【TOD2】 dive 続き – 24 –

diveTOD2
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前回の短い文章にもたくさんの拍手をありがとうございます;;
某格付けチェック的な番組(?)で俳句の先生の言葉とか聞いてたら無性に文章書きたくなった!
ずっと詰まってた山に入るまでの長ったらしいところが全部書けたぜ^p^


 ■
 
「骨の仮面を被ってる全身真っ黒の服着てる男なんだけど、知らないか?」
「なにそれ! かっこいい!」
「どういう関係なんだ?」
 カイルが目を輝かせる一方、スタンさんは表情を変えることなく俺に聞く。怪しまれているのかもしれない。聞くだけでわかる怪しい恰好だもんな。思わず苦笑いを浮かべた。
「……大切な仲間なんです。会って話がしたいんですが、見当たらなくて」
「何歳ぐらいの人だ? ……とはいっても、そんな恰好をした人、ここじゃすぐに噂になりそうだけどなぁ」
「多分カイルと同じくらいです」
「結構若いんだな。でも、知らないなぁ。どこに住んでいる子なんだ?」
 スタンさんは俺のジューダス探しを助けようと積極的に質問をしてくれた。だが、俺もジューダスがこの世界でどこに住んでいて、どういう扱いになっているのかはさっぱりわからない。ひとまず、旅をしているジューダスに偶然出会って仲良くなったのだが突然ふらりといなくなったから探しているのだということにしておいた。
 しかし、この世界の鍵となっていそうなスタンさんでもジューダスのことはわからないのか。スタンさんの言うように、リーネ程ではなくとも田舎町と言えるこのクレスタで、そんな目立つ恰好の余所者が現れたら噂になっていることだろう。クレスタにジューダスがいる可能性は低そうだ。
 ジューダスはどこにいるのだろう。そもそも、どこかにはっきりとした形で存在しているのだろうか。
 この世界は一見、穏やかに見える。だが、それだけの世界ではないはずだ。現実世界ではジューダスは目を覚まさずに眠り続けているのだから。
「ロニ」
 呼ばれて顔を上げれば、スタンさんが表情を和らげて俺を見ていた。
「そんな顔をするなって。それっぽい人を見つけたらちゃんと教えるし、俺も探してみるから」
「ありがとうございます」
 どうも顔に出てしまっていたようだ。俺は慌てて頬に力を入れた。スタンさんは「任せとけ」と笑顔を見せてくれた。
 本当に、太陽のような人だ。そこにただいるだけで、何故か安心できてしまう。小さい頃、両親を亡くした苦しみに苛まれていた俺を、この人達がどれだけ救ってくれたことか。
 そして、それを俺のせいで亡くした時、どれだけ悲しかったか。
 いい世界だな。空にあの鬱陶しい鎖が蔓延っているわけでもない。スタンさんがいて、ルーティさんがいて、カイルがいる。エルレインに見せられた幸福の夢のような世界だ。思わず、浸ってしまいたくなる。
 だが、エルレインの夢のようだと意識したとき、この世界はどこか、押しつけがましくも感じた。これでいいではないかと、これで満足ではないかと、そう言われているかのような――
「……俺、一応クレスタ見回ってきます」
 ここで立ち尽くしていても仕方がない。俺はスタンさんとカイルに背を向けて再びクレスタを歩き始めた。
 
 とはいっても、狭い町だ。広間から町の殆どが見渡せてしまうこの町に、ジューダスがいないのは明白だ。
 俺は、この世界で何をすればいいのだろう。どうすればジューダスに近づけるのだろう。この、現実と殆ど変わらない世界で、ジューダスの何を感じ取ればいいんだ。この世界は、一体何なんだ。
 ハロルドは確か、ジューダスは隠れているだろうと言っていた。隠れているって、どういうことだ。誰から隠れているというのだろうか。俺から、隠れているのか?
 ジューダスが目を覚まさなくなったのは、第七階層が崩壊したからだと思った。精神が崩壊してしまったからだと。でも、何かが違う気がする。この世界はコスモスフィアっぽくはないが、それでも世界としてちゃんと形成されている。崩壊してしまった世界にはどうしても見えない。
 ならば、現実のジューダスが目を覚まさないのはこの階層の人格である、あのジューダスの意思なのだろうか。
 リオンを剣で貫き、その存在を否定しつつも、慰めるように触れていたジューダス。何を思ってリオンを刺し、何を思ってその頬に触れていたのだろうか。
 ダリルシェイドがあるだろう方面へと視線を向ける。山があって見えないが、現実と同じであればあの山を迂回した先に、ダリルシェイドはある。
 この現実に近い世界において、ジューダスが居そうな場所は……やはりあいつが生まれ育った街、ダリルシェイドしかない。
 
