【TOD2】 dive 続き – 22 –

diveTOD2
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突然遅くなってすみませんっ
第七階層に沢山の拍手をありがとうございました!!
一番滾った部分なので、同じように何かしら感動をしていただけたなら、もうほんっと嬉しいです!
第七階層が、原作見て妄想して生まれた内緒にとってのジューダス像って感じです。
ゲーム内ではそのまんま、この状態のまま命を落としてしまったジューダスちゃんを、こっからは内緒の妄想力で変えていくことになります。つまり原作改変でキャラクター崩壊ってところもあるかもしれませんね。
でもやっぱり私としてはあの状態のジュダちゃんには全然納得いかない、内緒はとっても欲深い!ジュダちゃんは幸せになってもらう!そんなわけで、絶望からもがいてはいでるロニの物語を頑張って書いていきますよぉお!
あと、ついでにあとがきの方に前に書いてた想音の第七階層・第八階層の訳も書いておきます>w<想音妄想超楽しい。
多分、そろそろ更新が不定期になってきます^p^;;


 

 
「ロニ……ロニ!」
 暗い意識の中、誰かが必死に呼びかける声が聞こえる。
 突然体が、何かに引き込まれるような、変な感覚に包まれた。その感覚がなくなった後、俺は瞼を動かせることに気づいた。ゆっくりと開いた目が、光を認識する。
「ロニ、しっかりして!大丈夫?!」
 橙色の淡い光。何度か瞬きして、それがコアクリスタルだと気づき、俺は寝転がっていた体を一気に起こした。
 周囲を見回す。ここは、現実世界と精神世界の狭間だ。
「ロニ」
 再び名前を呼ばれる。目の前にいたのは、シャルティエだった。
「シャルティエ……お前、生きてたのか!?」
「ロニ……良かった」
 珍しく俺に向かって安堵の言葉をかけるシャルティエだが、その声は暗く沈んでいた。その理由が、俺にはよく、わかっていた。
「ロニ……坊ちゃんが……」
 シャルティエから告げられた言葉が胸に刺さる。ぐぅ、と唸って頭を掻き毟った後、重い頭をゆっくり上げた。
「すまねぇ、シャルティエ……すまねぇ……。ジューダスは……どうなっちまったんだ……?」
「……君を、責めるつもりはないよ」
 感情を必死に押し込め、俺を宥めようとするシャルティエの姿に、俺は再び頭を抱えて地面を睨んだ。
 俺は、何も出来なかった。ヒューゴを前にしても何も出来なかった。エミリオが殴られて倒れたときも助けに行けなかった。リオンがジューダスに刺されるのも止められなかった。ジューダスが自分自身を否定する言葉に反論しきれなかった。
 俺は、何も出来なかった。あいつの深い傷の前に、成す術が無かった。
 ずっと、この傷を癒してやりたいって思っていたのに。助けてやりたいって思っていたのに。支えてやりたいって思っていたのに!
 じわ、と目の前に溢れてきた物を、目頭を抑えて必死にやり込める。堪えきれず零れたものを、慌てて手で拭って、その手に額を押し付けて更に頭を垂れた。
「あいつは、どうなっちまったんだ……? 俺は弾かれたのか? あいつの精神世界はどうなったんだ?」
 自分で問いながらも、耳を塞いでしまいたくなった。その自分勝手な感情を必死に堪えた。
「……第七階層は崩壊した。第六階層のように残っているかどうかもわからない。……それどころか……」
「なんだよ……」
「坊ちゃんのコスモスフィアに、もう接続ができないんだ」
 唸るような低い声でシャルティエは言った。
 頭を抱えていた手が震える。
「それは……どういう……?」
「君をコスモスフィアに連れていけなくなっている。どの階層にも接続ができない」
「なぁ、それって……」
「ロニ、一先ず現実世界に戻すから、現実世界の坊ちゃんの様子を見てきて欲しい」
 シャルティエの説明が、俺にはよく理解できない。ただ、ジューダスの精神世界が正常じゃなくなっていることだけはわかる。
 胸の中から焦燥が湧き上がり、目の前がぐるんぐるんと回った。
 現実世界のジューダスの様子を見て来いって、そりゃあ、どういう……。現実のジューダスは今どうなっているっていんだ……?
 シャルティエに聞いたって分かるわけのない疑問を思わず心の中で呟く。堪らなく怖かった。
 黙り込んだ俺に何を思ったのかはわからないが、シャルティエは張りのない声で話しを続けた。
「君も第七階層に行ってて気づいただろうけれど、僕は今、心の護としての機能をかなり失くしてしまっている。坊ちゃんの今の状況が、僕にもあまり理解できないんだ」
 ああ、そうだった。今までダイブすれば必ず現れてきたシャルティエが、今回だけは一度も姿を現さなかった。
 俺は顔を上げて、もう一度シャルティエの姿をじっくり見る。柄から剣先まで、間違いなく心の護のソーディアン・シャルティエだ。こいつは、生きていた。現実世界とは違い、生きていた。
「お前が機能を失くしちまったってのは、現実でシャルティエを失ったから、か?」
「……やっぱりそうだったんだね」
 現実で何が起きたのかまではわからずとも、察しはついていたようだ。
 俺は湧いた疑問をそのままぶつけた。
「現実のシャルティエとは関係なく、お前は生きられるのか?」
「坊ちゃんが僕のことを忘れない限り、僕は存在し続けるよ。僕は坊ちゃんの想いから形成されたものだから。本来は心の護として問題なく存在できるはずなんだ。だけど、少し前から僕の居場所がコスモスフィアから無くなってしまった。多分一時的だとは思うけれど、現実で僕を失くしたショックが強くて、精神の中に僕の存在を思い描けなくなっているんだ」
「そっか……」
 現実では平気そうな面見せてたけど、やっぱりそれだけシャルティエの存在が無くなったことは精神に大きく影響をきたしていたんだ。もっと、ちゃんと寄り添ってやりゃ、よかった……。
 後から後から、後悔が沸いてくる。
 どうすれば、この結果を免れることが出来ただろうか。
 もう、全てが遅い。
「ロニ……そんなわけだから、坊ちゃんを……」
 シャルティエの声は俺を責めるものではない。だが、起きてしまった事実が一斉に俺を責め立ててくるような、そんな錯覚がある。ただ恐ろしい。
 現実の世界は、一体どうなっているのだろうか。俺は今から、それを確かめにいかなければならない。
「あぁ、わかった……すぐ、戻ってくるから」
 逃げちゃいけない。でも、声は情けなく震えた。
「うん、それじゃあ、一度現実へ戻すね」
 あぁ、どうか、現実のジューダスがいつもと変わらぬ姿を見せてくれますように。
 散々否定してきた神に、俺は無意識に祈っていた。
 
