっすぐこちらを見ているのに思わず恨めしく睨み返す。だが、カイルはそんなこと気にも止めないで質問を吹っかけてくるのだ。

「何でそんな仮面かぶってるの?何でここに居るの?今の身のこなし、只者じゃなかったよねロニ!きっとすごい剣術を使えるんだよ、この人!ねぇ、名前なんて言うの?」

頭が痛くなった。

「煩い……名前なんて無い。お前の好きなように呼べばいいだろう。腕を放せ」
「わかった。じゃあジューダスなんてどうかな!君も捕まったの?」
「カイル!そんな怪しいやつに不用意に近づくな!」
「そうだぞカイル!俺のリオンにべたべた触るな!」
「僕の坊ちゃんになんて無礼働くんですかこいつらは!!」

煩い。
4人分の発言に耳を押さえようとしたとき、ふとカイルがきょとんとしているのに気づく。まさか、

「今、何か違う声が聞こえた……気が……俺の名前呼んでたし、懐かしい声が……それともうひとつ凄く聞き取りづらかったけど、もう一人違う人の声もした!」

どうなってるの!?と驚きながらも興奮しているカイルに、見張りに気づかれようが思い切りドアをぶち壊して逃げたい気分にかられた。

どんどんややこしくなっていくw ジューダス災難続き。

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