※完結してません。途中で投げ出しちゃいました。打ち切りものです。
ゲームクリア後のお話。
最後の小片 – プロローグ
緑蔓延る遺跡、その木の根に寄りかかりロニはカイルの帰りを待っていた。 此処はラグナ遺跡。クレスタの直ぐ近くにある、あの遺跡だ。 今日、今までどこか悩んでた風だったカイルがようやく腹を決め、旅立ちを決意した。 カイルがいつ […]
最後の小片 – 1
はぁ、と小さくため息が漏れる。 自分も若くしてレンズハンターとなり旅に出ていた身ではある。それでも、だからこそ、旅の危険は熟知しており、愛しい我が子を出したくなかった。 窓から漏れる光は眩しく、その傾きから […]
最後の小片 – 2
過酷な砂漠の旅を乗り越えたカイル達を迎えたのは、目に涙を溜めた少女、ナナリーだった。 小さい弟の手をぎゅっと握り、一生懸命弟に語りかける彼女に、ロニは言葉を無くした。 どこかで失念していた。未来では過去の出来事。だが、自 […]
最後の小片 – 3
アタモニ神殿には既にエルレインの私室が用意されていた。 散々奇跡の力を振り撒いた後、エルレインは大司祭から歓迎の言葉を貰った。 今はこうして部屋で休んでいる。 窓からは夜の闇と星が見えている。さすがに礼儀を弁えて騎士達も […]
最後の小片 – 4
松明の明かりのみが頼りの暗い地下。 ギシギシと鳴る梯子は今にも足場が抜け落ちそうで肝を冷やされる。 「カイルー、大丈夫かぁ~~」 「う、うん。前も崩れなかったからきっと大丈夫だって」 上で心配 […]
最後の小片 – 5
扉を開ければ、中に浮いたレンズが光を放つ幻想的な空間があった。 その中心に立っている白い服の女は、レンズの青白い光を受けながら冷たい表情で侵入者を見据えた。 カイル達は表情を険しくする。 目の前にいる聖女は […]
最後の小片 – 6
「あっ!つめてーっ!」 「ふふ、仕返しだよーだ!」 「カイルてめ、さっき石入れただろ!覚悟してろよぉ」 「わー待って、待って、2人係りずるいって!」 道路の真ん中で、子供のようにはしゃぐ3人に通り縋る者が暖 […]
最後の小片 – 7
「うおっすげぇ!リアラー!ロニー!すごいよっでっかい氷像だ!」 「わぁ…きれい…」 「へぇ…これが職人技ってやつだな」 町の住民に聞いたハイデルベルグの祭り。 それは壮大なものだった。 カイル […]
最後の小片 – 8
ウッドロウはこちらに背を向けたまま動かなくなった少年の背をじっと睨んだ。 彼が何をするのか、わからなかったからだ。 恐らくたった一人で此処まで進入してきた人間、今ここにいる兵士だけでは到底抑え付けられないだろう。 &nb […]
最後の小片 – 9
「被害は…以上のようです」 「……そうか、下がってくれ」 ウッドロウは荒れ果てた玉座の間で顎に手をかけながら唸る。 一部城を破壊された程度で、兵士達は後頭部への打撃等で気絶させられていただけ。 レンズを奪わ […]
最後の小片 – 10
キィ、と音を立てて扉が開かれる。 もう既に日は落ちた。孤児院の子供達は全員部屋の中にいるはずだ。 今、この扉を開けるものがいるとしたら、近所の誰かか、それとも 「……母さん」 声をかけられ、ル […]
最後の小片 – 11
己の手の中にあるそれを、ただただ転がす。 僅かに部屋の中に入り込む月光を受け、それは手の中で輝きを放った。 軽く握り締めてみる。ただ冷たく固い感触だけがする。 完全に手の中に隠れてしまった輝き それをもう一 […]