 
 
 
 
 目を開いたとき、目の前には瞳を閉ざしたジューダスが居た。
 現実の世界、クレスタの宿屋の一室に戻ってきたのだ。
 レンズを触れ合わせていた手を、ゆっくり下ろす。
「……ジューダス?」
 そっと、その肩に触れたとき、かくんとジューダスの体から力が抜けた。慌ててその体を支え、直ぐ横にあったベッドへと倒れこませる。そんなの柔らかくないベッドのマットに沈んだジューダスは、眠ったように目を閉じたまま、ぴくりとも動かない。
 焦りが、喉を詰まらせる。
「……ジューダス? ……ジューダス……」
 仮面の間から白い頬をぺちぺちと叩く。
「ジューダス……?」
 反応がない。例え寝ていたとしても誰かが近づいたりすれば気配を察知して目を覚ましていたこいつが、どれだけ頬を叩いても目を覚まさない。
 死んでいるみたいだ。
 自分の想像に寒気が走り、俺は薄い胸に耳を押し当てた。とくん、とくんと小さく鳴る音に安堵する。次に口元に手をかざす。呼吸もしている。
 でも、目覚めない。
「……ジューダス……おい、ジューダス」
 声が掠れた。名前を呼んで数秒待つ。やっぱり、動かない。
 身を焦がす焦燥が、何のきっかけも無しに一気に爆発した。
 ジューダスの肩を掴み、激しく揺さぶる。
「ジューダス!! おい! なぁ!? ジューダス!! ジューダス!! 起きろ!! ジューダス!!!」
 がくんがくんと、力なく細い首が揺れる。綺麗な黒髪が乱れる。
 五回、そうして揺さぶった。それでも、ジューダスは目を開けなかった。
 この細い体を揺さぶっただけだというのに、俺は激しく息を切らした。
「……」
 激しい動機と同時に目の前が揺れる。
 ジューダスが、起きない。
 それは、どう考えても、第七階層が崩壊した影響だ。精神世界が壊れるたら……精神が崩壊したら、人は、どうなってしまうのだろう。
 ジューダスは、もう、二度と……目を覚まさないのだろうか。
「……クソ……クソォ!」
 力をなくしている白い手を掴み、レンズに押し当てる。
 どうか、繋がってくれ。どこでもいいから、こいつの精神世界に繋がってくれ。そう願って俺は目を強く瞑った。
 
 
 
