Long Story – dive

ロニジュ。アルトネ○コのダイブシステムをパロった原作沿いのお話。ジューダスの精神世界見ようぜロニ!って感じのやつ。

※ずっとロニ視点でいく予定です。

清書中。ブログの方でアップしている下書き・殴り書きのような状態では完結済みです。dive – 9話の続きのブログ殴り書きは「【TOD2】 dive 続き – 04 –」の途中から。

dive – 1.プロローグ

雪国が近い為か、随分と潮風が冷たい。だが、空気が冷ややかなのはそのせいだけではなかった。 「船が着いたら僕は出て行く。じゃあな」 ハイデルベルグへ向かう船の上。些細な、本当に些細な質問を投げかけただけで、名前も顔も隠して […]

dive – 2.第一階層

目の前を何か黒いものが過った、気がする。思わずそれを目で追えば、見たことのあるマントが一瞬ちらついた気がした。が、気のせいだったのだろうか? ……何も、無い。 「ジューダス?」 目の前に広がる光景から人がいないのはわかっ […]

dive – 3.現実世界

気づいたら船室の天井を眺めていた。現実を認識しない頭がふわふわしている。船の揺れのせいだろうか。揺れを5回くらい数えたところで漸く頭が回り始めた。あぁ、俺はこっちの世界に戻ってきたのか。 視線を天井から目の前へ変えればジ […]

dive – 4.第二階層

閉じていた目を開けると、優しい光が入り込んだ。現実世界の砂漠の太陽と違い、肌を焼くような強い日差しはない。 ジューダスはダイブをやりたくないように見えたから、今度こそコスモスフィアに入れないんじゃないかと思ったが、またも […]

dive – 5.現実世界

暑い。徐々に体が感覚を取り戻していく。あぁ、現実世界に帰ってきた。レンズ越しに繋がる右手が熱い。 前回同様、ジューダスはまだ反応がない。ダイブしている側より受け入れる側であるジューダスの方が現実に戻るのに時間がかかるもの […]

dive – 6.第三階層

温かい陽光、土の匂い、草木が風に揺れる音。 気づいたら、第二階層でヨウと呼ばれていた場所に来ていた。今回も無事コスモスフィアに入ることができたようだ。来るのは随分久しぶりになる。 ここは、ヨウのどこら辺になるのだろうか。 […]

dive – 7.現実世界

気づけばハイデルベルグ城の室内だった。現実世界に戻ってきた。目の前にはいつもの状態のジューダスが居る。俺はそっとその肩を揺らした。 「ジューダス……大丈夫か?」 「あぁ……」 一、二度揺らせばジューダスもまた直ぐ現実に戻 […]

dive – 8.第四階層(朧)

目を開けると、またあの小高い丘に居た。第二階層のときと同じだ。 俺はすぐ空を仰いだ。鎖は、増えている。だが、第三階層と違い赤い鎖は見当たらなかった。この黒い鎖は階層が深くなる程増えていくものなのだろうか? 今度は左を見る […]

dive – 9.現実世界

意識の遠くで、荒い息遣いが聞こえてくる。それはどんどんと近づいていき、はっきりと現実に返ってきたことを実感したときに、直ぐ近くから発せられていることに気づいた。 「ハァ、ハァ……ぁっ……ハァ」 視界が戻り、俺はレンズを乗 […]