 
 
 
 十八年前、あいつが必死に生きた街へと着いた。
 クレスタは晴天だったというのに、ダリルシェイドが見え始めたあたりで雲行きが怪しくなってきた。
 相変わらずこの町は薄暗く、崩壊していた。
 第七階層が崩壊した後、そのまま放置しつくされたかのような街だ。ここはコスモスフィアなのだから、この残骸達は第七階層の欠片なのかもしれない。
 ここはジューダスが大切にしていた人が居た場所で、ジューダスが必死に、生きてきた街だ。
 そして、俺とカイルが初めてジューダスと出会った場所でもある。
 懐かしいな。出会った当初の俺はあいつを警戒してばっかだったけれど、あいつは出会った当初からずっと、俺たちを助けてくれた。
 あの時と同じように、あの牢屋の代わりに使われた部屋にいてくれたらいいのだが。
 まっすぐ教会に向かった足は、その入り口へと向かう前に止まる。何だか、無性に教会の裏が気になるのだ。その直感に引かれるままに、俺は瓦礫が積みあがった教会の横を通り、裏へと回った。
「あ……」
 ふと訪れた既視感に、思わず声を上げた。
 教会の裏は特に何があるわけでもなく、ただ瓦礫が積みあがっていた。俺に既視感を与えたのはそれらではなく、裏側から見た教会の、この建物の姿だった。
 俺はこの建物の壁を登った。雨どいを掴んで、窓から俺を呼ぶ子供の元へ行く為に。
 そうか。そうだった。そういえば、出会った当初に言っていたな。この教会は、もともとはヒューゴの屋敷だって。
 そうか……だからあいつは、ここにいたんだ。ここに、帰ってきていたんだ。
 ならば、やはりこの階層のジューダスもここにいるのではないか。そう思って、足を速め教会の中へと入った。
 だが、この建物は中に入れば先ほどのような既視感など全く感じさせない作りになっていた。個人の屋敷ではなく、公共の場として改築された内装は、第七階層でみた建物とは似ても似つかない。広かったヒューゴの屋敷は、今は一部が崩れて通れなくなっている。何もかもが違う。その事実が、胸をざわつかせた。
 ジューダスはここにいるかもしれない。そう期待すると同時に、ジューダスはここに居続けることができないのではないかと、そう思わされた。
 そしてその直感は正しく、この建物のどこにもジューダスはいなかった。
 ジューダスと初めて出会ったあの部屋は、相変わらず誰が何の為に置いているのかわからない雑多なものが転がっているだけだった。エミリオが閉じ込められていた部屋と思しき場所は、神団の人間が我が物顔で使っていた。
 この場所はもはや、ヒューゴ邸ではない。ジューダスの家では、もうないのだ。
 
 教会を出れば小雨が降りかかってきた。十八年前の騒乱以来、ダリルシェイドにはよく雨が降る。
 湿った空気は体を重くする。それに飲まれて気分も落ち込みそうだ。
 今まで、俺はどうやってジューダスを見つけたんだっけ。
 第一階層は何もない世界で、あいつはずっと俺から逃げていた。
 第二階層は、そう、カイル達がジューダスのことを知らなくて、あいつはインの世界に住んでいたんだった。あのインの世界はリオンとして過ごした過去の名残だったんだろうな。
 第三階層では、既にジューダスはヨウの世界の住人になっていて、このときは特に探さずに済んだんだ。そう、それから第四階層、第五階層とあいつは俺たちのところにちゃんと居て、探す必要は殆どなかった。第二階層で俺がヨウの世界に連れ込んでから、あいつは俺のいる世界に、ちゃんと住んでいてくれた。
 壁で隔たれたインの世界とヨウの世界は、現実に当てはめればクレスタとダリルシェイドだろう。ジューダスの世界は、いつもこの二つの町で、できていたんだ。
 なのに、そのどちらにも居ないのなら、一体お前はどこにいるんだ。
 どうして、どっちの町にも、お前は居ないんだ。
 