「ロニ」
 硬く瞑った瞼の向こう側、光の量が僅かに変わる。聞こえてきたのはシャルティエの声だ。ダイブ、できたのか?
 目を開けたそこは、――狭間の世界だった。
「……ロニ」
「あぁ……あぁあ……」
 足から力が抜けて、膝が勝手に折れる。地面に尻をつけて、俺は開いた口から言葉にならない悲鳴を上げた。
 ジューダスがいない。起きない。何も俺に話しかけてくれない。精神に触れることも適わない。
 ジューダスはいなくなってしまった。ジューダスの精神は……壊れてしまった!
 死んで、しまった……。
 あまりに深い傷を、俺に暴かれたから。そして俺はそれを何も癒してやることができなかったから。だから、死んでしまった!
 俺はその場にいたのに! 何もできなかった!!
 足元の地面が崩れていくような感覚だった。自分を構築するものの一つが消えていく感覚。両親や、スタンさんを失った時のような、途方のない喪失感に、目を震わせることしかできない。
「現実の坊ちゃんは……目を、覚まさなかったんだね?」
 俺の様子から察したのか、シャルティエが確認するように聞いてくる。俺は唇を噛んで、項垂れた。それが肯定だった。
「そう……」
 力なくシャルティエは呟き、重い沈黙が落ちた。
 頭の中が真っ白だ。
 ただ、取り返しのつかないことが起こった事実に、恐怖に近いような、言葉にならない感情がぐるぐると頭を回っている。
 何秒、何分経ったか分からないが、沈黙を破ってシャルティエは独り言のように呟いた。
「でも、これは……仕方が、ないかもしれない」
 先程までの無気力は何だったのか。カッと怒りが湧き上がり、俺は地面を叩いた。
「てめぇ! 何、言ってんだよ!」
「だって!」
 俺の怒鳴り声に呼応するように、シャルティエは悲鳴の如く叫んだ。
「坊ちゃんの心は、もうずっと前から弱ってたんだ! リオンとしての生を終える前から既にっ! ……エルレインに甦らされた時、坊ちゃんはその命を自分のものとして受け入れなかった……受け入れられなかった! 坊ちゃんの心は矛盾だらけだったんだ! マリアンを守りたかった思いを持つ一方で、世界に災厄を齎した罪悪感でめちゃくちゃだった……。その贖罪に、歴史を修正しようって……っ! でも! その一方では! 自分自身が歴史の歪みである苦しみに打ちひしがれていた!」
 後になるにつれ、シャルティエの叫び声には嗚咽が混じった。目の前に居るのはただの剣なのに、俺にははっきりと、こいつが泣いているのがわかった。
 俺と同じだ。シャルティエもまた、俺と同じように、ジューダスの傷を癒すことが出来ずに苦しんできたんだ。
「坊ちゃんの心は……癒しようがない程に……傷ついていたんだ……」
 涙を流す目も、嗚咽に引きつる喉もないはずなのに、ひっひっと、呼吸に詰まらせるような音をシャルティエは立てていた。コアクリスタルの光が、弱まったり、戻ったりを繰り返している。それがそのまま、シャルティエの感情の揺れのようだ。
「ごめん、ちょっと……取り乱したね」
「……いや」
 シャルティエの声色が力を取り戻す。俺はゆるゆると首を振って、視線を落とした。
「嘆いていても、仕方ない。ロニ、でも、まだ坊ちゃんの精神は死んでいないよ」
 “死んでいない”
 先ほどまで心の中で嘆いていた言葉を否定するシャルティエに、俺は眼を見開いた。
「接続ができないだけで、コスモスフィアはまだある。それに、第七階層が崩壊する直前、パラダイムシフトが起きていたんだ」
「なんだと?」
 信じられずに顔を上げる。シャルティエのコアクリスタルの光はもう揺れることなく一定の光を発していた。
 鎖に阻まれ、インが遠のいていく時、俺にはパラダイムシフトの光なんて見えなかった。全てが崩れ落ちて、真っ暗になる光景しか見えなかった。パラダイムシフトの光は強く大きい。……でも、第六階層のように弱々しいものだったのだとしたら……鎖に阻まれ、崩れる建物の陰で、あの光は発生していたのかもしれない。
「第八階層の坊ちゃんは第七階層を破壊したけれど、第七階層の坊ちゃんには、君の想いが届いていたんじゃないかって思うんだ。君は第七階層を逃げることなく最後まで見届けてくれた。だから、崩壊を受け入れるという形とはいえ、パラダイムシフトは起こったんじゃないかって!」
 突如シャルティエに知らされた希望に、心臓がドクドクと鳴った。
「まだ君と坊ちゃんには繋がりが残っているって、僕は信じたい! だから……ロニッ」
 音もなくシャルティエは座り込む俺の直ぐ目の前まで下りてきた。いつも俺の頭より上を浮かんでいたこいつが、俺の胸辺りにコアクリスタルが来るほどに地面に近づき、俺に近寄る。
 コアクリスタルの光が、強まった。
「お願いだ!! 坊ちゃんを、助けて!」
 シャルティエからの、強い嘆願に俺は眼を丸めた。
「第七階層のリオンの世界を……マリアンの為に世界を捨てた姿を見て、肯定できない思いも抱いたと思う! 勝手なことを言っているのはわかってる! でも、どうか! 君にしか頼めないんだ!! お願いっ!!」
 いつも飄々としていたシャルティエが、真っ直ぐ、真摯に俺に向ける想いは、風圧になっているんじゃないかと思う程、強く俺の胸にぶち当たる。
「現実世界の僕は、ずっと坊ちゃんと一緒にいたけれど、ヒューゴを前にして、何もできなかった。ただ、坊ちゃんの傍にいることしかできなかった。……僕もまた、世界よりも坊ちゃんを選んでいた……その結果、ソーディアンとしてかつての仲間を裏切り、君の両親を失わせることになったのは……知っている……償っても償いきれないのはわかってる! 坊ちゃんも許しを望んでいないのかもしれない……だけどっ! どうか!!」
「シャルティエ」
 目の前に浮かぶシャルティエの護拳とグリップに両手で触れた。シャルティエに触れるのは、これが初めてだ。
 俺はソーディアンマスターじゃないから、こいつを握ったとしても会話なくして心を通じ合わせることはできないだろう。でも、こうすることで真摯に想いを伝えたいと思っていること、また受け止めているのだということを表したかった。
「俺はお前の忠告を受けてここに来た。俺はお前に誓って、第七階層にダイブしたんだ」
 それが、十分な答えのはずだ。
 シャルティエのコアクリスタルが心臓を高鳴らせるように一瞬だけ光を強めた。
「俺はジューダスを愛している。一生、いや、死んでも想い続けるって誓った。それは、絶対曲げねぇよ」
 そう言って、笑みを浮かべてみせる。その裏で、そっと両親のことを想った。
 十八年。長かった年月が大分記憶を薄れさせては居るものの、あの恐怖は未だに覚えている。両親を亡くした絶望も。抱えきれない憎しみを抱いたことも、全部覚えている。
 あの惨劇の引き金がヒューゴであり、引き金を引くだけの時間を与えたのがリオンであることには変わりない。その裏に大切な人を守りたいという尊い想いがあったとしても、その為に世界を切り捨て、結果俺の両親が死んだことも変わりはない。全て事実だ。
 でも
「俺は、ジューダスを愛してる」
 どれだけ考えても、この気持ちだけは変わりようがなかった。
「確かにお前の言うように、俺は両親をあの騒乱で亡くした。そのことに、全く何も思わないのかって聞かれりゃ、そんなことはないけどよ……でも、この思いだけは変わらない。だから、信じてくれ。……大丈夫だ」
 今まで、ジューダスの過去を理解することばかりに目を向けて、自分の中の蟠りに目を向けていなかった。シャルティエに答えながらそのことに自覚する。
 ちゃんと、考えないとダメだ。有耶無耶にしてちゃ、きっとまた同じことを繰り返す。
 今度、またジューダスと話す機会が得られる時までに、きっちり考え抜いて、シャルティエと同じようなことをあいつが口に出したとき、答えてやらねぇと。
 リオンなんて知らないって言って、目を背けては、もうだめだ。
「……ありがとう、ロニ」
 思考に耽っていた俺に、シャルティエから小さく感謝の声が届いた。口にしなかった密やかな決意が、シャルティエに触れる手から伝わったのではないかと錯覚して、俺は口角を上げる。
 でも、今の俺に一体何が出来るのだろうか。
 シャルティエから手を離しながら、俺は情けなく顔を歪めた。
「でも、どうしたらいい? 俺は今、あいつの為に何をしてやれる? どうすればジューダスを助けられる? 俺は、どうすれば……」
 希望はまだあるらしい。ジューダスの精神が完全に崩壊したわけではない。でも、俺には今、ジューダスに想いを伝える術がない。
「わからない。ただ、コスモスフィアに入れない以上、ここに居ても仕方がない。長時間狭間にいるのは、よくないから……ロニ、現実世界に戻って」
「でも!」
「ここよりは、きっと坊ちゃんに届くと思う。現実世界で、坊ちゃんに呼びかけてみて。……もしかしたら、このまま、もうずっと目覚めないかもしれない。でも、もしかしたら、いつか目を覚ましてくれるかもしれない。……ただ、どうか、坊ちゃんのことを、呼び続けてあげて欲しい」
 もう、それくらいしか出来ることはないのかと、落胆した。
 でも、それが唯一できることなのだとしたら、いくらでもやってやる。一生をかけてでも。例えずっと、目を覚まさなかったとしても、俺は一生、あいつを想い続ける。そう、誓ったのだから。
「あぁ……わかった」
「それじゃ……ロニ……。坊ちゃんを、お願いします」
 プツン、と意識が途切れた。
 