 霧雨のような雨に打たれながら、崩壊したダリルシェイドの街を未練がましく歩いた。
 念の為に、しらみ潰しに歩いてはいるが、やはりこの街にジューダスが居るようには思えなかった。はっきりと理由はわからないが、なんとなくそう思う。ダリルシェイドの街そのものな第七階層を崩壊させたのは、この第八階層のジューダスなのだから。
 あいつは、「リオンを必要としていない」と言っていた。それは、どういう意味なのだろう。
 ――この世界にリオンは既に存在しない。それが正しい歴史だ
 ふと思い出したジューダスの言葉に、俺は教会を振り返る。
 あの時ジューダスが言っていた言葉が、そのまま目の前に広がっていた。
 
 
 
 
 
 俺はクレスタへ戻る道を歩いていた。ダリルシェイドにいないのならば、もうクレスタしかないはずなんだ。
 十八年後の現在で、ジューダスの居場所は、俺たちの隣にしかないはずなんだ。何よりも、俺がそうであって欲しいと、願っている。例え、居場所が失われていようと、もう俺たちという存在がジューダスの居場所であればいいと
 太陽がいつの間にか随分と傾いてしまっている。空は真っ赤に染まり星がちらつき始めていた。
 こんな時間帯にこの近辺を歩いていると、ついそわそわしてしまう。帰りの遅い俺たちを心配して待ってくれていた家族を思い出す。
 
 クレスタの町が見える頃、草むらを歩く人影が見つけた。道なき草むらから整備された道へと戻ってくるその人影と、俺はばったり出くわす。
「……ルーティさん。危ないですよ、こんな時間に道を外れちまうのは」
「あら、ロニ、おかえり。……ダリルシェイドに行ってたの?」
 草を踏みながらルーティさんは俺の言葉を聞き流して小首をかしげた。
 いつも人一倍子供たちの心配をするくせに、と小言を聞き流されたことを不満に思いつつも俺は追及することなくルーティさんの質問に「えぇ」と軽く答えた。
 ルーティさんがこんな時間に、人に心配をかけてでも行きたかった場所とその理由を、俺は知っている。深い森の奥に突如開けた場所。ひっそりと置かれた小さな石。ルーティさんはあの場所に行っていたに違いない。弟さんのお墓に。
 
 あぁ、そうだ。ルーティさんの、弟の……
 脳裏に浮かんでいた小さな石とそれを静かに眺めるルーティさんの光景。それが、突如切り替わる。母親と姉の写真を、じっと眺めていた幼い子供。
 
 そうだ、そうだった。
 あまりに衝撃的なことが次々と明らかになっていたから、理解が追いついていなかった。
 そうだ、エミリオがジューダスだったのだから、その姉は、ルーティさんだ。ルーティさんがずっと守れなかったのだと苦しげに呟いていた弟というのは……ジューダスのことだったんだ。
 だから、あの小さな墓は――
 
 そう認識したと同時に、今まで全く無関係に思えていた事柄が、どんどん繋がっていく。
 知らなかった繋がり。その裏に秘められていただろう想いが、俺の脳を殴っていくようだった。
 何故、あの石があのような辺鄙な場所に置かれたのか。初めてあの墓を見たときに浮かんだ疑問。それが解けると同時に、ルーティさんが抱いただろう苦しみが、流れ込んでくる。
 