 
 
 
 
「ジューダス……」
 瞼を開けば、ベッドに横たわるジューダスが目に入った。未だに瞳は硬く閉ざされている。深い眠りについてしまったジューダスの手をぎゅっと握る。
 ソーディアンとそのマスターの関係のように、触れ合う分だけ想いが伝わればいいのに。そう思い至って、俺はジューダスの後頭部を支え、少し起こした。そのまま骨の仮面をそっと外し、ベッドの傍らにある机の上へと置き、ジューダスの頭を再びベッドのシーツの上へゆっくり下ろした。癖のない黒髪が白い頬を撫でるように一束落ちる。それをそっと戻してやる。頬に人差し指がかすめるように触れた。普段つけているグローブの感触が煩わしくて、咄嗟に脱いで仮面の近くに放り投げ、もう一度頬に触れる。直に伝わる肌の柔らかさに、そのまま手のひらを頬に押し当てた。じわじわと伝わってくる温度に涙腺が緩みそうになって眉を寄せた。
「ジューダス、聞こえるか……?」
 接続が切れている狭間の世界よりは、現実世界の方がジューダスに想いが届く可能性が高い。そうシャルティエは言っていた。ジューダスは眠っているが、伝わるだろうか。俺の手の温かさとか、呼びかける声は、届くだろうか。
「……ジューダス……」
 打てば響くように、軽口を叩けば直ぐに返ってくる皮肉は心地よかった。時に心底腹が立つこともあったけれど、こうして何も返ってこないのは、本当に寂しい。
「ジューダス、俺はお前が好きなんだよ……なぁ、お前がいなくなるのは、嫌なんだよ」
 情けなく縋りつけば、その優しさから目を覚ましてはくれないだろうか。
 思いとは裏腹に、長い睫は震えもしない。ジューダスの寝顔をこうしてじっくり見ることなんてなかった。でも今は、あの研ぎ澄まされた強い瞳が見たい。
「頼むから、目を覚ましてくれよ。もう一度俺にチャンスをくれよ。お前に言えてねぇこと、沢山あるんだよ……目を覚ましてくれよ、声を聞かせてくれよ。お前の笑う顔が見てぇんだよ……」
 本当にこの声は届いているのだろうか。
「ジューダス……」
 本当に、伝わるのだろうか。本当にジューダスの精神はまだここにあるのだろうか。
 俺には何もわからない。何も感じ取ることができない。何も反応がないだけで、不安ばっかりが募っていく。
 お前を支えてやるんだって、守ってやりたいんだって、そう粋がっていたのに、なんて情けないんだろう。
 じわじわと、また目の前がぼやけて涙が溜まっていくのがわかった。それを拭う気になれず、瞬きをすれば頬を流れてシーツに小さくシミを作ったのを、ただ眺めた。
 その時、バン、と部屋の扉が開かれた。
「やっほ……ぉ……?」
 呑気な声はハロルドのものだ。そういえば、ハロルドが来た時のために部屋に鍵をかけないでいたのだった。
「うわっ! ごっめーん! やばいときに押しかけちゃった?」
 ハロルドにしては珍しく、少し慌てたような声色だ。
 俺はのろのろとジューダスの頬に当てていた手を戻し、上体を起こしてハロルドの方へと顔を向けた。
「ハロルド……」
「えぇっ!? 何? 何で泣いてるのよアンタ」
 ハロルドの目が真ん丸に見開かれ、その大きさを保ったまま瞬きするのを眺める。
 あぁ、そうだな、そうだった。ジューダスが起きないことを、仲間に伝えないといけねぇ。……どう、伝えようか。
 罪悪感で胸が押しつぶされそうになって、気分が悪くなってきた。
 ハロルドは扉を閉めると俺たちの方へと歩いてくる。
「あれ? ジューダス寝てるの? 珍しいわね、私が入ってきても起きないなんて……ってうわ! 仮面とってるじゃん!」
 息が詰まって、ぎゅっと眉を寄せて歯を食いしばった。
「何? どったのよ」
 さすがに様子がおかしいことを悟ったのか、ハロルドが俺の顔を覗き込む。
 俺は唾を詰まらせそうになりながら飲み込んで、重く感じる口を動かした。
「……ジューダスは、もう起きないかもしれねぇんだ」
「へ? 何々? 何があったの? 頭でも打ったの?」
 時々、長く目を瞑りながら、俺は必死に言葉の整理をして、俺は事の経緯を話し始めた。
 
「なるほどね。精神崩壊ってわけ」
「……」
 壁に凭れかけながらハロルドは小さく呟いた。
 一通りは話し終えた。リアラの力によって行うことができるダイブのこと、その媒介のレンズのこと。コスモスフィアというのはどういう場所なのかということ、階層があること、階層によって人格が存在すること。一番最初にリアラから受けた説明を思い出しながらハロルドに伝えた。
 ジューダスの精神世界がどのような場所なのかは、さすがに俺の口から勝手に全てを語ってしまうのははばかれる為、第七階層の出来事すべてを伝えてはいないが、違う階層の人格が第七階層の人格を殺し、世界を破壊してしまったことは伝えた。
 ハロルドは時々目を丸めて興味深そうに身を乗り出したり、レンズを眺め手に取ったりしながら俺の説明を聞き、ジューダスが目覚めなくなった経緯を聞いた時には顔を顰めてみせた。
「心の護のシャルティエが言うには、完全に精神が死んだわけじゃないって話なんだが……一つの階層の世界が壊れたのは、間違いねぇ……」
「自分で自分の人格の一つを殺したわけだもんねぇ。その第七階層ってどんな人格だったのか、大まかにでいいから教えてくれない?」
 大まかにでいいから、という言葉にハロルドなりの配慮を感じたが、俺にうまく説明できるだろうか。暫く考え込んだ。
「大切な人を守りたいっていう、強い想いを持った人格だった。その為には、……犠牲を厭わないっていう、冷酷な部分もあったけど……理不尽な世界の中で、必死に、懸命に生きてた奴だった。第八階層の人格が言うには、……ジューダスの、そんな過去を、認めて欲しいとも、思ってたそうだ」
「ふぅん。で、その人格を殺しちゃった子は、その子のこと嫌ってたんだ?」
「……多分」
 第八階層のジューダスは第七階層を蔑んでいたような、酷く嫌悪していたような顔をしていた。でもその一方で、壊す寸前に見せた姿は、優しげにも見えた。同情してみせたような……。
 第八階層は、なんでリオンのことを殺してしまったんだ……? 俺が殺されそうになったからか? なんであんなにリオンを否定していたんだろう。あいつは過去を無かったことにしたいのだろうか。……いや、そんなことはないはずだ。
 俺が、リオンもジューダスだって、ちゃんと伝えてやれてなかったからだろうか。リオンなんて知らないって、そんな言い方しちまったから、あいつはリオンという存在を否定したのだろうか。
「ねぇ、そのレンズ、もっかい見せて?」
「あ、あぁ……」
 思考の海に沈みかけた時に、突如ハロルドの手が伸びてきた。その手にレンズを持たせてやると、ハロルドはいつの間に持ち込んでいたのか、変な機械を床に置き、それにレンズを取り付け何やら作業を始めた。床に直に座るのを気にすることなく、カタカタカタと機械のボタンを拘束で押していく。レンズが光を放ち、機械の画面に高速で文字が流れていく。何をしているのか、さっぱりわからない。
「ほほー! へぇえ! 面白い!」
「お、おい……おもちゃじゃねぇんだぞ!? 変なことするなよハロルド!? さすがにそれをメカ改造とかしやがったらブチ切れっからな!?」
 先ほどまでの暗い雰囲気をどこへ放り投げたのか、興味津々に楽しそうな声を上げるハロルドに思わず声を荒げた。
「うわ。そんなに本気で怒らないのー。アンタがジューダスのこと馬鹿みたいに愛してるのはわかったからさー。あたしだってちゃんとそういうの弁えてるわよ。失礼ねー」
 そう言いながらもハロルドの目は画面に釘付けになっている。
 何をしようとしているのだろうか。何か打開策を見つけられるとでもいうのだろうか。
「へぇえ、すっごいわね。こうやって階層化してるんだ。ほー……ふんふん……」
 なにやらぶつぶつ呟きながら高速で数多くのボタンをかたかたと押していく指をただ眺めていることしかできない。
 突如ハロルドは機械とレンズを持って床から立ち上がると、ジューダスの寝ているベッドへ乗りあがった。
「何するんだ……?」
「ジューダスにレンズ触れてもらった状態でもう一度解析よ」
 言いながらも手早くジューダスの手を取りレンズを持たせると、再び機械を操作し始めた。
「何か……わかりそうなのか? 手だてがあるってのか? ハロルド!」
「私の辞書に不可能の文字はないって言ったでしょ! 私はソーディアンに人の人格を投射してみせたのよ? このダイブとかいうのも似たようなものじゃない。やってみせるわ! その接続が切れてしまったコスモスフィアとやらに繋いでみせようじゃないの」
「……ハロルドっ!」
 あまりに頼もしいその言葉に、じわりと涙が溢れそうになって俺は慌てて腕を目に当てた。
「すまねぇ……っ! ハロルド! ありがとう……っ!」