「さーて、とっとと帰りましょう。ロニ、せっかくだから晩御飯、食べに来なさいよ」
 ルーティさんは笑ってそう言った。いつだってこの人は明るい人だった。その裏で、どれだけの苦悩に塗れていたのだろう。たった今しがたも、一人あの小さな石の前に立って、何を思っていたのだろう。
「……いいですね。……でも、すみません。俺……今、思い出したことがあって」
「ん?」
「人を探していたんですけど、そいつがどこにいるのか、心当たりがあったのを、思い出したんです」
「そうは言っても、もう暗くなるわよ?」
「それでも、行かないといけないんです。あいつは馬鹿だから、俺やカイルと違って、いつまでも道に迷って、どれだけ待っても帰って来やしないから、俺が迎えにいかないといけないんです」
「そう。ふふ、大変ね。少しは私の気持ちもわかったかしら?」
 くすくすと笑うルーティさんに、俺は吊られて笑うことができなかった。
「……はい」
「あら。なによ、そんなに畏まらなくてもいいのよ? その分だけ、あんたが苦労しつつもその子のこと、見てあげればいいのよ。そうやって巡り巡っていくもんよ」
 俺は長く目を閉じた。ルーティさんの言う通りに、瞼の裏にジューダスと、ルーティさんと、そして俺の姿が、それぞれの想いが、巡っていった。
「……そうですね。俺、そいつのことずっと、守っていきますよ。……絶対に」
 ルーティさんは少しだけ面食らったような顔をしたが、すぐに笑って「いい心がけね」と言い、軽く別れの挨拶をしてクレスタへと歩いて行った。
 その小さな背を、消えて見えなくなるまでじっと眺めた。
「ルーティさん……」
 孤児院でリオンやヒューゴの名前は禁句だった。ルーティさんの表情が、強張るからだ。
 弟を守れなかったと、いつかそう呟いていたルーティさんの言葉が重く圧し掛かる。
 ジューダスは裏切り者として四英雄に敗れて死んだ。ジューダスは実の姉に剣を向け、実の姉に剣を向けられ、戦って、死んだ。
 あの裏切りが、マリアンさんという人質があってのことだと知った時、ルーティさんはどれだけ辛かっただろうか。その弟が世間から批難され続けるのを見て、どれだけ苦しかっただろうか。
 かつては俺も、その批難の声の一部だった。ルーティさんのすぐ近くで、憎悪の声を撒き散らした。ヒューゴとリオンが憎かった。両親を失った悲しみを怒りへ変換し、声に出さなければやってられなかった。
 知らないうちに、そうやって何度もルーティさんの表情を歪めていた。スタンさんにこっそりと、「騒乱の話はもうやめよう」って言われて、ようやく大切な人を傷つけている可能性に気付いた。
 きっと、あの幼い俺がリオンの真実を教えられたとしても、俺はリオンを理解しようとはしなかっただろう。顔も声も知らない赤の他人の事情より、実の両親の方が何倍も大切なのは当然だ。人質のことなんて、それがどうした、だからなんだって喚いて怒鳴っただろう。
 
 そんなだから、ルーティさん達はリオンの汚名をそのままにして、苦しみを耐えて生きているのだ。
 そんなだから、あの小さな墓は、あんな人目のつかない辺鄙な場所にそっと置かれているのだ。
 
 それを今更、哀れに思って……俺って、なんて勝手で、馬鹿なんだろう。
 
 出会った当初、ジューダスが俺に何も教えてくれないのは当然だ。俺はずっと、何も知らないで憎んでいた。でも、ジューダスが好きになって、それからすべてを知って、手のひらを返したように同情して。
 人間ってそんなものだ当たり前だと、そう割り切るには俺が両親へと向ける想いも、ルーティさんやジューダスが抱え込んでいた苦しみも、重すぎる。割り切れないことばかりだ。
 
 ルーティさん、馬鹿な俺で、ほんと、すみません。
 俺も、ジューダスを守れませんでした。
 でも、次は絶対に同じことは繰り返しません。絶対に、守って見せます。
 
 今まで沢山、過ちを犯してきた。一杯失敗した。後悔も沢山ある。今、少し自信を無くすくらいには、自分の愚かさに打ちのめされている。
 今の俺は、あの頃より成長できているだろうか。
 ルーティさんやジューダスを、知らぬ間に沢山傷つけてきた。その自覚に、臆病になりそうだ。
 それでも、それでもだ。
 己の醜さを見せつけられることになっても、肉親を失った過去と繋がることになっても、それらにどれだけ苦悩することになっても
 それでも変わらない想いが、ある。
 俺は、これを信じていいだろうか。
 どうか、信じさせてくれ。
「……自分を、信じる」
 他でもない俺自身が、英雄と認めている人の言葉。
 決して簡単ではない。でもそれが出来れば、俺もまた、英雄になれるだろうか。
 独りよがりの滑稽な英雄になるかもしれない。それでも、俺はお前に心置きなく笑って欲しい。
 俺は、お前の笑顔を取り戻せるような、お前の英雄になりたい。
 