「なんか調子狂うわねぇ。別にいいわよ。面白い実験じゃない」
 目は画面にしか向いていないが、ハロルドは口の端を上げて見せた。
 それからは集中し始めたのか、ひたすら黙って何かを打ち込んだり読んだりしている。
「ロニ、私がそこにおいてる鞄からレンズ出して」
「おう」
 何か出来ることはないかと顔を顰めた時に告げられ、俺は飛ぶようにハロルドの鞄の前へと移動して直ぐにレンズを探し出した。それは俺とジューダスがダイブに使っていたレンズと同じくらい高密度なものだった。
「これであってるか?」
「うん」
 短く返事をしてハロルドはそのレンズを装置へ繋げる。
「コピーしている間にっと……、ちょっとジューダスの心の護とやらに会いに行ってくるわね」
「お、おう?」
 ハロルドは装置に繋がったままのレンズに手を乗せ、目を瞑った。そのレンズの下には未だにジューダスの手がある。
 機械の稼働音だけが響く時間が約三分。ハロルドはぱっと目を開けて再びすぐに機械に目を向けた。
「はぁあ、面白いわね。よし、コピーできてるわね。次、ロニ! あんたの精神世界をちょっと見せなさい」
「お、俺か?」
「そ。とりあえずこのレンズを持って。正常時のコスモスフィアとの接続がどういうものなのか解析してみるから、別にあんたの精神世界でどうこうするわけじゃないわ。これはジューダスの為なんだと思ってさっさと私にコスモスフィアを見せなさい。弾いたら承知しないんだからね?」
「わかった」
 ハロルドの鞄から出した方のレンズを放り投げるように渡されるのをキャッチし、右手に乗せながらハロルドへと手を突出し目を瞑る。
 怒涛の指示に追いつけず混乱気味だが、とりあえずハロルドを俺のコスモスフィアに受け入れないことには先に進めないんだ。ひたすらハロルドを受け入れることだけを考えて瞼に力を入れた。
 やがて、一瞬だけ眠りかけて慌てて起きたかのような感覚が訪れる。もう終わったのか?と目を開ければ既にハロルドは機械を操作していた。
「……上手くいったか?」
「完璧よ。大体わかったわ」
「本当か!? 何がわかった!? どうすればいい!?」
 まさかこの短時間で打開策を見つけ出すなんて! 何をどうやったか俺にはさっぱりだが、ハロルドには本当に、頭が上がらない。
「心の護の言った通り、ジューダスのコスモスフィアはちゃんとあったわ。ただし、人格が不在状態になっている」
「……うん?」
「ただ、人格不在にして世界の形成は不可能だから、恐らく巧妙に隠しているというか、自己暗示しているのね」
「……どういうことだ?」
 カタカタとボタンを押し続けていたハロルドの手が止まり、ハロルドは俺の方へと体を向けた。
 作業は終わったのだろうか。
「行ってみればわかるわよ」
「行けるのか!?」
「第八階層に繋げられるわ。本来人格側に繋げて入り込んでたのを、階層に無理やり到着点をねじ込むから」
 正直、さっぱりわからない。ただ、無理やりねじ込むという不穏な言葉に俺は顔を顰めた。
「それ、ジューダスに変な影響はないのか……?」
「別に影響は何もないと思うわよ。今まであんたがやってきたことと一緒。ただし」
 人差し指を立てて説明をしていたハロルドは、その指を俺に向けた。
「帰りの保障はないわ。一応サポートはするつもりだけれど、下手したらあんたはジューダスのコスモスフィアに閉じ込められて二人仲良くおねんね廃人コースってなるわね。どう? やる?」
「やる」
 考えるまでもない。すぐに短く答えれば、珍しく真剣な表情をしていたハロルドの顔が、見る見る緩んでいき、吹き出すように笑った。
「アッハ! 即答ね! いいわね、好きよ。そういうの」
 そう言ってハロルドは機械の場所を少し移動させ、ジューダスの隣を空けた。
 誘われるように俺はその場所へ行き、ジューダスのすぐ隣に来るようベッドに腰掛ける。
「じゃ、ジューダスのレンズに手を触れて、いつも通りダイブしなさい。恐らく第八階層を作り上げている人格は隠れてるから、頑張って見つけ出しなさいよ」
 頷いて見せてから、俺は両手でジューダスの手とレンズを握りしめた。
「あぁ、ありがとよ! ハロルド! ぜってぇ、こいつを連れ戻してくる!」
 二度と訪れないだろうこのチャンスを、絶対逃しやしない。伝えたいことが山ほどある。今度こそ、俺があいつを受け止めてやる。絶対探し出してやる。勝手に眠りにつくなんて、許せない。勝手に離れていくなんて、許せない。どうか、再び俺にチャンスをくれ。どうか、繋がってくれ。
 両手に握るレンズに、必死にそう訴えかけた。
 体が、そのレンズへと引き込まれていくような、そんな不思議な感覚が訪れた。 
 