 
 
 
 
 
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 もうね。難しい。小説難しい。
 何が難しいって、第七階層でリオンの謎がどんがらがっしゃんって一気に噴き出したからそれに対してロニの反応を書くのがくっそ難しいwww
 そんなわけで、姉弟であったこと気づいてなかったのかよロニ頭弱すwww ってなってマジゴメン(´・ω・) 考えさせてあげる時間がなかったんだ(´・ω・)
「えっ!?エミリオってジューダスなの!?」「ファッ!? じゃあヒューゴが父さんじゃん!」「実の子供を囮にダイクロフト浮上させたのかよヒューゴてめぇえええ!!」「ファッ!? ジューダスが二人!?」「わぁあ!ジューダスやめろぉお!!リオンを殺すなぁあ!!!」「うわぁああジューダスが目を覚まさなくなっちゃったぁああ。・゜・(´Д`)・゜・。」
 とまぁ、ロニさんほんと忙しかったから……か、考える暇がなかったんだ……。って言い訳させて……w
 
 姉弟の話になったらそっちはそっちで、じゃあ弟のことってジューダスじゃん、とか。じゃあリオンのことが話題に上がったらルーティさんが悲しそうな顔をしてたのは……とかまぁいろいろ思って
 俺、そうとも知らず、たくさん傷つけてきちまったなぁ……ってしみじみ考える暇がほしかったんですw
 うーん、でもやっぱなんかおかしいから、うまい具合に話が回る何かを思いついたら書き直したいぜ(´・ω・)
 
「自分を信じる」からスタン連想して英雄に行きついて、まあD2って英雄のお話だったのでせっかくだからってことで唐突に英雄って言葉を出してみたけど、なんか陳腐になったような……w でもD2の基盤となっている言葉でもあるので地味に気に入っているような、なんとも微妙な感じになったwww<お前の英雄になりたい。
 でも、ここまで深層心理の深くまで踏み入って、ジューダスのいろんな姿を見て、それでもジューダスが好きだって言い続けられるこのお話のロニの根性は英雄並みだと内緒は思うよ!
 
 
 
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 ネタバレの設定メモ
 ダリルシェイドを出る頃には、ロニはジューダスがどっちの町にも存在しないことを勘付いている。クレスタにいてくれってのは願望でしかない。
 あの墓がジューダスの墓だったのだと気付いた時点で、ロニにはジューダスがどこにいて、この世界の人格がどういう思いを抱いているのか、なんとなく察しがついている。
 そんなイメージ。
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 長い放置をかます前は、文章にちょくちょく行間開けてたのを、戻ってきてからやめるようにしてみたんですけど
 今回やっぱり、行間入れてみて、んでやっぱ書きやすいなぁっていうw
 文章の書き方としては間違っているんだろうけれど、こう、ちょっとした区切りとか呼吸的なのを行間に頼っちゃう。
 世の物書きさんはどうやってああいう間的なものを作り出すんだろうね。僕できないからもうこれでいいや^p^;
 
 あと、あえて書かずにおいて読者に想像させる余地を作る的なのってあるじゃないですか。まぁこの前TVの某俳句の先生が言ってたのを見て「それなー!」って思ったわけなんですけどね。
 ぶっちゃけすごいそういう書き方憧れるんですよ。自分もそういうの読み取って「ふああああ」ってなるのすごくわかるから。でもこう、書き手になると これってわかってもらえるのかな? って不安ばっかりがわいて出てついついくどくど心理描写とかしちゃうんですよね。くっそwww
 そして今回あえてくどく書くのはやめよう!って思ってみたけど、やっぱりなんか物足りないような気がしないでもないっていうww
 でもジュダちゃんまだ出てきてないし、それしたおかげで文章量半分くらい削減できたからいっか^p^

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