 

 
 ハロルド先輩! いつもお世話になります!
 ハロルドちゃんいろいろ作業してますけれど、細かい設定とかはなんとなくでやっているのであんまり突っ込まないであげてくだしあwww
 でもソーディアンも人の人格をコアクリスタルに埋め込んだりしてるわけで、リアラが作り上げているダイブシステムも割とハロルド様なら解析してくれるんじゃないかなと!
 一応ほんわり設定では ロニとジューダスが使っているレンズはジューダスに入り込むための専用のレンズになっているので、ダイブ側は誰でもOKですが、ダイブされる側はジューダスオンリーです。そんなわけでロニに入り込む際はハロちゃんコピー作ってロニ用にアレンジしました。
 ジューダスが触れていない状態だとジューダスのコスモスフィアとの接続状況が非常に悪いので、レンズのみの解析でどういうシステムになっているかを解析 ジューダスに触れさせてからはジューダスのコスモスフィアの状況を確認 正常者(ロニ)のコスモスフィアと比べて何がおかしいのかを比較 ってイメージです。適当。
 はてさて、なにはともあれ、コスモスフィアのシャルティエは生きていました!
 ジューダスが「シャルはいなくなっちゃった……」ってずっと考えていることから、シャルティエが一時的に干渉できなくなっちゃってます。(でも第七階層の様子はちゃんと見てたんですよ)
 シャルの思いはちゃんと僕の中に><って思えるまでにはまだまだ時間が必要ってこったですね(´・ω・)
 今回はロニちゃんの反省会ですかねw
 最初の頃は特にロニの失態とか考えてなかったのですが、結局はやっぱり、第四階層でもそうですが、リオンなんて知らないよって曖昧にしてたこと、被災者としてのロニの想いとして、ジューダスにあまり向き合おうとせず、傷つくのを恐れてあえてそういう話を避けていたのが、第七階層では致命的だったのかもしれないなぁって書きながら思いました。
 第四階層時点や夢イベ時点ではジューダスがリオンだなんて、あんまり考えられないとか、そう思ったのもまたその時の本心なんですが、そこから今にかけてロニはリオンを知ろうと深入りしてしまったわけで、そうなったらやっぱりロニ自身の気持ちにもちゃんともう一度向き合わないとだよねってことで。
 まぁでも、向き合うのにはやっぱ、その前にリオンの裏切りの理由も知らないといけないってことはあっただろうし、時間的にどうしようもなかったかw ロニどんまいw
MEMO
 ハロルドが突然ジューダスとロニに押しかけたその理由は何にしようかなーって後付で考えなう。
 そうだ、部屋の鍵を取りに来たってことにしよう。イクシフォスラー作業中に話しかけ→今は忙しい、あとで取りに行くからって感じにされてたってことにしよう^p^; 清書するときに第七階層ダイブ前の頃にちまっとだけ書いておこっと……。
 
 
■想音
 前に書いていた想音の第七階層・第八階層の翻訳です!
 
 第七階層リオン
 Ma num wa 平常心 無 状況を受け入れる
 駒として動くリオンちゃんですね。冷酷なところに慣れている一面もあると思うんですよね。ヒューゴの教育で。
 何も感じずにそれが実行できちゃう自分に嘆くのは、スタンとかフィンレイと出会って差を感じた時カナー。
 
 Rrha granme gagis トランス 護りたいと思う 自分はどうなってもいい
 マリアンへの想いです。ヒューゴから人質に取られている状況がプラスしているので想いがものすごく強くてトランス状態です。
 
 Was au ga とても 悲しい 早く脱したい
 第七階層リオンは、今は大半を占めているジューダスという人格から否定を受けているので、それに対しての想いとして妄想してみたんですが、今思うと、ちょっとなんか違うかなーw 悲しいのauより焦りのiのが良かったかも?難しい。
 第七階層リオンは、私の妄想するジューダス像とは間逆の性質を持っているので、ちょっと想像が足りないというか、ジューダスのキャラからかけ離れないように、かつ、間逆の、誰もが持つ生きたいっていう本能みたいなのを入れたいんですが 難しかった/(^o^)\
 
 第七階層エミリオ
 Was jyel wa とても強烈に 寂しい 状況を受け入れている
 寂しんぼ坊ちゃん(´・ω・)でもあえて脱したいのgaじゃなくて、ありのままに受け入れるwaにしました。どっちでもいいと思うんですけどね。両方あてはまるんじゃないかなーと思います。
 
 Wee touwaka ra かなり 心に希望を秘める、望む このままでいたい
 ヒューゴから僅かに感じ取った愛への希望です。マリアンを雇ったこととか、あと小説が元だったかな?で、ヒューゴの部屋にクリス様の写真があった話があって、あれが希望になったっていう話が凄く好きなので、そういうちょっとしたヒューゴが家族を愛した姿を感じ取っては希望を見出す坊ちゃんです。
 
 第八階層ジューダス
 Rrha i gagis トランス 焦り 自分はどうなってもいい
 Rrha i ga トランス 焦り 早く脱したい
 第八階層ジューダスちゃんは焦りすぎー!
 自分の存在をひたすら認められず、そんな感情がひたすら迫って、ジューダスを追い立ててる感じをイメージしてます。
 第八階層は自分を死に追いやる想いそのものなので、こんなイメージかなぁと。
 自ら死に向かって走るって、相当狂った想いですよね。せつねぇ……。表向きとっても冷静に見えるジューダスちゃんですが、やっぱり内面は相当、荒ぶってるものがあるんじゃないかなと。冷静に狂ってるイメージです。
そんなわけでした。想音楽しすぎるだろぉお
第三想音の gagis 自分はどうなってもいい とか切なすぎてやべぇ。 やべぇよぉ。

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